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くじびきで誰の子供か決められる 欠陥品でごめんね母さん
履き慣れた靴を脱ぎ捨て歩き出す 寄せては返す白波の靴
ごめんね、とホントはちゃんと言いたいよ だけどなんだか負けた気がする
きみの言う一つ一つがあまりにも ただしい意見で 黙ってしまう
子ども過ぎ。きみだってたまに、子どもだよ。 そう ....
今日もまた、義務感みたいな「愛してる」 好きな言葉の色が虚ろに
ジャンプするタイミングくらい分かってる いち、がいつか わからないだけ
落ちてゆく花びらの速度はかりたい 春の速度と似ているようで
なんだかさ、まるいやつが欲しいんだ ぐるぐる回るるーびっくきゅーぶ
ゴミ捨て場レシートのたば見つけては きみと同じ商品をかう
のみやすい。きみは決まって頼むけど 甘くないかなお酒のくせに
歯磨きのかわりにぼくはガムをかむ 今までずっとそうやってきたから
中にチョコ 周りサクサク ビスケット なんておいしい カントリーマアム
眺めれば 眺める分だけ せつなくなる まあるい月の 形に恋して
甘い蜜 赤い果実が すぐそばに むせかえるほどの かぐわしい薫り
美味しいね 赤い果実を 食べたこと 月は知らない ....
桃かじる 熟すたびに 苦くなる 重ね重ねた 年齢の味
かくしごと 二人だけの 笑顔だよ あの子にちょっと 分けてしまったけど
きみよりも 月は遠いね 雲隠れ 離れていても 届くよ光
さみしいよ 月が結露で 見えないよ 零れるしずくが 僕を映して