ヒカリサス
月音

キョウもなお いきてゆくのか
イジキタナクも いきてゆくのか
外では ゴオゴオと風がなり
それをあびることなく
ポツねんと 部屋のなかに おる

はかなくも 厭世などというものは
セイネンならば 許されるものの
いい年をして 飽きているなどは
割れた 飯椀のかわりにすら ならぬ

さすれば いかに 息を吸うかと
さすれば いかに 毒を吐くかと
思案するために 
冷めた床の上に 腰をおろし
セイを オウカする
などと
言葉にもならぬ フレーズが
カラカラと胸の中で 音をたてている

身のうちに ウミくだった
硬いコウセキのような骨
ただ ヒに 向かうが よろし
サンビせよと カミのようなことをいう

目を閉じよ

ヒカリサス

ダクとした 流れを 見よ





自由詩 ヒカリサス Copyright 月音 2010-11-09 19:47:29
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