雨の夕暮れ
うそはまばたき

影の下
ぼくはうそつき

路面をみてごらんよ
路面を

路面を見てごらんよ
路面を

神頼み
なみだはかがやき

空の下
ぼくはうぬぶれ
 ....
誰も
踏んづけなかった猫が
月明かりを探している
綺麗な光の下じゃないと踊る気がしないんだってさ
踏んづけられた猫は
歌にされて
とても怒っている
だから街灯の明かりが漏れ入ってくる ....
寒い、と言うと
あなたはわたしの肩に
そっと
うなぎをかけてくれた
 
ぬるぬるして
うなぎも鳴くのだと
初めて知った
うなぎのさばき方を
教わったのも初めて
 
大人の恋は
 ....
最悪やなじぶん

才覚やなきみ

性格やなじぶん

正確やなきみ


どんだけ追いかけはしっても

おいつかないなぁ

きみ


だんごむしみたいに

マイペース
 ....
“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”

なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない

無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
お水の仕事をしていると、お酒が口から入って、
肝臓あたりで解毒されるアルコールに混じって、口にしたときの雰囲気や、
相手や会話の一部が酒に混じり、それは消して解毒されないのだということを、21のと ....
 1

もう、
ふりかえらないのだ
髪をゆらしていった風は
束ねることはせず

つまさきは
後ろに広がる汀を
走れない世界にいて
こころだけがいつまでも
波になりたがっている
 ....
風が、やんだ

鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花

遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
久しぶりの朝は雨の日で
このまま 布団の中うずくまって
雨の音を聴いていたいって 思った
ずっとずっとこのままで
雨になりたいって 思った

布団の中で ふと あのひとのことを考える
 ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
ざわめきと
震え上がって
いちめんの星空
過敏性大腸炎

双子の星座の
アナルとアヌスは
ぴったり寄り添い
小刻みに歯の根が合わず
「きをつけ」の姿勢のまま
とうとう金縛りです
 ....
よく知っているようで知らない異性とふたりでデートした。
その時分かった恋人の論理。

恋人というのは、自分の世界に足を入れてもいいひとのことである。
そして同時に、相手の世界にも入りたいと ....
春の陽はひとりの心を置きざりに
    雲の流れのさみしい空に


たわいないふとした言葉にはしゃぎ合う
    風を摘む指花を折るゆび


春の日は濃いめのお茶にまっさらな
    ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
定期的でもなんでもなくて、たまにふと思い出したように入るメール。
色のない眼で読みながら、無意識下で親指を動かし送信する。
そんな一連の動作は罪なのかなぁなんて思う。

今度会おうよ。
 ....
真夜中にコンビニに行くのは
森に分け入っていくときの
あの感じに似ている

とても疲れているので
栄養ドリンクと
2錠で100円の錠剤を買って
再び暗い森を歩いて帰る

そういえばず ....
お誕生日、おめでとう。
あなたと知り合ってから毎年、3月10日になると
そっとあなたを思い出します。
今日はいい日だったかな。笑顔だったかな。彼女は祝ってくれたかな。

あなたとはじめて ....
言葉では伝えられないものが多すぎて
とはいえ言葉にしなければ何一つ伝わらず
だとすれば僕らは
伝わらないもどかしさと闘いながら
いつも誰も見えない場所でもがいている

笑いあうそ ....
衝撃的に衝動を昇華して疾走
緩慢な休日の荘重なる礼拝堂オルガンの調べ
鮮やかな全盲
全知なる父なる全盲なる全聾なる四肢欠損なる神
鮮やかなる全能
ユラギの燃え滓は水に蕩けて死んだ  ....
僕にとってはそれが全て
君にとってはほんのおこぼれ
そんな価値観の差異はもう気にしないから
だから僕にそれを与えてくれ

愛情なんか欠片もいらない
ただ音を
そう鼓動を
 ....
私の体で
カラカラと音が鳴る

ツタウ指から
音が鳴る

頭の中で音が鳴る
心の中で音が鳴る

思いと思いが
重なり合って
カラカラと
私の中から
音が鳴る

この音が
 ....
興味のない話の中で 孤立する
表情を失った 笑えない自分が そこにいる
凍りついた心が キシキシと泣いている
聞こえない 届かない
退屈な会話は 続く 延々と
目は 遠くに
心は どこかへ ....
わたしにそんなに近づかないで。
これだと、
あなたの嫌なところも
わたしの嫌なところも
すぐに目に付いてしまうし、
一方がつまづいてしまったら
二人一緒にこけてしまうでしょう?

