すべてのおすすめ
与えられても与えられても
子は愛情に飢えている
与えても与えても
母親の愛情は湧き出るもの
僕が小さかった頃
全ての愛情を飲み干す事は出来ませんでした
その殆どを床に捨てていました
....
世間の愚痴を語りあう
ミートパイとドライを飲みながら
連れはギネスでチップスを
つまむ つまむ
上司を愚痴って 仲間に駄目出しして
自分の役割を並べ立てて
そうだよ ....
西日で赤く染まる部屋
山積みになった段ボール
いつまでも整理できない気持ちを
そのまま比喩しているみたい
壁紙だけは張り替えた
凹みも汚れもすべて塞いだ
傷の場所を覚えてい ....
コロコロと転がっていく
ずっとそれを眺めていた
問題なんて何もないよと
誰も口にはしなかった
そっと壊さないように
優しく拾い上げてくれたのは
伝えたい言葉をなくして
探している人だ ....
都会の夜を漂流する
それもまた
旅
いつもは嫌いな人の群れが
なんだか
心地良い
行きつけのバーで
バーテンドレスさんと
世間話をする
彼女は
話し上手で聞き上 ....
案内してあげるよ!
火山でも深海でも
君が行きたいと思う場所なら
どこまでもナビゲートするよ!
さぁ、どこへ行きたい?
えっ、どこでもいい?
つまり ....
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ヒュール ルルーと
消防車が喜びの声を上げ
夜の町を躁(はしゃ)ぎ回る。
初夏の夜は
不思議に透明で、
サイレンは色硝子の曇りのよう ....
一つになろうとみんなが言う
国も人種も宗教も戦争も
すべてが一つの愛で繋がれば
世界は平和になるはずだと言う
だけど人は一つにはなれない
同じ人間は一人もいない
肌色も宗教も言葉も感情 ....
僕のクラスの女子全員が力を合わせて「僕のために」つくってくれた
シーフードピザを独り占めしたいんだ。
女子達が
みんなで
シーフードと
苦戦してる
その間
僕は別室の ....
{画像=080602022745.jpg}
波打ち際に沈む
ガラス片のように
毀(コボ)れて
流れて
静かな時間の中で
出会いを待っている
満ち足りた時間が
角を丸く取り
いく ....
衛星から世界をのぞいたら 全部見えちまう
幼稚園のころなんて あの角を曲がった先だってどきどきだったのに
世界で一番高い山はエベレスト
一番低い温度は-273度
鍾乳洞は石灰の ....
黒い壁に囲まれた
都会の個室
パソコン画面に映る
真青の空
あの日「向こう側」へ
逝ってしまった君が
今も遺言を語りかけるページへ
クリックする
時の止まっ ....
{引用=
ぼくの
居場所は
宇宙のすみっこ
秘密基地
だから
宝物が
いっぱい
奪ったり
しないなら
遊びにきても
いいよ
さびしくて
泣きたいなら
ここにきて ....
ことばの森の中
今日も歩き続ける
迷い込んだ
ずっと奥深く
流れていく
ささやかな小川は
さら さら と
どこに
流れ着くのだろう
ことば
それはただの
ツールにすぎない ....
「雨に濡れても、構わないんだ。」
心の中でその人に そう言わせた
勝手に言わせた
頬に感じるよ
霧雨
一度きりだね
「雨に濡れたら、嬉しいんだ。」
....
{画像=080531001010.jpg}
思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
「水槽」
1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
鬱屈した僕のドロドロとした心は涙の海にしずんだ
青空の下のささやかな幸せは
僕を誘っているようで
拒んでいるようでもある
僕はどこに流れてどこで果てるのか
ふらふらと ....
自分が産んだ卵を
次々に割ってしまうメンドリさん
時々は硬い殻を持った
自己防衛のヒヨコちゃんが生まれ
メンドリさんはヒヨコちゃんを突いて
あわれなヒヨコちゃんは
醜く変形しながらも逃 ....
思いやり
気配り
信頼関係
打ち明ける
素直に
正直に
即答で
隠さずに
心が通じる
助け合う
美しい
守る
氷山にぶつかった豪華客船が
冷たい海に沈んでいくのを見ていた
世界中が感動した名シーンに肖って
キザな台詞を吐いてみた
「もしこれと同じ状況になったら
命を捨ててでも君を守る ....
ここはそのむかしパパの書斎だった
むかしといっても2年ほど前までのことだ
その部屋
の真ん中
パパの回転椅子
の上のドーナツクッション
の上に
足をひらいてすわってし ....
{画像=080522023223.jpg}
口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?
ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
今日は焼肉だ。
待ってました。
好きな料理
どれほど待った事やら
牛に豚に鶏が
オンパレード
野菜は食べたくない
デザートはイチゴ
おろしのタレをつけ
至福の時
ジ ....
たった
1人しか
いない
君を
僕は
愛している
世界で
たった一人しか
いない君を
僕は
大切にしてみたくなった
探してみても
どこにも
いない
珍しい
君に
僕 ....
夜明けのまえで
ぼくらはくちづけた
扉もしまらぬうちに
つよくかたまる
きみを永遠つれ去れないから
普通の情事のふり
しわくちゃのシーツ
白い 波 涙 影
....
眼と手をきつく結び
踏みだした一歩は鋭く響く
そのひとがもらした嘆息は
とても深く
とても暗かった
ひざまずき
そっと指先でなぞり合う
ハーケンクロイツ
悲運を思いながら
....
充電したい
携帯電話みたいに充電したい
奴は電源が入ったままでも充電できる
つまり力を蓄えながら働けるのだ
俺もできれば充電しながら働きたい
仕事中にこっそりエロサイトを見てる奴がいた
で ....
電車の あっち と こっち
{引用=す………
…き……
……だ…
………よ}
もう会えない
{引用=……なら}
秤の林檎にくちびるを寄せ
カリ、と音を立てて齧れば
金色に光る果実から赤い石がおちる
深い色の底に
昔、こころの中に住んでいた少女を見つけ、
名前を呼ぼうとしたが思い出せない
彼女 ....
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