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ITTANMOMEN (一反木綿)
薄っぺらな奴だと蔑まれても
捉えどころがないと疎まれても
何処吹く風を自在に乗りこなして
へらへらと今をすり抜けてやる
旗のように風をくら ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない
春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
*
光と風の音楽隊の
ゆるやかな旋律が
コンクリートの迷路に
色の音符を落としていく
緑はさざめき
花はときめき
道はほくそえみ
人の睫毛はほほえむ
*
渋 ....
土脉潤起
つちのしょううるおいおこる
雲がほどけて
雪がこぼれる
北がやぶれて
風があらぶる
音がとだえて
水がいてつく
光がとおのき
命がしずまる
雪 ....
シロとクロの
誤魔化し切れない感情が
胸の奥を過る
シロとクロの
縞模様のウマの形が
意識の端を歩いている
草食系も肉食系も
一緒くたにして
懇ろに混ざり合わせたはずなのに ....
微かに震える
指先で闇に
縋ろうとする
あなたの薄紅の
吐息がひとひら
わたしの頬を掠める
見上げる
わたしに言葉を
飲み込ませ
むせ返るような
吐息を幾重にも
....
空
抜けるような
青いうしろめたさを
雲
ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって
花
可憐な
ピンクのあてどなさを
葉
みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
いろいろなものを
誰よりも多く掴もうとして
硬くなってしまった
てのひらの
欲張りな力を
少しずつ緩めてみよう
うっかり掴み損ねたものは
そのまま放っておけばいい
本当に必要な ....
少し鼻にかかった柔らかな声が
携帯電話から溢れ出して
飾り気のない長い夜を
暖かな色で満たしていく
他愛ない話の繰り返しよりも
ひとつひとつの言葉よりも
君の声を近くに感じていたい ....
uminekoさんのnonyaさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
百鬼繚乱_<_3_>
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nonya
自由詩
19*
14-10-23
モドキ
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nonya
自由詩
29*
14-8-17
五月の欠片
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nonya
自由詩
22*
14-5-18
土脉潤起
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nonya
自由詩
17*
14-2-22
シマウマ
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nonya
自由詩
20*
13-8-31
夜桜
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nonya
自由詩
21*
13-3-22
陳腐
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nonya
自由詩
24*
11-10-17
てのひら
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nonya
自由詩
17*
11-3-29
声
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nonya
自由詩
9*
09-7-13
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