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僕から君へ
それは届かないかもしれないけれど
届いてしまったなら
ごめんなさい
僕は
それが届いてしまった
世界であやまってばかりいた
ねえ、おかあさん
ここはどこなんだ ....
ひとの顔を
覚えることができない
とくに好きになってしまった
ひとの顔など
ひたすら
目をそらしながら
声しか
覚えていない
声が
顔になってしまった
ひとの顔
....
僕は釣りに飽きて
木陰に隠れて自慰した
木陰から戻ると
大きな鯉でもかかったのか
父に借りた釣竿が
遠く沖に浮かんでいた
それは時々
生き物のように動くのだった
ボー ....
新しいものが
古いものを
見おろしてる
とても高いビルだ
天井のすぐ裏に
空がある
人の高さでうがいする
海の底で死に絶える
名前を持たない
魚のように
今朝はまた
....