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いつまでも、が終わらない
夏のいつまでも
冷やし中華始めました
写真より冷たくなっていく手
冷え性なもので、と
言い支えるせめてもの君
三丁目産まれの君
三丁目の人間はほとん　.... 安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ　.... 　
　
窓を開けて
春の風が入ってきて
ピアノの鍵盤ひとつ
押して消えてく

そんな嘘のような
ことがあったなら
それはきっと君の
優しさのせい

窓を開けて
流れ星が入って　.... 寒い、と言うと
あなたはわたしの肩に
そっと
うなぎをかけてくれた
　
ぬるぬるして
うなぎも鳴くのだと
初めて知った
うなぎのさばき方を
教わったのも初めて
　
大人の恋は
　.... 魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ　.... 洗濯物を取り込む音が
二階のベランダから聞こえてくる
言い争うことも無く
君はもう産まない
とつぶやいた

僕らは同じ悲しみを
分かち合って生きる
多分同じくらいの
分かち合えな　.... 「生き春巻」です
店員は言った
メニューを見直す
確かに「生き春巻」とある
生き春巻は時々皿の上でもぞもぞ動くが
その間も気持ちを見透かすかのように
目のようなものでこちらを睨み続けて　.... きみの睡眠の中を走る
列車の軋む音を聞くと
世界が本当に
平面であることがわかる
ぼくらは座席に並んで腰をかけ
お手製の弁当を食べる
屋根の瓦が一枚落ちかかっているのだ、と
きみはさっき　.... スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
　.... 爆弾は
言いたいことを言うと
爆発
することもなく
カラスミのスパゲッティを
平らげる
それって美味しいの？
爆発的に美味しいッス
それから
小春日和の日差しに
少し傾いた
丸い　.... 僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番　.... 時を刻むより他に
自分にはすべきことがあるんじゃないか
時計は思った
けれど何をしようにも
手も足も出るわけがない
ただ柱にぶらさがって
そこはそれ時計の悲しい性なのだろう
正確　.... 友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび　....
uminekoさんのたもつさんおすすめリスト（13）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷やし中華始めました- たもつ自由詩2*20-2-18
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
春の風、流れ星- たもつ自由詩611-9-24
大人の恋- たもつ自由詩23+*07-5-29
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
空にあってよかった- たもつ自由詩2106-12-2
曇り空- たもつ自由詩17+06-9-10
寝返り- たもつ自由詩2106-5-19
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26
爆弾発言- たもつ自由詩805-9-28
すいか- たもつ自由詩20*05-8-21
時計- たもつ自由詩3205-7-4
青空- たもつ自由詩1405-6-21
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