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真夜中にアンモナイトは目を覚まし月の光をたべてまた寝る
あこがれのバニーガールを追いかけて月まで行った行方知れずの
稲妻がいつまでたっても落ちてこないとぐろ巻いてる 「春なの? バカなの?」
あたらしいスライムを素手で殴りたいきみのしっぽにかじ ....
灰色の卵を割ったらからっぽだった。僕は黙ってねぎを刻んだ。
さまざまなことが一度に起きるこの一つの点は世界と呼ばれる
あたたかな春の日差しの雨上がり傘はやさしい涙を流す
待ちぼうけ 曇天 スリープ クロロフィル アンテナ 未来 受信しました
今はただ生きる意志だけあれば良い。サナギのままで腐るのは嫌だ
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
そらのないひろばにひびけきみのこえきみのかなしみきみのぜつぼう
てけてけとんつかたんつかたんぺけぺけぴーとかつくとかつくぺけぺけぽー
幸福はひとさじのスープいつもよりお腹すかせて食べるのがいい
気の抜けたとんびが空をとんでいる。コペルニクスに会いにいこうか
冬空をひこうき雲はまっすぐに。どこまでもゆく、どこまでもゆけ。
あの空はきっと誰にも描けない{ルビ薄紫=うすむらさき}のグラデーション
暗やみの道の途中にぽつぽつと火が{ルビ焚=た}かれている道しるべだろう
しましまの囚人みたいな服を着て四角い窓から空を見ていた
存在のすべてを懸けて
赤ん坊が泣いている。
そのうたに、
誰もかなわない。