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天気の良い
朝方だったかしら
母が
庭の小さな一角に
ありがとうの種を
植えたのを見た

それから
気になってはこっそり
母を
見ていた
芽が出て
茎が伸びて
母の背丈を ....
いきているのか
しんでいるのか
わからないまま
湖水の上を歩く

光はもう見えず
声ももう聴かぬ
私の肌を通して
水面に気泡立つ

温度は寂しさで
あなたは弱くて
困った人だけ ....
   踏切


仮に待たされたと考えて
横切っていく貨物列車の裏側には
「さよなら」さえも存在しない
元々は一方的に出来合いとして扱われていたのだから
どこにも間違いはないと言えるのだが ....
ベッドに横たわり
窓から入ってくる光は
いつも白い
思い出しては悔やむばかりで
明日を思い描く 明日は
死への怖ればかり

私は年老いた

若い頃から想像し
脅えていた まさにその ....
私はなぜ生まれたのだろう
誕生してほしかったのは
確かに母の願いだが
生まれ出でたのは私の意志なのだろうか
あれから何度考えても答えがでないのだ

悲しいとおもうたび
苦しいとおもうたび ....
十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
残り少ない飴を手に取り

それを口の中に運んだ

昔々の魔法が使えた頃の日々は

それはそれは楽しそうだな

軽快なケルト音楽に合わせて

何処までも蒼い草原を杖片手に歩いた

 ....
太陽がサンサンと
ふりそそぎ
雲一つない
オレンジの匂い

太鼓の音
シーツの波
犬の散歩
麦の穂

笑顔の君
ひざまくら
ピアノの音
全てが平和だ。
夕暮れが
あまりに悲し過ぎたので
もう 伸びない
と言って
影は離れて行った
柿の種とピーナッツが奏でるハーモニーは

僕らの心を捉えていつまでも放さない

こんな絶妙なバランスを保ちながら

僕と君が一緒に暮らしていけるのなら

時折感じるピリッとした辛さも
 ....
窓辺にうつる

あたしの頬が

便箋に文字をしたためる

不惑は遅くて

別々のよるが

哀しみをガラスで仕切る


こんどの夢は

ながすぎたメルヘン

こんどの愛 ....
四次元ハーモニクスは

夜の公園に不気味に響く

欠片を拾うことを

罪へのお返しだと思い

喜んで組み立てていた

見えない所では

僕が思う人は今日も

ネオン街へ知ら ....
ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい

ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
君の唇の くれない が
僕の内側を伝い落ちると
日常が育んだなけなしの植物群は
夢見るように朽ちていった

君の爪の くれない が
僕の外側を掻きむしると
日常に着せたつきなみな制服 ....
四日の夜には息子と散歩をした
息子は自慢話を聞かせてくれた
子供ってたぶんみんなそうだ

ふしぎな月の夜だった
月のまわりにおおきな円弧がかかっている
それを息子に教えた

お父さん、 ....
うすい背中
これが最初の感想。

でも筋肉がわかる
これが次の感動。

また、くっつきたいな
これが今の感想。


あなたの
一見すぐに折れてしまいそうな
うすい背中をみると
 ....
うっすらと

冷えた微風にほんのりと

さやかな湿度とキンモクセイ

夜道をスーツは落ちてゆく

まよこを電車が落ちてゆく

ほんのりと

さやかな湿度と焚火のなごり

胸 ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
誰も居ない街の

小さな家の壊れて音がでなくなった

ピアノの前に腰掛け

ふうっと大きな息を吐いて

埃まみれな黒のボディを見えるようにしてやった

そして音の出ない鍵盤を必死に ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
「つまらない話」
そんな他愛のない台詞を
君が言う。
ただそれだけで私は君が
きらいになる。

大すきな君に否定されるのは
さみしい。


そんな気持ちで一瞬でも涙ぐむ私に
君は ....
今あたし男の人と住んでる

あんたじゃない男の人と

店から帰ってきたあたしに

彼は今日はどうだったか必ず聞くの

あたしは答えるの

   今日ものすごく嫌な客が来たの
 ....
あんた、うれしいね あたしにかい?
沖縄いったんかい?暑かったろうまだ 泳いできたかい?
ああ、まずは一個 おとっちゃんに上げさせてもらうよ
おとっちゃんも好きだったよ甘いもんがさ、
お茶淹れ ....
 悦楽の時が続き
 絶頂を迎えられる
 創り上げた楽園を
 果てる迄味わい尽して

 その手、挙げて
 声、鳴らして
 頭揺らす
 快楽
  
 震える聴覚
 眩しい視覚
 深 ....
濡れたくちびるのその色は
さながら銀座のマネキンのよう
くちづけた指先に
マニキュアの甘いしびれ
ぼくのくちびるに
幼い毒をのこして


薔薇をかじって
少女を売る少女と遊ぶ ....
夏の宵に火をくべて
お帰りなさい お帰りなさい おじいちゃん
帰るうちはここだよ 間違えないでね

大好きなおじいちゃんは私が3つのとき亡くなった
お盆に亡くなったからおじいちゃんは大変だっ ....
文字ということばと
手紙ということばは
どうしてどちらもletterなのか

この国でも
それはやはり文と呼ばれていましたが

すべての文は/文字は
もともと
ひとに宛てて書かれて
 ....
{引用=

約束したのに
やっぱりあなたが
来ない日は、

  ばかな女でいることが、
  ひどくつらいから… 》》》》》
  さびしい秋色の街に
つよがって つくりわらいを
   ....
背負われるのって素敵だと思う
俗に言う『おんぶ』のことだけど

『お姫様だっこでもいいよ』って
みんな言う

それも良いけど
やっぱりおんぶが一番好き

だって、
ほら
背中って ....
きょう
夕やけを見ていたら 空が
あかい舌をだした


飛行機にのって
船にのって
汽車にのって
ここまで来たんだよ と彼女はいった


空と海と陸地と
そんなにいろんな乗り物 ....
ミツバチさんの自由詩おすすめリスト(649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おくる花- かんな自由詩6*09-11-1
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ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
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休日- ペポパン ...自由詩6*09-10-28
- フクスケ自由詩509-10-27
おつまみの神様- 花形新次自由詩4*09-10-27
ひとり唄- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-27
四次元ハーモニクス- こめ自由詩1009-10-27
情歌(ジョーカー)ー中二階の六畳間ー- ……とあ ...自由詩26*09-10-25
- nonya自由詩9*09-10-24
四日の夜- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-23
背中の君- 空都自由詩1*09-10-22
子を想う- 吉岡ペペ ...自由詩1709-10-21
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時と場合にかかわらず- 空都自由詩2*09-10-13
深夜二時いちごパフェの味- ゆきちゃ ...自由詩709-10-13
ちんすこう- リーフレ ...自由詩109-10-13
楽園- 邦秋自由詩1*09-10-12
ショッキングピンクの夜に- アヅサ自由詩4*09-10-11
祖父の白百合- 朽木 裕自由詩409-10-11
水色のオオミズアオ- 小池房枝自由詩409-10-10
朽ち葉- 月乃助自由詩8*09-10-10
ときめきを背中に- 空都自由詩1*09-10-9
やまぶどう- yo-yo自由詩10*09-10-9

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