すべてのおすすめ
花火が消えた後の静けさは
言いたい言葉を隠してしまうから
何も言わずに手を繋いだんだ
右手に残る確かなぬくもり
君が指差す星座の名前を
答えることができなかったから
図鑑を ....
080701
オールナイトの再録画
可笑しくって眠れないが
睡眠薬が切れたので
お酒を飲んで起きている
早く眠らないと
明日の仕事に差し支えると ....
キャラメルが食べたい 苺のシロップがけも
それから、たまにはコーヒージェリーもいいな
こう毎日毎日マクロビばかりではたまらないよ
お菓子の中に埋もれて眠りたい
タイトでひらひらのL'E ....
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鳴いている
鳴いている
あれは赤ん坊ではありません
あれは 初夏を迎えて
どうしようもなくなった
あれは 猫ですよ
家々の窓 ....
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それはsora色のシャツ
soraのくうきの燦めきがプリントされている
soraにかざすと青空が拡がるの!
白いくせにsoraが ....
君がいいよと
すすめたものを
いいなと思える。
うれしいな。
おまじない
君の名前を書く
君の名前を書く
君の名前を三度書く
そうしたら
嬉しくなって
なんでも叶う気がしてきた
信じられる
信じられる ....
今までたくさんの詩を読んで
そこからいろいろなことを感じて
詩を書いてみたいと思い立ち
様々な詩を書いてきました
書いたからには
読んでもらいたい
認めてもらいたい
そう思うのはいけ ....
はじめは
音もなくただ
切り取られた絵を
見ているようだった
気付けば
あたりいちめん
降り続いていた
ほそく長い銀色の
むせ返す空気を
土に
留めておくように
....
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今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。
いつもの挨拶
いつもの仕草、
駅前の喫茶店の指定席、
リングノートに ....
あぁ 今日もまた 鳥かごの中から世界が見えるよ
ほんのちょっとした、ありふれた病気
なのに体が思うように動かない
心には沢山の傷がついて紅い血を流してる
きっと助けて欲しいのに ....
わたしが
立つはずだった
あなたのお店のカウンター
これからは私の知らない女の人が立つんだ。
わたしが
あなたとの子供授かり
大きいお腹で立つのが夢だった
あなたのお店のカウンタ ....
りんごを
はだかにすると
あまずっぱい
においが
する
あなたを
はだかにすると
あまずっぱい
きもちに
なる
あなたを
むさぼるように
りんごを
ひとかけら ....
アポトーシス
聞き慣れない言葉だけど
つまり僕達の体は最初から
死ぬために作られてるってこと
テロメアが段々短くなって
細胞が徐々に脆くなって
すべての力を使い果たしたあと ....
光と闇が交ざり合う瞬間
セピア色の記憶がフラッシュバックして
時間が止まったような気がしたけど
変わらずに月は夜を連れてきた
アイツがいなくなっただけなのに
この町がいつもと変 ....
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私のテレビは
真空管から宇宙へと通じている。
だから赤と青と黄色の虹が
画面から青空へ架かっている。
そこでは
虚像こそが実体を有し、
存 ....
自ら築いた家庭を守る
そんな当たり前の事ができなかったのだと
あのひとは言った
幸せそうな笑顔の傍らをすり抜けるとき
言い知れぬ悪寒を覚えるのだと
あのひとは呻いた
家族のために自 ....
長いこと 時間はたった
ずいぶんと 睫毛も 声も 痩せてしまったね、と笑う
それすらも
全部両手で抱えて持ってゆきたい 日常の風景のひとつだった
おぼつかない足取り ....
ぼくの「片思い」は勘違いでした。
目の前のあなたに
「なまのこころ」で向き合い
瞳を合わせる時
互いの胸の両端は
よろこびの糸で
くいっ と結ばれました。
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かつて私の心は安らぎを知らず、
盲目の内に両手は前を探っていた。
手は悴(カジカ)み、
指先は熱い火傷を負い、
心は暗い深淵の内に浸かっていた。 ....
あれは確か午前四時ぐらいだっただろうか
明け方急に目が覚めたせいか
喉が渇いていたので冷蔵庫へ直行した
しかし半分寝呆けていたので
ペットボトルと焼肉のタレを間違えて
思いきり飲み ....
わたしのははは
おうたをうたいます
ねるまえにかならず
いいこ いいこよ ねんねしな
わたしはめをとじて
すぅすぅこきゅうします
はやくおうたをとめて
かわいこ かわいこ ねんね ....
抱きしめてやると
思ったよりも簡単に
くずれるときの声を出した
髪の毛から
あまい胡瓜の香りがする
たがいの爪で
たがいの肉にわだちを描いた
俺は十八だっ ....
べろんべろんに酔っ払い
狸のつらでゆれる地面を千鳥足
今夜の{ルビ塒=ねぐら}のねっとかふぇの
個室のドアを開く
うつむいたスタンドの頭に
貼られたシールに書かれた
「 ....
零れ落ちる砂を拾い集めて
4文字の言葉を呪文のように
何度も何度も繰り返す
砕けた砂時計
戻せない時間
後悔だけが積もってゆく
季節外れの海に来て
浜辺をひたすら歩 ....
仄暗い空を眺めながら焼酎を一口
煙草の紫煙が空を流れていく
鳥の囀る唄が聞こえ もう朝になるのかと
恐る恐る朝陽が空の色を変えて
変わらないものなんてないのだろうかと
独りもの思いに ....
誕生日
クリスマス
結婚記念日
何かとお金がかかるけれど
贈り物をするには便利でいい
イベントがそのまま口実になる
アンティークのレスポール
ゴールデンレトリバー
....
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水底に力つき
沈んでいるそれは
たった一人で
この大きな川を遡って来た
独り流れに逆らい
早瀬をむりやり腹で押し渡り
波のうねりを越えて
....
今日は雨
誰もいない
ひとりの時間
お茶を
飲みながら
ちょっとひと息
ひとりで
いるのだから
こんな時は
音楽を聴くのも
いいよね
雨の日の午後
今はひとりの
....
踏み出す街並み。
飲み込む雑踏。
あの頃は あなたがいた。
今は、
持て余した右手を握り締めて
あなたと歩いた道を、
ひとり。
今日も変わらない世界に乾杯。 ....
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