すべてのおすすめ
錐揉みしながら
落ちてきた
とおいふる里のことも
すっかり忘れて
妖精が
家庭菜園造りに
精出す日曜日


ゴーヤは
伸びきった蔓を
なんとか
風に巻き付かせようと
精一杯の ....


嵐の夜の、その翌朝、ひるがえるはずのない翼の夢に目醒めて、少年は歩き出した。岬の奥の家から、岬の先端の、海を臨む小高い丘陵へと。四年に一度の大きな時化の夜。その騒乱を波の背中に残して、空はひ ....
その目


そのひそやかな
かなしみ よろこび
土のように
草のように
這うゆめ
翼は
灰色の空へ

海へ

(失うもの)

忘れる力
忘れぬ力

(沈 ....
みんな投げやりだってこと
私たちは
体感したいのだ

本能には抗えないってこと
おなじ
罪人になりたいんだ

しかたないよねって

あなたの言うままに
ハンドルを切る
国道は
 ....
みんみん島のミンミン
みかん好き

頭にみかん乗っけてる
風が吹いてもみかんは無事よ

ミンミンみかん頂戴

やよ

みんみん島のミンミン
ミシン好き

手作りのお洋服とバッ ....
  イカサマ

占い師が私の手相を見て言う
「あなたは二度結婚しますよ」
一度ならともかく
二度だなんてとんでもない話だ
昨日嘘をついて会社を休んだ事を思い出した
ゆっくりと私の手の ....
久しぶりに家に帰ったら
家が他人行儀な素振りを見せた。

玄関の扉は
「いらっしゃい」
と、言い掛けて
「おかえりなさい」
と言い、
ベッドは
「ごゆっくり」
と ....
自分で考えればいい
気分で老いて
夜分に孝養を尽くす立場にも身はない

日は真昼に本当は真上から差さない
だから明るく
色を抜くことで「時」に焦げ目をつけたりする

この部屋に埃を落す ....
透明はいよいよ流線型に歪み
ところで季節も
そろそろ夜がいいではないですか
「いらっしゃいませ、ありがとうございます」
レジスタァの前に沢山の女の人が並んでいる

僕は美人のお姉さんには、優しくお釣りを返す
ナプキンは袋を二重にして入れてあげたりしている
綺麗なお姉 ....
{引用=右手と左手のための協奏曲より}

朝の上澄みですれ違う人たちは 夏の陽にさらされて空へと消えてゆき
夜の底の澱でつながる人たちは 死にも似た安寧と渾然とする
僕たちはどこにあるのだろう ....
ジガバチの奇怪な姿は
奇妙な収入を約束するが
キカイダーの端正な顔は
個性の平均化と罵倒されて
大いなる
リストラを保証される

初夏のよく晴れた日に
フニクリフニクラと
ゆらゆ ....
(点燈)

揺れずに十秒待つ
煙突がつぶやく
そうした午後
蒔いた種 雨は降らない
生き物の証明が難題らしい
いつもの君はどうした

自動

瞼が重い

停止


(溶 ....
時間を移動する物体がある
精神を乗せた物体である
「超低速」といっても
時間と同じ速さである
ただし3分遅れている
それが僕
ゆえに僕は3分遅れている
産まれてからずっと

     ....
キリギリス症候群になったウミヘビは
南の海に潜ったまま行方が分からない
毒牙に噛まれた男たちが仕返しを企む
そんなことは知らないままに春が来て
ウミヘビは冬眠から醒めた
南の海にも冬 ....
すとん
  すとん
    すとん
      雨
散発すると

すとん
  すとん


血が四散して
痛い

 残響が強い部屋に住んでいるので


  おとといのお ....
アマゾンの奥地で
まじない師に入れてもらった刺青は
どうやら
おれには読めない文字で書かれた
呪いの言葉だったらしい

最近
蜘蛛になる夢ばかり見るんだけど
どう思う?



 ....
                      改04.05.16

原爆が落ちていらい
腹が立ってならない

土の色をした指が嘆く
野菜クズを畠に蒔いてヒマをつぶす晩秋


巫山戯 ....
「まな板給夫のいる」は高架線下の天使と賭けをする。
手札の伏せてあるカウンターが震える。頭上に
ぶら下がっていた彼女の戦利品の数々。
その一つ、オレゴンの絵には
黄色のテント内、
突き出した ....
 
