すべてのおすすめ
・「空」という言葉で想像した空の高さまで上昇して地上を眺めてみる。

・左回りの時計を持ち歩き、時間を知るための鏡を常に携行する。

・「孤独」という言葉で想像したものに体温計を差し込んでみる ....
・煙草に「肺」と書いて、吸ってもらう。または自分で吸う。

・「人間」と名付けたバッタを飼ってみる。

・友人にある言葉を紙に書いてもらい、封筒に入れる。自分には決して中がわからないようにした ....
たがいに ガラスの顎を
つきだして うちあった
なかまたち 言葉はいつでも
致命傷になるから タフネス!
生きていたら また会おう
 


数時間後の漏洩は私へのともしび
幾千の細胞が剥がれ落ちた皮膚には深い溝が
もう生きた、九日を行ったり来たりして
下駄を落としてしまったからもう駄目だった
耳鳴りの海が、 ....
昨日の高い 高い空から
ハッカの香りを感じた のです。
それは 甘くなく
気道から凍るような
冷たさだけ残して
昼には そっと
消えてしまったけれど



これから何度と無くやって ....
猫の顔した犬が居た
首輪に鈴つけ木に上げた
喉を鳴らして雀を捕った
三羽も捕らえて笑ってる

向こう岸にはヒヤシンス
誰が植えたか分からない
犬の顔した小父さんが
にこにこしなが ....
――切り立ってごらんなさい。つまさきで。手の先を。あなたの手のひらには死の網が浮き出ている、巻雲の申し子だ、耳の中で変色する早苗の葉音を頼りに、内園からつなぎとめておくのです。私はおさない被告人、砕け .... 火山灰でできた岩の上を
一歩いっぽ進む
あぶなっかしい子どものよう

荒々しい波が打ち寄せる
海に手を浸すと
白い泡が押し寄せてくる

顔になすりつけて
舌で海の水をなめる

求 ....
わたしは83歳の死に様
わたしは16歳の男女の戯れ

しぼんだらまたはえてくればいい何度でも夜空の隅から
肌いろの羊膜につつまれて
みつめあう魂は
互いを縫いつけるようにして泳いだ
暗黒 ....
死んでいたのに
旅人が きまって ここで
小便をするもんだから
芽をさまし 他人の木に
花をつけて しまった
私たちは死ぬまで生き続ける。
幽霊は死に続ける。いつまで?

さまよえる幽霊が躓いた。その幽霊は
浮いているはずじゃなかったの?と、
困惑した表情。悲しいのかもしれない。
死んでいるのに? ....
中学のころ
教科書の中に出てきた

ナンシーに会いたい

タケシの家にホームステイで来ただけなのに
のこのこ学校までついてきて
わざわざ英語を教えてくれたナンシー

ナンシーに会いた ....
 曜日だけはおぼえている
 寒いから季節だけはようやくわかる
 閉じたままの傘が傘入れにちゃんと入ってる
 雨が降った日はいつのことか
 雨のせいで色が変わったジーンズの裾が
 ....
霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
三日月に腰かけてきみは
きれいな脚を ルランルラン
みんなが忘れてたセブンティーズを
とてもほのかに歌ってた
誰もが思い出せずにいた歌詞を
ソラで歌ってたきみに
僕は あっけないほど降伏
 ....
人になった人魚は毎夜
海を見て泣くという

そうだろうか

脱ぎ捨てた過去には
もう2度と
袖を通すことはない

どんなに
やさしくあろうとも

もしも
私が人魚な ....
小春日の
短い夕まずめの頃
風を追いかけて橋を渡っていくと
軒下に
うり小僧
てへっ と笑ってはにかむあいつ
ずんぐりでっかい目玉を
ぎょろぎょろさせて
うりのような顔つき

月が ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない

それ ....
目が覚めたら旦那さんが二人いて二人は友達でとても仲が良い。この世では女が一人に旦那が二人、それは当たり前。二人以上は許されない。それは不倫。

どうして3人でできないのかしら?わたしは不思議で仕方 ....
ガイドは何度
凍ったろう
それでも
何度
打ち返したろう

指先もはや
エンスト寸前
ポンコツの腕で
見栄はった道具で
投射された
ラインの行き先
雪の中のいずこ

未だ
 ....
泣いているのはあの人である
公園の日陰にあるベンチに腰掛けて
遠い目をしていた いつか
ずっと昔心を寄せた人の事を思い出していたのか
それとも。
その乾いた細い指の触れてきた道程を
僕が知 ....
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ....
荒野では道がわかりません
ヒースの丘にのぼっても
海はみえません けれど
匂いたつ まぼろしをたどって
かならず行きます きみの家に
The sky is
Blue
The clouds are
White
Ephemeral is
A dream
Dark is
The night

Today will
Be ....
彼は
スーツを着たまま泳ぐ
服を着て泳いだことのあるものなら分かるだろう
どんなに泳ぎが上手くてもすぐに溺れそうになる
自力で岸の上に這い上がるのも一苦労


彼は命を懸けてスーツ姿で泳 ....
夕暮れに!
夕暮れに!
またやってくる
憂鬱が
ひとりでに
しらずに
ぼやーんと

空は黄色い
セミがないている

深い海の底から
僕はひとり
彼女は出かけた
見えないもの ....
だあれもいない いなかみち
トボトボトボト 歩いてました
やさしいひとが 見まもるような
うれしはずかし 静かな月夜
どこからとなく サンダルウッド
におうようにも 思える月夜

ふとか ....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?

私は言いまし ....
意識無意識が不自由な手で
ピタゴラスの缶詰を開けるとき
逆戻りした冬空は霙を降らす。

完売した安売りのビールを運ぶトラックは
新たな排気ガス規制に対処できなくて
既に廃車になっていた。
 ....
         
カブトムシ
17匹
もらったの

貰い得の
キノコ
コクワガタ
タニシ

みんなよく来たなと
戦場で死に損なった父が
夏休みの天麩羅を揚げていて
熱いう ....
佐々宝砂さんの自由詩おすすめリスト(596)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ二)- ななひと自由詩306-1-9
賢クナラナイ頭ノ使ヒ方(其ノ一)- ななひと自由詩306-1-9
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ナンシーに会いたい- ベンジャ ...自由詩8*05-11-10
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ディラックの海を泳ぐ人- クリ自由詩1*05-8-19
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桃色ガス- あおば自由詩2*05-8-2
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