すべてのおすすめ
ボクは予感がした
お気に入りのビー玉を
ひとつはパパに
ひとつはママにあげた
ボクもひとつ持っている
パパが
「必ず、迎えに来るから」
と言った。ママは泣いている
どう ....
ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下
こんなに喜んでくれるなんて
思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
目を閉じて
初めて
私を見てごらん
あの頃の時代がある
近すぎてありがとうが
近すぎてごめんなさいが
言えない。
新鮮に思えば感動になる。
気を使って
大切にして
頼りにし ....
ピアフ ピアフ
情熱の心で 愛を感じとって
わたしは子どもじみて
とても純粋
霧の晴れた朝に目覚め
小鳥の声でさえずる
ピアフ ピアフ
生きている 光を求め
そして飛ぶ 高 ....
恋が愛にかわる時
受動から能動にかわる
獰猛な目を輝かせ
強欲になる。
生きる意味がわかる時
苦しみの連続だ
楽しさは倍増する
自分を理解してもらえる。
自分を信じて
自分を ....
好きなあの娘が吐いた息と
嫌いなあいつが吐いた息が
混ざり合って
それを僕が吸い込み
生命を持続させていく。
教室という
密室でよくある光景。
またね
行き違いの電車が同時にすべりこむホーム
確認しあって背を向けた
またね
すれ違いの苦味をかみ締めた日
精一杯でそれだけ言った
またね
お互いの気持ちを伝え合う ....
ほんとは12才で死んでたよ
でも13年も多く年をくってしまったよ
その間に二人殺したよ
越えた13年より生きた12年の方がよっぽど人間だった
どうしてあの時近所のアフロばばあは腕を ....
殺風景なガラス張りの待合室に覚える
独特な曖昧さを避けてみるのも一興と敢えて
乾いた風の吹き抜けるホームに佇んでみた
乗ろうとして乗らなかった準特急の走り去った先には
見覚えのある古い建物 ....
何度となく夜空を見上げ諦めてきた
手を伸ばせば届く気がして
悲しげにまた僕を包み込む
月すらも瞳に映せない夜は
どうかあかりを灯して((僕を呼んで))
夜明けなどこなければいいね。
....
こころ秘かにそう呼んでいた
――温泉宿ではなく海辺の一軒家を
灰褐色をした雑木林と
露出した山肌が囲み、
いつからか戻らなくなった主の代わりに
月に一度か二度、ぶらり現れては泊まって ....
光を失う
こころで感じる
宇宙では皆さん
ひとりぼっちになって
つながっている
しあわせって
それを感じる
アンテナの数
光を失う
こころ ....
明日の朝一のサプライズを準備していたら遅くなってしまった。その甲斐もあって机の中の仕込みはばっちりだ、驚く顔が目に浮かぶ。
教室を出ると、職員室の方に先生達の気配がある位で、校内にはもう殆ど人が ....
僕が女になっても好きでいてくれますか
女に生まれていても 好きになってくれましたか
姉に生まれていても 好きになってくれましたか
僕の肌が黒くなっても好きでいてくれますか
日本人じゃなくて ....
これはテストではない
完璧を要求されない。
手を放した空気風船
くさいアドバルーン
控えめがいい
周りが評価してくれる。
自分の仕事をして
黙っている。
愛が欲しければ
くれ ....
星降る満天の夜
子供達が喜び
寂しさがつのる
顔に流れ星
もし私が...
今は...
必然の自分
今の自分に感謝
親に優しくしてねと
言われた。
電球だって替えてるし
十 ....
僕から君へ
それは届かないかもしれないけれど
届いてしまったなら
ごめんなさい
僕は
それが届いてしまった
世界であやまってばかりいた
ねえ、おかあさん
ここはどこなんだ ....
ひとの顔を
覚えることができない
とくに好きになってしまった
ひとの顔など
ひたすら
目をそらしながら
声しか
覚えていない
声が
顔になってしまった
ひとの顔
....
1 両手を前に差し出します。
2 人差指と親指でかぎかっこを作ります。
3 なるべく今のあなたに
素直な言葉を挿入します。
4 そのまま両手を中心に向かって近付け
長方形 ....
君のことを描くたびに
ひとつずつ言葉を失っていった
すっかり軽くなった水彩箱には
たったひとつの「ありがとう」が
隅にこびりついて震えている
―――ありがとう。
それだけで ....
どうしよう
あたし今
無性に貴方に逢いたい
忙しい毎日
あちらこちらから
声がかかる
欠席する
雨が降る
新聞を読む
サラリーマン
太った男
笑顔にも
タイミングがある
着飾る女
年末の挨拶
夜の小さなカウンターで
一人ぼんやり飲んでる
酒を口に運ぶのも忘れて 大きな窓から街を見ている
街灯は 光の届かない闇の居場所を示している
光より闇にひかれる 人の顔など見 ....
{画像=071224181905.jpg}
夜道をぼくは、ぼくよりも前へ出ようとする
影の足を踏み付けながら、駆けるようにして
歩いて来た。街も木も灯も見ずに、ただ足元
ばかりを見詰めなが ....
ねこぜのまるみに
情熱のあせた夕陽がそそぎ
鼻粘膜にむけて
消長のシルエットがとびかかる
うすむらさきは西の空
そ ....
卵をふたつ
砂糖をたっぷりいれて
しょうゆで味付け
年季が入った四角いフライパンで
上手に くるくるっと
黄色より もう少し茶色に近い
焼き上がり
大好きだっ ....
朝起きて僕はまず
鳥かごのひよちゃんとちよちゃんにあいさつをする
(おはよう
(ひょひょ
(ちょちょ
今日は曇り空だ
傘を持って家を出る
(いってきます
(ひょひょ
(ちょちょ
....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に
湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと
関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
大切なものは手に入れない
失くしてしまったら悲しくて
その悲しさのあまり
手に入れてしまったこと自体
後悔してしまうから
大切なものは失くす前に
自ら手放すことにした
自分から望んで ....
木枯らしが吹いて 柳が鳴く
ぐるぐるネジを巻くと 明日が育つ
ダーツ遊びで 二の腕だるい
狙い通りには 上手くできないな
時計が壊れても
太陽は昇るよ
無邪気に地球儀をま ....
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