朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている

光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ

頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり

微かなる鳥の声して風そよ ....
うらぶれた仕事がえり
なんだか日も長く夜7時
微笑んでくれたのは
群青の空と
人工の光だった
否、色に名前をつけ
空をその名で形容したしゅんかん
空は人工そのものだったのだ

家路とはなんであろう
物 ....
後悔を/森の奥へと歴史学のような眼差しで引いていく人

スコップを置き去りにした砂場から カイワレの芽が伸びてきました。

透ける陽のメトロノームを記録して/耳鳴りの止まぬ夜を綴じ込む//
 ....
出張さきで夕方マクドナルド
夜は飲むなのにマクドナルド
巣づくりだけの夢を後にして
きみの白い蛇肌を調べている

人生の影絵が宇宙のようにも思えて
フィルムをまわす音しかしないのだ
宇宙いがいの光をい ....
星が粗野に散らばっている

オリオンぐらいしかわからない俺は

星と星を線で結べなかった

晴れのちレインの光を集めて

天体の住む街をきょうもゆく

忘れた人生を忘れた指でなぞっ ....
薄い頬紅に赤い口紅
大丈夫これできっと綺麗に見える
大丈夫これで誰にも気付かれない
人の目を見て話すことだってできるさ
今日は何人に嘘をつこうか

大丈夫きっと誰も気付かない
 ....
身体は透け体液は溢れ狂おしく魂震えても
この身は白いベットに拘束されたまま
言葉にならない叫びをあげるだけ

狂っているのだろう狂っているのだろう
貴方が私を狂わせた その歌声が心掻 ....
友はなく親はなく愛した男は幻で
言葉は誰にも通じない
叫び出せば注射を打たれて
硬いベッドに縛られる

最後に私の魂が バチンと潰れる音を聞いた
床に落ちた虫けらのように 唸る  ....
緑濃き妻の花壇のアジサイは蕾ひらきて咲き出でむとす

チャイコフスキー?悲愴?響きて朝の花壇は潤いており

春風に風鈴が鳴る朝日さす椅子に坐しておもいはおおし

妻が植え吾は運びて共になす ....
  (前奏)

難攻不落のハム・ソーセージ
は、ちぎれない
噛み切れない
はち切れんばかりの薄皮の中
モグモグ、ムガムガ口の中
そいつはあんまり膨張し
延々と
シーツの宇宙に連なって ....
   古都に沈む日に対し
   石壁の隙間は見事に
   写し鏡の上下間違い
   ピンホールカメラが
   削り張り付けた人影
   キャラバンのテント
   広大な背後を恐れよ
   砂にま ....
ぱらぱらと降りそそぐ
オレンジ色の十字星     / ジュウジボシ
軽やかに土を跳ね
思い思いの居場所に
身を委ねる
 
 ....
どうぞ骨までしゃぶって下さい
心ごと身体ごと まるごと愛されたいのです

貴方の瞳が揺れるたび 
貴方の指先が動くたび
私は歓喜にうち震えます

私の皮を一枚一枚剥がして
 ....
大切な花だった 
毎日水をやり愛でた

ある日私はその花を
握り潰して 

泣いた

手のひらに染み付いた花びらの色

物言わぬ花でさえ
信じられぬと恐れた
胸 ....
生きていく事がひどく
滑稽に思えてきたのです

紡いでいく朝
邪な思いを甘やかす小部屋

この道の先にあるものは
高が知れているだろうに

私は今日も滑稽な光に
身を委ねる

怒声が聞こえない
クラ ....
貴方は闇になり私に抱きつき 落雷となり私を貫く

全てが吹き飛びそうなほどに 愛している愛している愛しているわ 
どくどく渦巻く激情が 張り裂けそうに貴方を追い求めだす

孤独になって ....
「雨」

南風は柔らかい女神をもたらした
青銅をぬらした 噴水をぬらした
ツバメの羽と黄金の毛をぬらした
潮をぬらし 砂をぬらし 魚をぬらした
静かに寺院と風呂場と劇場をぬらした
この静 ....
傷を負いそれでも2本の足で立つ ただそれだけで神様みたい 森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった

肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った

霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった

それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
ばあさんが男を一人しか知らないとしても
人生の物足りなさはそこに在るのではなく
今日もやかんの熱湯をポットに注ぐことや
皺だらけの寿命の尽きるのが
再来年でも明日でも変わりはしない
そのこと ....
ひとには必ず一羽の鳩がいる

人口と鳩の数はおんなじだそうだ

第二次世界大戦のころは鳩の数も激減した

ぼくもなんどかじぶんの鳩を見たことがある

もちろんこれは、たぶん、の話だ
 ....
 
 
ワイシャツにアイロンをかけているうちに
見知らぬところまで来てしまった
さっきまでいっしょにいた妻や娘の姿も見えない
どこか淋しい感じのするグラウンドで
赤勝て
白勝て
子ども ....
難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。



棒のようなものを、ふりまわす。 ....
肩を寄せ合う店先 雨に濡れた君は太陽のように笑う



しとしとと 雨は全てを 濡らしてる てるてる坊主 願いよ届け



湿気を含んだ空気に 母の胎内を重ね 丸まって眠る
永井さん

ぶらぶらと侘びた振子の行路かな
玉ノ井を出でて豆炒る日暮なり

駱駝見せ転がる羅刹「浄土だよ」
往生の痕が畳に染みている



坂口さん

オニふんをイオン洗浄 風 ....
いつも君を見ていた
君の笑顔を見ていた

君を愛していた
君の笑顔を愛していた

君を守る
君の笑顔を守る

そのためなら
命も惜しくはないと思った

君のためなら
死んでも ....
               金を使っているもの
               だけでなく
               ほら
               この錆び色の茶碗も
        ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない



やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる



ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
ピンポーン!

は〜い、どちらさま〜
あら お隣りの新次さんじゃない
どうしたの?

「真行寺さんちの奥さん(美人)の
左乳首にピンポーン」

えっ?

「右乳首にもピンポーン」 ....
屠殺場の露が光を求めても闇へと落とす太陽の塔

丸眼鏡 カーキ色した執事たち 乙女の道でお出迎えする

ミキサーに入れた私のほうるもん どうぞ召しませお客様方
ハイドパークさんのおすすめリスト(600)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏へと向かう- 生田 稔短歌3*10-5-28
群青の回廊- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-5-28
木漏れ日カメラ- ことこ短歌20*10-5-27
宇宙いがいの光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-27
晴れのちレイン- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-27
化け華- デラシネ自由詩3*10-5-27
bang- デラシネ自由詩1*10-5-27
鉄格子の中で- デラシネ自由詩5*10-5-27
朝はすがしき- 生田 稔短歌6*10-5-27
International_Anthem_Of__Ham_a ...- salco自由詩11*10-5-27
零れ日カメラ- クローバ ...自由詩4*10-5-26
金木犀_零れる- 鵜飼千代 ...自由詩14*10-5-26
溶ける- デラシネ自由詩1*10-5-26
信頼- デラシネ自由詩3*10-5-26
斑(まだら)- 三奈携帯写真+ ...10*10-5-26
アニムス- デラシネ自由詩1*10-5-26
大好きな詩人を紹介してみます__「西脇順三郎」- 非在の虹散文(批評 ...6*10-5-26
神様- Dock短歌3*10-5-26
小暗い森- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-26
糟糠- salco自由詩14+*10-5-24
鳩の話- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-5-24
温度- たもつ自由詩1010-5-23
poetarot(魔術師のカード)保存版- みつべえ自由詩1410-5-23
あめ- ミツバチ短歌3*10-5-23
永井さん- salco川柳7*10-5-22
捕まった男- 花形新次自由詩3*10-5-22
錆び色の茶碗- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-5-21
さみしさで貧血- ふるる短歌26*10-5-21
ちんぽんダッシュ- 花形新次自由詩4*10-5-20
池袋- 紅林短歌4*10-5-20

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