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「かわいい」
保育園の部屋に初めて入った周を
年長の女の子が、迎えてくれた

「じゃあね」
僕と妻はにこやかに手をふって
若い保育士さんに抱っこされたまま
きょとん、とする周をあずけてか ....
わたしの母は詩をかいていた。

いつもテーブルの上に無造作に置いて
あったのでたまによんでは見たけれど
それはよくわからないものであったよ
うに記憶している。そもそも小学生の
わたしにはよ ....
ひきだしのおくから
あなごりょうりのみせの
チラシをみつけた

いつかちちを
つれていきたくてとっていた
チラシだった

あなごが
すきかきらいかなんて
かまわなかった ....
 
 
なにかをやりつづけていると
なにかをやりつづけているなりに
できているわたしがいる

こんなこともできるんだね
あるひとが
あるわたしをみつけて
いってくれた

それでい ....
天はどこまでも
果てしない
地はどこまでも
底がない

起き上がれ
勇者どもよ
立ち上がれ
賢者どもよ

一度きりの人生
有効に生きよう
ではないか?
人を愛そう!
何とか追いついたもので袖をふるなんてふとした呼吸がある落ちこみ隔て窪み凹み雨宿りする気なし縞模様の空は晴れている夜だ

君がわたる

私がある

前から踏んでいったステップが宙の階段を蹴着 ....
 
 
ははににたろうばが
えきのまえにすわってる
ちいさなリュックひとつで
このひとにも
かつてしあわせなひびがあったのだ
としったのは
わたしがこえをかけたからだ
それだけでわた ....
老人ホームのお婆ちゃん達の前に 
エプロン姿の僕は立ち 
「花嫁修業です!」と言いながら 
台の上にボールを乗せて 
今日のおやつのお好み焼きの生地を 
でっかい泡立て器を握り 
ぐるぐる ....
私の小さな声が聞こえますか?
この小さな息づきが聞こえますか
心臓を
守って
眠っている

今にも落ちそうに
大きく揺れている 鈴の音は

広すぎる世界の隅々まで
響き渡らせるには ....
君の夢を見たら
君のことせいいっぱい愛したくなった
それって当然のことだとおもうんだ

エアコンをつけっぱなしで寝ちゃったから
頭はがんがんするし
鼻もぐじゅぐじゅなんだけど

君の偶 ....
息吹を置き去りにして君は
素直になった
砂を走った
八月は並行して走る
水打ち際で風に舞った

戸惑いは前触れもなしに
鮮やかなモノローグを割いて
今ここに君といることを
あまりにも ....
コンビニエンスストアで働く大学生は
夜な夜な床にポリッシャーをかけながら
有線放送の音楽に耳を傾けている
ちっぽけな自分の有様 理不尽な世界の情勢
半年も前の性交渉とか 自己流の写真のこと
 ....
かなしみの花を敷き詰めたその
庭園であなたは白い息を吐くの

見失うために出会う速度超過の
ただ二千年に一度の出会いだよ

もう表面張力ではとめられない
世界は私の網膜で壊れていくよ
 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
鏡の中に

鏡の中に、ともに映った
妻の姿と僕
にっこり微笑んで
買い物のため
二人で訪れた,スーパー

明日は。その後は
君と僕
きっと幸せだろうね
三十二年一緒だ
君には少 ....
ぼくには廊下を走るしかないのか
なにもできずに世界の一員であることを
ぼくは駆けつけることもできなかった

文学で立ち向かえるのか
どうやって立ち向かうのか
立ち向かう理由なんてあるのか
 ....
美しい7月

太陽はまた新しく耀いて
波涛を映して瑞々しく
熱した白いアスファルトの上を娘たちは
日一日と灼けて
ときめきに図太くなって行く
楽しい事なら何でも起こる
碧いカレンダーの ....
淋しくても
つらくても
私は泣かない

私の気持ちは
今は伝わらないかも
今は理解してもらえないかも

でも
あきらめず
いつかは
届くことを
信じます

口に出しては
 ....
ぼきっ
骨ばったゆびの折れるおと

まるで、マリオネットのよう
一人では立てない私を君は何故慈しむの?


