回転しつづける君の夜に
墜落するイカロスのちぎれた翼を貼り付ける

思いつくままに貝殻を並べて手紙を綴る
離島の風景をきみの気を引く為に誇張して淋しげに

風化するものはそのままにまかせた ....
不安そうな目で僕は毎日毎日生きている。そんな僕に言いたい、子供のままでいいのだよと。
しかしながら、そんなことを言ってみても、そう呟いている自分も不安そうな目なもんだから、僕はますます不安になる。
 ....
『奇跡』               あおい満月

あなたは私を、
べしゃべしゃになるくらいに
叩き潰した。
私は鏡にそれを全部叩き映した。
あなたはそれを知らないままに
私を思い通りの ....
晴れ上がり寒風吹く久々に冬らしい冬の今日
一晩苦しめられた疼痛発作に生きる気力萎え街をさ迷う

この街のあちこちに家族との思い出の染み貼り付き残り
歩けば歩くほどいよいよ無人の荒野に一人放り出 ....
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを

どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ....
痛いのを飛ばすように
自分の嫌いなもの全部飛ばした
もう惨めになる事はないはずだと
思っていたのに
飛ばした嫌いなものが雨に変わり
自分に降り注ぎ結局惨めになる
体裁を繕う自分の心は
濡 ....
想いをこめた
言の葉を
幾重にも
重ねて
みたけれど
 川に沿う道

歌をうたうと、道がある
花があれば、人がいる
流れに沿いて咲く花の
匂いをかぐと
懐かしく

ああ、人よれば歌があり
さあ、いざ共に、集いあい
川のほとりのベンチに ....
もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
人は忙しい
食べなければならないし
時々泣かなければならない

すべてなげうって
頁のなかほどでずっと
うずくまっていられたら
どんなにいいかとも
思うけれど

ごめんね
もう行 ....
          151104
広辞苑を引くと
ふりをするにもいろいろな
意味があり
最高裁での判例を重要視する輩が
不適当だと声高に唱える男女別姓
婚姻における姓の選択は今や世界の
 ....
そして
翳りなく空はかがやきを増して
ゆくりなく月日をもちさる
あなたの舵でもって



トー
という音がきこえて
それは地鳴りのようでもあった
つられて飛びたつ鳥 ....
  



言葉を
全力で守る

シュプレヒコールを唱える事が
ハロウィンのパレードと
どれだけ同じに見えようと

発言するほど
唇寒く
弱点を突かれ
攻撃されることになる ....
久々にいい酒くらって
現代詩フォーラムというサイトへ
投稿していたときのことを
話してしまったらしく

「おじいちゃんらしいとこもあったけど、
なんだか新鮮だったよ」
なんて
感想 ....
咀嚼そしゃく噛むカム
咀嚼そしゃく噛むカム

印の無いカフェで食べるランチにはジャコ
が入っていた十数個の目玉(すべて片目)
に見つめられながら食べる三品はおいしい
かい惜しい貝は入ってい ....
夏好きの二人は
日が長くなっただけで嬉しくて

8月の終わりには毎年
嫌やなあ
寂しいなあって言い合う

馬鹿みたいに同じことの繰り返し

だけど大事なことだから二回言う

嫌な ....
あなたがこどもになった朝も
遥かな場所で列車が発車し、低い速度ですすみ、
セイタカアワダチソウを揺らしている


イケブクロ ニ イキマス 
イケブクロ ニ イキマス
と、くりかえしな ....
世界は止まらない

法でも止まらない

人心でも止まらない

拘束でも自由でも止まらない

止めようと

止めまいと

止めようと

止めまいと

戦争ひとつとっても
 ....
手を当てて暖めようとしても
冷たい頬は硬いまま。

閉じた目を開こうと話し掛けても
名前を呼ぶ返事は無い。

「お父さん、おはよう。」

朝起きた私はいつものように
挨拶をする。
 ....
『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
「おーい おーい」
と誰かが大声で呼んでいる
ドラッグストアの狭い通路

こんな時 こんなところで
大声で呼ぶ声なんぞ
知らない人に決まっている
振り返ってはろくなことは無い
と知 ....
ぼくは雑巾になりたい
雑巾になって絞られたい
愛する妻の手で絞られたい
毎日毎日絞られたい

雑巾のぼくで愛する妻は
ぼくだと知らずに床を拭く
ぼくたちの日日の暮らしのために
毎日毎日 ....
私、他人が好き
いつも、知らぬうちに近づいてきて
指を摘んでそっとひと言、
ご機嫌いかが?

これであなたに会うのは最後だろう、
と悲しい言葉も浮かびます

そんな事を考えて、一瞬で蒸 ....
青空から降りてきた一本の糸を
黄金色に変えたのはあなたなのに
なぜ私は全身に巻き付けてしまったのだろう

最大公約数の為の微笑み
没我に失う世界
あらゆる世界

俯瞰すれば夢のごと
 ....
風をたくさん挟んで
送り出す
君への便り

いつまでも止まらない翼は
想い出を回し続け
空に漣を描いていく

今日あった小さなぶつかりは
すぐに修理できるから安心して欲しい

 ....
男女の歩行者

人の模様と

いうものを考えた

ことがある

中肉中背の

男女二人

素敵な印象

ソッソッソッと

歩いていた
一日という、すべての人間の背後に貼りつく不気味な影を町中に伝播させるため、始発電車は今日も出発する。朝は既に始まってしまっているので、始発電車は出遅れるのだが、そこから改めて朝を始め直す力を巨 .... サーカス小屋の団長はよいこが大好きでしたから
子供たちは 今日もこぞって 団長に
誉められたい、認められたい、ためだけに 献身的な言葉で言い寄る
(私は団長のために 右手を捧げます、明日は ....
木々があいする木漏れ日のこと
川がめでるせせらぎのこと

雨が求めるつちの渇きのこと
太陽がほしがる水溜まりのこと

夕日があこがれる水平線のこと
朝陽がのぞむ暗やみのこと

 ....
uminekoさんのおすすめリスト(1059)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自転周期- 梅昆布茶自由詩1515-12-28
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奇跡- あおい満 ...自由詩715-12-27
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栞紐- そらの珊 ...自由詩1515-11-6
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自由でも- 吉岡ペペ ...自由詩515-8-4
苦い昼。- 梓ゆい自由詩4*15-8-4
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩24*15-8-3
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
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雑巾になりたい- もっぷ自由詩1515-7-31
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◎既視の抱擁- 由木名緒 ...自由詩8*15-7-29
風車- 乱太郎自由詩16*15-7-10
_男女の歩行者- 生田 稔自由詩215-5-1
始発電車- 葉leaf自由詩215-5-1
サーカス小屋- 為平 澪自由詩4*15-5-1
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