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道のひとつも間違えず
毎日を器用に歩きながら
私はここずっと
半分行方不明です


タバコを吸おうと
ベランダの窓を開けると
残りの半分が
風にはためくので


飛ばされ ....
 
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
あの日
しかられて家を飛び出した少女の私は
夜に足をとられて川べりに一人
飲み込まれるのが恐くて泣いた

もう誰も私を見つけない気がした
一人分の砂利の音は
風に揺れる荒れ草の音に
さ ....
 
長い針がてっぺんで止まって
からくり人形が踊りだすように
季節は正時を知らせないので
私には夏と秋の境目が分からない
午後いつものように並木道を通ると
すっかり中年になった白樺の深緑
 ....
彼らの地面が

迷うことなく飛翔している

その背筋に

私はここから

敬礼する
純太さんの石畑由紀子さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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真昼の月- 石畑由紀 ...自由詩904-2-20
ほたる- 石畑由紀 ...自由詩704-2-7
正時の鐘(緑の日々・2)- 石畑由紀 ...自由詩804-2-3
飛行機雲- 石畑由紀 ...自由詩404-1-26

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