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地球が 狂ったんぢゃない
太陽が 機嫌をそこねたのだ
何の理由か知らないが
だから
庭木を見ならって
世紀の酷暑に 対しては
すなおになって 耐える以外にない
そして 雀も鴉も
雑木林 ....
柿の若葉が
さみしいかぎりの 裏庭で
卯の花月の かぜとひかりに
たすけられ
おいで おいで と
子すずめたちに
ささやいて ....
小さな秋に
里のまつりのイベントで
そしらぬかおして
そのひとは 全身を着飾っている
薄墨いろのはなびらと
セピアいろのこの葉でもって─ ....
鴉がどこのなにを見ているのだろうか
電柱の頭からうめきもせずに俺は俺で
キジバトがたむろするアベニューから
天馬とおぼしきちぎれ雲を眺めている
相変わらずコスモの塵埃を吹き続け ....
ねこぜのまるみに
情熱のあせた夕陽がそそぎ
鼻粘膜にむけて
消長のシルエットがとびかかる
うすむらさきは西の空
そ ....