 
 
 
夜闇。暗さに光線、たとえばただアスファルトの隆起したひとかけらを照らしている。点は(このままだよ)とささやき、いつしか光の粉をまいて。すふすふと積もり、埃のようにけむりながら少 ....
惑星探検隊は、その星の生物に囲まれてしまった
探検隊の周囲でひざまずいて祈りを捧げ始める生物
「俺たちを神か何かと思っているのか」と隊長
「翻訳機のスピーカーを入れます」と隊員

「神よ、い ....
               
               
               
 ’,  ’,  ’,  ’,
  ’,  ’,  ’,  ’
   ’,  ’,  ’,   ....
ミツ蜂の (「墨絵のクロッカスたるスミノフよ!...
落とした針霊達のクロック・ショウ (「君の名は...
緑青映えるブラウン感応の上 (ジャンが吸うAcid上...
蓮を飢えたR嬢 (「脱兎A ....
多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄 ....
さりげない傷口にシビレながら
日曜に組む章句は手癖にまかせている。
逆賊の治世に生まれながら詩を
どこに塗り込めるつもりなのか、本物の悪も知らないままで。


配収 ....
既に、それは付随しました。
私はそれを全く行うことができません。
以来、どれが全く来たかはそのように応用の容赦母親父親許可です。
4枚の葉の爪挺子は自殺をします。
それは日本の三葉になりました ....
こん             
               
             こん
               
  こん           
           こん   ....
夏の夜
夏の海

砂、砂

そっと手に掬う
一粒、ひとつぶ

祈る、祈るのは
誰のため?誰かのための

作りかけの自分
少し、すこし傷に砂を入れたい

自分が変われるのか
 ....
ねむる石のねむれない夜のかたくこごえた思
い出のなかのあらゆる音をききあらゆる色を
みてあらゆる味をなめてあれはとおい海のな
がい砂浜の潮とたわむれる歳月だったあれは
ふかい青空のしたのひろい ....
ぼとぼとと
たいようとゆうやつはゆうがたになるとちからなくじめんにおっこちる
ふわふわと
ふゆうするあのこはだいたいよにんでひとり
おなじぶかっこうのまま
まちがこわれかたちをいびつにしてい ....
佐々宝砂さんの自由詩おすすめリスト(596)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
妖精とゴーヤ- 草野大悟自由詩4*05-7-4
鱗坂- 岡部淳太 ...自由詩6*05-7-2
飛び立つ鴎- 浅見 豊自由詩6*05-7-2
左折- umineko自由詩9*05-7-1
みんみん島のミンミン- ふるる自由詩7*05-6-30
イカサマ_- 梼瀬チカ自由詩105-6-29
『いえ』- 魚呼 tot ...自由詩17*05-6-28
おそろしく眺めの悪い部屋- 吉岡孝次自由詩105-6-27
ぼんやりと思い出すのは夏のことばかりであることを- nm6自由詩1205-6-24
ブス大爆発- 虹村 凌自由詩11*05-6-23
右手と左手のための協奏曲- クリ自由詩205-6-20
キカイダー- あおば自由詩4*05-6-14
theateR- 半知半能自由詩205-6-10
寓話_超低速時間移行機- クリ自由詩4*05-6-9
_キリギリス引退劇- あおば自由詩305-6-7
- 黒田康之自由詩305-6-5
蜘蛛になる- 大覚アキ ...自由詩205-6-5
原爆息子- あおば自由詩405-6-3
まな板給夫のいる風景- プテラノ ...自由詩7*05-6-1
妖精にもどる- nm6自由詩1705-5-27
寓話_祈り- クリ自由詩7*05-5-14
縦書きの神話- 槙田雪自由詩4+05-5-13
アシッド- 六崎杏介自由詩305-4-22
馬鹿につける形容詞- 小池房枝自由詩17*05-4-21
悪の詩集- 吉岡孝次自由詩105-4-16
クローバー(日→英→日)- くしゃみ自由詩2*05-4-15
留守番- 槙田雪自由詩405-4-9
体がないから文字を与えて存在させます- 完食自由詩8*05-4-8
石のための散文詩- 岡部淳太 ...自由詩4*05-4-7
雑踏- 捨て彦自由詩305-4-2

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