コーヒーがcoffeeでもなく珈琲で
カフェがcafeでもなく喫茶店で
レトロなものがハイカラだった頃

右肩上がりの時代はもう終わってしまったのか
無気力を必死に押し留めようとしながらも
 ....
薔薇紫のたそがれに染まる街
六月

ずっとひとり透明な気持ちで過ごしてきたけど
誰かを待ってるような気にさせられる

むかし好きだったうたをうたいながら

誰かを待ってるような ....
前に人から聞いた接客の話
コンビニに行く客は店員に無関心を求めるのだという
だからやたら愛想のいい人よりも
少し無愛想な人を雇う方がいいそうだ
(コンビニバイトの面接で愛想がないと落とされた彼 ....
かれしがいるおんなに
だいすきですと
いって
どうするのか

わかれないのに




たこのさしみ

さかなに
じんじゃーえーるを
のんで
{画像=110417071821.jpg}


光りのない浜辺を一人で歩いていた
打ち寄せる波は果てしなく
足下は脆くも流れて行く砂の水際だった

遠くの町の灯りが水面に
煌めきを残し ....
見透かされるわ
欲望を
潜在意識に
秘めてある
自分のための
ためだけの
秘かな遊びを
開いたら
そっとフタして
閉ざしましょ
いつか誰かが
気づくまで
そっと寝かせ ....
  日曜日、
  くさかんむりの広がる野原で
  ピクニックをする
  あなたは適当なところに
  持ってきたもんがまえを敷いて
  ここに座りましょうという
  おべんとうよ、と
 ....
暑いね って言ったり
寒いね って言ったり
気候のことだけじゃない
私が言いたいこと

うれしいよ
さみしいよ
そんな素直な気持ちを込めていたりする

こつんと
頭ぶっつけるみたい ....
今日はどのお部屋をお使いになりますか?
さぁ お好きな鍵をお持ちください

氷山のお部屋で    心を鎮めてください
木漏れ日のお部屋で  心から微笑んでください
情熱のお部屋で    夢を ....
明け方の境界線の一歩向こう
刈られていく夜の茂みに紛れて
朝はすぐそこまで来ている
私は息を潜めて眠る狩人
獲物の吐息を敏感に察知して
眉間に弾を撃ち込むのだ
勝ち取った朝を祝い
歓喜の ....
枯れたので、
私の臭いのダストボックスに捨てる。
ゆうぐれ、抱きしめられ
水槽のみなもとみなそこのはざま
男と女が居る。
慣れた時間に倦みはじめた
指で促していく。
(こえを、すこしだす ....
学校帰りは抑えていた 
わくわくがはしゃぐから
本人達より先走って 
二人の影の一方が遊びに誘い
もう片方の影が誘いに乗って
周りの建物の影と一緒に遊びに行く。


夕陽が帰宅時間の陽 ....
見つめ合うこともなく
言葉を交わし合うこともなく
唯体温を感じる距離で
お互いを認識している

肌が触れ合うことに
どんな意味があるのか
きっと答えは無いのだろう
そこに在るというだけ ....
5月の朝
空に光は形を成し
僕は空を歩く

足跡は新緑の木々に
萌え初めた木の葉に
閉ざされた瞼のような、そのそよぎに

色を変え、心を留め
未来を孕まず
輝く朝の
今を握りしめ ....
台風がいった空は
洗濯したての青空が
それだけで
私は幸福なのに

昨日の夜は
生き物の声のしない
しん とした夜で

それさえ気づかない
あなたは
男という生き物で


 ....
二次元の向こうから

ひたひたと
伝わってくるものを
感じる

4月のはじめ

毎月更新される
華やかな写真の中より
客船と共に

モノクロの横顔と
長身のスーツ姿が
一致 ....
  うつむけば、
  いびつな砂利道。
  ぼくは陽を背負う
  ぼくは染みてゆく影



  見あげれば、
  ゆらめく電線。
  ぼくは見つめる
  ぼくは透明なひとみ ....
僕のキボウたちよ
そんなに僕の周りを飛び交うな
僕には影が付き添っているのだ
君らの素敵な舞いに
僕は同調することができない

僕の小さなキボウたちよ
そんなにはしゃいでいるな
君 ....
ひんやりとあなたの背中
ねぇ こっち向いてと
云うことが出来ない
でもこの距離感が好き

洋楽を小さく歌う私に
あなたは「わからない」と告げる
別にいいのよ
たいしたことじゃない

 ....
まつ毛が
頬に当たる
頬杖をついて
ぼんやりしてる

お星さま
お星さま
教えてください

お月さま
お月さま
答えてください

私はどうしたいのでしょう?
私はどうなりた ....
冬枯れの畑に立って
鯨色のジャンパーを着込んで
二月の夜空を見上げ
父の書斎で拝借した
古ぼけた万年筆を
夜のインキに そっと
ひたし 流れる雲の
切れ端に綴った
あなたへの手紙です
 ....
階段の灯りをLED電球に交換した
ちょっと薄暗いけど

四万時間の寿命だという
居間から二階の寝室まで
三十秒あれば昇りきるとして
電卓をたたいてみた
五十年は切れることはなかった
ぼ ....
わたしの右脳と左脳が
けんかをしています

頭が悪いのはきっとそのせいです

わたしの右足と左足が
けんかをしています

足がのろいのはきっとそのせいです

わたしの右手と左目が
 ....
老人は空を見上げて言った

こんな時でも 地球は回る
こんな時でも 朝日は昇る
こんな時でも 鳥達は飛ぶ


偉い人は虚な目で言った

こんな時には 空気を読んで周りとの協調を忘れず ....
わたしの背に
連綿とつづく原野
そこに暮らしていた
一匹の仔兎が
今夜
死にました

という
あざやかな寓話を
包帯にくるんで
玄関の扉に
吊るしておきます
けれども街には
 ....
いろいろなものを
誰よりも多く掴もうとして
硬くなってしまった
てのひらの
欲張りな力を
少しずつ緩めてみよう

うっかり掴み損ねたものは
そのまま放っておけばいい
本当に必要な ....
私たちは 地に落ちた猿だ
もどかしさ抱えて 争いをする

伝わらない言葉 伝えたい言葉

言語を分断されて尚
互いに干渉をしたがる

伝わらない言葉 伝えたい言葉


眼 ....
大好きな
あのひと
私をキライかも


想っても
一方通行
意味あるの


まぼろしの
ひとから返事
あるわけ無く



地震の日
届きましたか
てがきのふみ

 ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない

灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
言葉は生まれてすぐに
手を離れる
誰からも必要とされないなら
母としては少し哀しい



私はキャッチボールが下手だ
投げる言葉が見当たらない
昔父がキャッチャーみたいに腰を落とし ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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予約の要らないホテル- subaru★自由詩8*11-6-5
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影ながら- 電灯虫自由詩4*11-6-5
完全なる沈黙の中で- れもん自由詩411-6-3
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二次元の向こうから- 森の猫自由詩10*11-4-24
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