午後無力
かとうみぞれ

内臓が焼けてただれていくような無力感
なんにもしたくない気持ち
夜中になってからカラやる気にまみれるからこういう事になるのだ
暗闇でやる気になるのは良くない
一人でかーっとして、頭と目が別の生き物になり、眠れない
想像力の独走状態で、といっても単独一等ならよいが、これが世に言う独りよがりかという状態に
他に競争者がいないのに走り続けてなんになる想像力よ!
机の上もばらんばらん
アイシャドウがすっころがって洋服の丘が出来る
お菓子の食べかすとバスタオル
新聞の切り抜き
お金
全部ぶっちまけ
どの番組を見ても一人取り残されるだけなので
しょうがないから異国の映画がBGM
フランス語なんかなんにもわかりゃしないから、勝手にしやがれ、と、つけっぱなし
これじゃゴダールさんもあきれっちゃうぜ


自由詩 午後無力 Copyright かとうみぞれ 2010-11-05 22:04:36
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