『早く治るように』


そういって塗ってくれた薬は
今でも確かな熱を保 ....
青春前期に
熱に浮かされたように訪ねた仏たち
結局今まで
その眼差しの中を
彷徨っていただけのようだ

時を経て向き合い
あれから様々なことがあったと
あの時何か得たような気がしたけれ ....
貴方の家とあたしの家の距離は遠い
片道電車で一時間と千円
高校生にはちょっと厳しい

貴方は忙しい働き者であたしは時間のあるのんびりや
時間が合わない
貴方に合わせて深夜に二時間


 ....
ここに戻ってきた

狭いけど おちつく
あたしのキッチン

安い焼酎の炭酸割りの
グラスをもって

シンクの扉によりかかり
へたり込む

このひんやりとした感じ
ほどよいスペー ....
 青ざめた顔で
  僕は元気になりましたといって
 青ざめた顔で
笑っている人
 
 
 これが本当の私と
  晴れ晴れと笑っている
 
 紙
 
 道を往く人がみな
違う場所 ....
もう絵はやめた
そう言っていたあなたが

鉛筆を一本買ってきた
照れ笑いを浮かべながら

これだけで描けるものを
それが今の気分なんだと

紙を忘れてしまったと
やっぱりち ....
葉を落とした木々のトンネルを抜けて
半島の北側を走る私鉄の
絶え間ない線路との軋轢を
心地よいささやきの様に夜毎耳にする

秋は未練を払い夏の毒素から解放され
今ひとたび人間を愚かにする静 ....
瑠璃色 空がはぜる
祈る子の贖罪がおわって
世界に太陽を取り戻した


水面に満ち足りて
みなぎる光を
トンボたちが拾っていく
きらめいて
またふりまいて
運びきれない
 ....
深夜の台所で 
小皿にのった梅が 
まあるく佇み 
影を、伸ばしている 

些細なことで取り乱す 
僕とは違い 
微動だに、せず 

のっぺらぼうの顔で 
ただ、そこに。 

 ....
あなたは、ビードロの中

だから

今でも、そっと息を吹き込むの
沈みゆく陽の揺らぎ
それは
遠く、ただ遠く
待つことの幸せ

青いさかなの首飾り
それは
諍いのない空の果て
明日を生きる
水のこと

夜光虫の静かな灯り
ちいさく
名前を呼 ....
雨を聴くひと
土を嗅ぐひと

奏でられる調べには限りがある
奏でられない調べを夢にみすぎて
からだを置いてきた場所を
遠ざかってしまう

胸の奥には想像上の内臓があって
白いバラ線に ....
ミツバチさんの自由詩おすすめリスト(649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小さい靴_—入園の日に—- 服部 剛自由詩1614-4-25
家族の散文- 左屋百色自由詩21+*13-9-21
引き出し- 小川 葉自由詩511-1-4
ふさわしいひと- 小川 葉自由詩710-10-19
Flying_high- ペポパン ...自由詩3*10-10-5
それより- 雨へのダ ...自由詩410-10-1
かかわり- 小川 葉自由詩610-9-25
おやつの時間_- 服部 剛自由詩410-9-5
鈴鳴り- Akari Chika自由詩4*10-9-5
夢と朝の間- ブロッコ ...自由詩1+10-8-12
あずけてしまえれば- 瀬崎 虎 ...自由詩310-8-11
マジで超ラッキーだわ- セガール ...自由詩810-8-11
一週間と一日- 瀬崎 虎 ...自由詩210-8-2
八月の子ども- あまね自由詩21*10-8-2
鏡の中に- 生田 稔自由詩6*10-8-2
子殺しのメカニズム- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-1
7月、八月- salco自由詩10*10-8-1
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眠れる森- 三奈自由詩810-7-31
古都を旅した- 西天 龍自由詩210-7-29
あたしは貴方と恋離の枝になりたい- 愛心自由詩3*10-7-25
キッチンにて- 森の猫自由詩8*10-7-25
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旅客- 瀬崎 虎 ...自由詩210-7-23
夏が満ちる- あまね自由詩1410-7-17
梅の顔_- 服部 剛自由詩610-7-8
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パピルス- 佐野権太自由詩7*10-7-7
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