豚のバラ肉は皮を剥がずに
毛は焼いて処理をする
大きな鍋にお湯をわかし
皮、たっぷりの脂身、少しの赤身のバラ肉を
どぶんと入れる
一時間ほどことこととして
お湯を別の容器にあけ冷蔵庫にいれ ....
曇り空から太陽が照らす海
海風に吹かれて静かなさざなみを繰り返す
少しずつ傾いてゆく太陽が
夕暮れが近いことを知らせる

海岸沿いの歩道では
雲の上からなお眩しく
海を照らす夕日に見とれ ....
妹のパンツが盗まれた
ぼくんちの犬は知っている
この足跡
この残り香
子供の頃よく遊びに来ていたお向かいの子だ

塀の落書き
ピンポンダッシュ
むしられた花壇の花
直接投函された手紙 ....
サクラのキャンドルを買ってきた

小さな丸いジェルのキャンドル

ピンクのサクラが

真ん中に入ってる

サクラのマグカップを買ってきた

有田焼の和風なマグカップで

サクラ ....
   


ふ?

{引用=ふ

           と

                   ふしぎ
                     ふかし
           ....
くるくるまわる君
椅子に座って 腿とふくらはぎがくっついた君の部分
遠くから見ると薄いのに 近くで見ると厚い 君のくちびる
目の下から顎にかけて、平坦な肉の君
携帯ストラップについたお金持 ....
おいしそうなくもが
そらにうかんでいた
こうえんの
すべりだいのてっぺんにのぼって
つまさきだちして
すぷーんをふりまわすと
ほんのすこしだけ
すくいとることができた
おさらにのせ ....
時計の音だけが
この部屋の中を埋めてゆく
何もないこの空間が
あなたとわたしのこれからを作る
真っ白な壁に掛けられた
前の住人の置き土産
この先いくつの時間を刻んでいくのか
今のわたしに ....
念願の停年まであと一年
のんびりと言い暮してきたのに
いまごろになって。

このプロジェクト
あと一仕事おねがいします。

ちょっと待ってください
このところずうっと指折り数えてきたの ....
俺の部屋は

私鉄の最終電車のアナウンスが

よく聴こえる

乗り遅れて

ぐてんぐてんの

サラリーマンがベンチで寝てる

一年浪人して

三流大学をやっと卒業

リ ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
停止 
スープの乗った 
太腿



ス トン




サンキューベイベ
なりたかった私になれたわ
私、目をつぶりすぎるから
集る蝿にも気付かないの


 ....
ここはほんとにからっぽで
なんにもないのです

ポケットだらけの服より
空気のはいったスーツケースより
からっぽです

きれいな声音で
愛について
鳥がさえずります

もうすぐ春 ....
 
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
死んだらしいので
ビデオを借りにいった
全部貸し出し中
考えることは皆同じ
本当は
堤さやかが好みです

24歳のセーラー服
死んで歳がばれる
36歳になったばかりの ....
   


まだ公園も整備されてなくて
材木置き場で資材主の目を盗んで遊んでた頃
もうお家へ帰ろうかという時間に
畑から帰る吉じいは子供達を集め
動物の真似をさせては
これは猿の薬、こ ....
目をつむって
楽になりたい

でもあの娘の涙を
すくいたい

だから
カラカラに乾いたこの目を
閉じたくない
花は咲いても

散っても

その美しさは

心に刻まれて

想い出になる

いくら

俺でも

想い出くらいにはなりたいぜ
人は気付かないうちに破片を作ってる

大きな破片もあれば小さな破片もある

でも、どれだけ大きな破片を作っても人はそれを気にしない

だって自分が砕いた夢なのだから

たとえ気にしても ....
ためらいが 残しておいた 菓子の星
   夕日にひとつ 溶けて流れる


幾重にも 包んでしまう ゆびの白
   ちいさき粒も 重く冷たく


一言も 添えられぬまま この夜は
   ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る


動きたくない

温もっていたい


そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる


辛いなあ

眠いなあ

だ ....
地響きひとつ。またひとつ。灰色の仮囲いの隙間から、黄色のユンボー。
引き裂かれたアパート。ざくざく歯先を確かめるように、太陽を何度も掠めて振り下ろされる。
断面図は美しいと思った。断面図の発見と人 ....
って言ったのは
    懐かしかったからだよ


おっぱい大好き
って人を前にして言うのは
確かに恥ずかしいこともあろうが
それは別に恥ずべきことでもなく
男も女も関係なく
哺乳類全 ....
伝達
という義務から離れた言葉はいつも
夕闇に泡立ち
朝方に溶けてゆく
闇が私と私を囲う壁と壁を囲う外界を親和している間は
言葉が脳のなかで循環するのではなく
発せられなくても流れ出してい ....
さえずるのか
さえぎるのか
逆らうのか
さかるのか

騒ぐのか
避けるのか
さげすむのか
叫ぶのか

探すのか
さすらうのか
さまようのか
指し示すのか


高くへ
 ....
愛情なのか欲望なのか
もうわからない
世で

夢なのか要求なのか
もうわからない
世で

俺も決めかねる

自分で自分のことがわからないぜ

身長とか体重とか服のサイズは
わ ....
午前1時の暗闇の中

俺の部屋の窓から

教会が見える

十字架がネオンになっているんだ

あの教会の前の十字路で

俺はあなたに「サヨナラ」と言った

子供が学校の帰りに言う ....
門前町の 御下屋敷あたりに
囲って 折節通い合い お互いに
密かに会っては 愉しんでいると言う
好色一代男に 涙雨

その涙の雨とは言え 早七年
流れる時の魔物 これこそ因縁
とも言 ....
洋なし色に 辺りが包まれ
萩焼のカップには
チャイの印香が漂う中
窓辺からは
いつもと同じ風景

いや 今日は
こんもりと茂る葉の代わりに
樹木には 綿雲の実がなり
成熟したそれは
 ....
やまなし将軍は16歳から成人する直前までシンナーをやっていたので
脳が少し委縮している
脳関門をパスした有機溶剤が、蛋白質を溶かしまったわけ
情緒不安定は「気難しい男」と勘違いされている
 ....
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