わた ....
明日が地球の終わりです
突然の放送
当然の暴動
必死に生きようとする

僕呆然
君呆然
頭が働かない
明日が見当たらない
天国へのカウントダウン
針は動き出した

僕妄想
即 ....
心に指があるとするなら
その指先から壊死していくような感覚
目の前には絶望がぽつんと置かれていて
それをただ眺めている私がいる
全てが客観的で、不親切で、そして現実だった

車に轢かれて潰 ....
確か、そう
夏の寝苦しい夜だった
湿度に負けた星達を見上げながら
ある種の期待をした

瞬きなど、とうに忘れてしまったのだろう
湿気たような星が
無表情のまま夜空に貼り付いている
切れ ....
今日、某女性週刊誌を立ち読みしたところ、

「幼稚園のお遊戯会でかぐや姫が4人」

との見出しを見つけた。ほんとか嘘かは知らないけれど、今お遊戯会で生徒に平等に扱う為にかぐや姫を4人にした ....
狭い狭いからし色した故郷の空を
飛んでいるのは ああ ユリカモメか

何を哀しく思っているのか
何を気にしているのだろうか
何になりたいつもりだろうか

僕は君の琥珀の下に映って枯れてる ....
まだまだよゆうだ
まだまだとべるさ
あたしの心臓
まだうごいてるし

もしも このままあたしがだめになっても それでいい 
だけどどうせなら
空気の粒子まで味わえる肺で 空の青まで食べつ ....
鳩を
裂いて、裂いて、裂いて。


裂いて、
裂いて、裂いて。

裂かれていく鳩たちが
最後にみたのは自らを裂く私

恨みなさい、
恨みなさい、
その{ルビ眼=まなこ}に映る私 ....
uminekoさんのおすすめリスト(1059)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
路面- 蔦谷たつ ...自由詩16*07-6-2
猫「寄るな」- 花平すり自由詩907-5-31
大人の恋- たもつ自由詩23+*07-5-29
だんごむし- なきむし自由詩707-5-26
赤ん坊- 小原あき自由詩21*07-5-26
お水だったころ- 散文(批評 ...207-5-26
海と声- まほし自由詩36*07-5-20
霧の朝、森に帰る- LEO自由詩34*07-5-2
雨降りの朝- はるこ自由詩5*07-5-1
回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
鳥肌天空図- Six自由詩1*07-3-26
恋がしたい、と思う- はるこ散文(批評 ...5*07-3-17
三月うさぎ- 石瀬琳々短歌17*07-3-16
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
メール- はるこ散文(批評 ...3*07-3-11
コンビニまで- 大覚アキ ...自由詩607-3-11
3月10日- はるこ未詩・独白2*07-3-10
決意表明- 深散散文(批評 ...507-3-8
不具の神- 深散自由詩307-3-8
流れ- 深散自由詩207-3-8
カラカラ- ツキミサ ...自由詩3*07-3-7
つまらない時間- 雨人自由詩307-3-7
不即不離- たのうち自由詩307-3-7
Destruction- 美月朱恋自由詩3*07-3-7
髪留め- vallette自由詩307-3-5
贖罪- 智鶴自由詩2*07-3-5
「主役」と「脇役」は違いがあるのか- 北乃ゆき散文(批評 ...15*07-3-4
ユリカモメ- 蔦谷たつ ...自由詩7*07-3-3
フリースタイル- moof ...自由詩3*07-3-3
咲いた鳩- 北乃ゆき自由詩8*07-2-28

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