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鉛の先が、机をすべる音
紙が擦り合わさったあとの
一瞬の沈黙

傾けた椅子の角度に
ほんの少し
斜めを気取った世界

眼鏡を掛け直す


誰かの、寝息


 ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい

上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
乾いた舌を絡めあって
水分を奪い合い
お互い骨だけになって
風が吹くだけで
崩れてしまうような
何もない場所になって
辛うじてしがみついた
苔のように
それで誰も
足を滑らせたりはし ....
連れ去られてゆく私の腕は
細かく打ち震え
振動し
ひとところに落ち着かない
手を引っ張るのは誰?
月が欠けてゆくにつれ
私の不確かさが増してゆく
共鳴していたものが
隠されてしまったか ....
「恋」

七年目の恋に
激しく身悶えするような
情熱を注いで

イケメン男子は
初夏に早々と
もてないブサイク男は
落ち葉を揺らしながらも

たった一人の女しか  ....
またこの季節がきた
むかしの女から選挙の電話だ

感情が宗教にとりのこされてぽつんとする
勇気、無私、新たな地平、
どんな宇宙のものまねなんだろうか

宗教は、いや、宗教を選ぶということ ....
気に食わない人ができた。
マイナスで無い、プラスで接する。
しかし、協力はしない。
上に立つ人は頭が低くないと
ならない。

自分のことだけ
考えていると
誰も助けてくれない。
もっ ....
 
 
もも肉が
百グラム当たり
九十八円で
売られている

もしわたしが
鶏だったなら
もも肉
という名で
売られていたのだろうか

わたしの名を呼ぶ
母さんを
追いか ....
これだけは誓おう
君だけは幸せにしよう
子供だけは幸せにしよう
いつでも立ち会おう

空気の様な存在でいよう
存在を忘れてしまうが
無くては生きられない様な
そんな存在になりたい。
 ....
喫茶クラムボンは
小さな谷川の水底にあります

室内の照明はもちろん幻燈
ではなくって
窓からの水明かりだけですが同じ青です

マスターご自慢の
かぷかぷカプチーノは350円
代々の ....
暑いだけの部屋を
抜け出すから
動かないで待っていて

雨は降っていない、
ここから 辿り着くまで
傘は持たないまじない


最後に受け取ったのは
声ではなく文字
表情もなく過ぎ ....
眼が醒めた瞬間になみだがおちた
さえずりと静寂がみみに滲みた

こどうはひびく


おなじことばで
おなじいろを観て
まぶたを閉じては寂しさをたべた
あけわた ....
仕事の後の達成感
全てから開放され
自由の身になる。
スイーツ三昧する

全身の疲労感と
充実感
会議の場を作る。
先生と呼ばれる。

自分に95点をつけたい
冷たいビール片手に ....
恋しくて恋しくて
依存したくて
いつも一緒
楽しい

いつも話して
いつも笑って
いつもいつも
幸せでいたい

どんな辛さにも
耐えて見せます。
どんなに苦しくても
貴方を信 ....
仮眠していた
動物のように
本能だけで動けばいいのに

優しさの言葉
身に纏って
だれにもすかれようと
愛想笑いする

本音を言うのがこわいだけじゃなくて
憎むことがこわいから
 ....
かげろうのようにあなたが笑うので
髪を切ったり
鏡を磨いたり
靴下を脱いだり
コップを落としたり
ソファーで寝てしまったり

そんなささいなことまで大切になりすぎる

この恋は危険だ ....
夜中3時まで勉強をする。
疲れ果て眠りにつく。
誰とも付き合わない。
結婚したらできなくなる。

辛く苦しい。
修行のようだ
自分を痛めつける
コーヒーを飲む

部屋の中はごった返 ....
 
 
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた

わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから

おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
 ....
ジョギングする人とすれ違った
ネクタイをゆるめた長身の男の腕をつかみ
バランスをとりながら女が自転車をこいでいた
こんな夜中にこんなところを男女で歩いているとは
ふたりはどれだけ寂しかったのだ ....
羽虫の妖精が
肩にとまっていた

指で弾いて 
空へ帰そうとしたけど
彼の眼は
地中に埋められた種を
見ていた

生も死も変わらないとしたら どうだろう?

透き通る陽気に
犯 ....
 
 
都会の道ばたに
一人立ちつくす感じと
故郷の川べりに
一人立ちつくすあの感じは
とても良く似ている

人は道を泳ぎ
魚は水底で働くのだ

生きるために
どちらも正しくて ....
岸に咲いてる、雨の花 
魂宿る、雨の花 

その透明の面影は 
何故だかいつも腐らずに 
僕の隣で、薫ってゐる。 

それは愛人のようであり 
それは女神のようであり 

いつでも ....
校庭をタイヤ引いて
居残り特訓
砲丸投げをやれって?
砂場で練習

体格いい人には
かなわない。
県大会でも
散々な結果

疲れて水を飲んでいると
君はそっとタオルを出した。
 ....
海から浜辺へ
流れ着いた破片
自分の
皮膚を削り
刻まれてゆく波紋

咀嚼するごとに
産まれてくる泡

ここに

辿り着くまでに
何度
射精したことだろう

いつか魚の群 ....
泣きたくて泣きたくて
騒ぎたくて騒ぎたくて
赤ちゃんに戻りたくて
心の中はズッタズッタ

時代の風が強すぎて
もう一人では生きて行けない
話し相手がいない。
本ばかり読んでいる。

 ....
シンフォニア
夜を渉る
寄る辺なき
シンフォニア

オフィーリア
濁る目の
琥珀の底に
オフィーリア

最期に仰いだ空
金属片の月
シンとなる森

ああ 言葉でひとが分かり ....
 
 
きらきらと
光が降りている
あれは神さまが
写真を撮っているのだ
という話を
君としたかもしれない
木漏れ日の下で
あの日僕らは
どんな生き物の姿で
 ....
雨がやまないから寒くなって
あなたの隣にもぐりこんでみた
いつもなら触れられない部分にそっと
触れて温度を確かめてみた

あなたが生きている
そう思うだけで
私も生きていようと思う

 ....
新緑の季節
五月の朝の陽光を浴びた
ニコライ堂 緑青に覆われたドーム屋根

明るい陽光に
くっきりとした陰影を残した
コンドルの遺産は
一二〇年経った今日も
聖橋から靖国通りに向かう坂 ....
蒼白の掌に
重ねられた
日に灼けた褐色の掌
襞と襞が結び合うように
地中を流れる
一本の水脈となる

生い茂る雑草の
繁殖の力に
おののきながら
人々は
草刈機で切断する
親指 ....
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