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金色の朝
私たちは思い違いをしている
実在、スープの値段、猫の恋、明後日の天気など
あらゆる角度に突き立てた仮説がもはや球になって

設計され、建設され、実用され、朽ちてゆき、修繕され、 ....
わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの

事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだっ ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた

「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた

(    )を忘れたい
ほとんど白い ....
みんな眠ってしまった
わたしは静かな夜を履いて
よく乾いた死骸をひろいあつめる
時間、音、大型ラジオ
そういうものたちを

きっとある
この夜の留め具になる死骸が
みればすぐに ....
名まえのもとに咲く花があるだろうか ことばからはじまる思想があるだろうか
槐、槐 蜂は最初からしっていた こぼれる密の甘さを
槐、アカシア 隣り合っても争わず
咲く白と黄色の狭間に立ってみれば  ....
手のひらを
ひらいたとき
いくつもの時間が
そこで死んでいた

顔をあげると
いくつもの季節が
道路のすみで
凍えていた

ふるえる指で
拾いあげた
だれかの言葉は
死に ....
手がふれる、という覚悟と、手がふれた、という諦念の間には、ほんのわずかの隙間があって、わたしはだいたいそこいらへんに住んでいるのじゃないかと思う。わかっていながら、実在に達しない、その、なんとも。 .... 果てでは
混ざりあう灰色が
涎を垂らしている

むらがる夜の下では
性器をひるがえす少女

果てでは
結ばれたはずの日々も
きっときれいにほどけている

見なかった夢を見るこ ....
あなたのために
選んだ服を
あなたじゃないひとに
剥かれている


女なら
愉しまなきゃ嘘ね
uminekoさんのはるなさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
金色の朝- はるな自由詩319-2-9
- はるな自由詩716-8-14
陽気さ- はるな自由詩914-1-13
夜の金具- はるな自由詩713-11-20
えんじゅとアカシア- はるな自由詩1813-5-11
ことば- はるな自由詩812-9-17
届くとか届かないとかのこと- はるな散文(批評 ...812-9-11
果てでは- はるな自由詩611-6-8
衣服- はるな携帯写真+ ...111-1-28

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