じゃんけん、
負けたからぼくが去ればいいの?
きみは勝ったのにどこかにいっちゃった
そういうのって、
最初に決めとけばよかったんだ
たぶん
ケンケンパーだったら
もっとちがったのかもしれ ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
僕の夏の想い出は

金魚すくいなんだ

2匹金魚を持って返ったよ


死んでしまったとき

僕は悲しくて悲しくて

どうしようもなかった


優しく僕に

「埋めてあげ ....
なにかを知るはずもないのに
海はそこにいて
呼んでいる
なにかを知るはずもないので
海はいつもそこで
呼んでいる

誰を

誰を

誰か を

きみとはどこから
どんなふう ....
俺はライターを忘れて
マッチをもらった

マッチをみると
きみを思い出す

マッチをするみたいに
簡単に恋におちた

マッチみたいに
燃えかすだけのこして終わった

1本分の短 ....
まるで貝のようだ
閉ざされた夏に細波が立っている
親しげに闇は寄り添い
「踊ろう!」と腰を抱く
大海なんて夢見るのはおよしよ
ブルーは誰のものにもならないさ
人形のまま一生を送るのか
 ....
涙をこらえて

壊れかけたつり橋を

ひとりで渡ろう

そうしないと

僕は前に進めない

涙をこらえて

激流を渡ろう

そうしないと

僕は君の幻から離れられない
 ....
霧の森をぬけると
朝朱の陽が射し
湖はゼリーで
きらきらと波打っていた

向こう側へ行きたいの
今がたぶんその時だって わかるから

手をつないでね
ほら、
標識だって あるわ
 ....
四角い出窓にひじをついて
わたしは お空をみてました

ときどき 桃色の雪が
紛れこんではちらついたりして
世界は彩られたりしましたが
わたしは お空をみてました
ひじをついたまま

 ....
あの街で暮らす為
奴は売人になった

フランスパンの

売人って言葉に敏感になれるなら
潜む危険も嗅ぎ分けられる

気付ける事に気付かない時の無防備さ
足元に注意し過ぎて傘を忘れたり ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる


あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない

誰が読んでくれるでもなく
ただ 
収められてゆく
落胆のため息とともに

それは ....
洋ナシをひとつ
手にとって、
戻した


わたしは今
シアワセです と
伝えたくなる
たとえ
嘘だとしても


洋ナシは嫌い、と
言った
あのひと 


伝えるすべも ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
その時のぼくには
どんな光も
光 だった


高層ビルのあちこちでは
松明が焚かれ
人はそれを
空から眺めては
都会などと
よぶ


灯台ならば
向かうべき先を
教えてく ....
とても疲れていたので
キスをした
とても疲れていたので
キスしかできなかった
でもとても安心した
なかなか安心なんてできない
ビタミンが不足しているのは百科事典に住んでいる僕の妹
い、いえ、祖父だっただろうか、毎晩旅をするんです
一人残される僕の血糖値は急激に低下する
い、い、いいえ、血糖値が低下しているのは叔 ....
この頃の空は
随分と遠いみたいで
息遣いもまた遠い
高いビルの天辺からでも まだ

空に穴があいているらしい
遠くない繋がった場所で
風船に針を突立てるみたいに
シューシュー音を立てて ....
もう 遠くに 届いて
行ってしまいました

誰の後を追って

なだめても 
すましても

輝けない かぐわしさ
ぽつ ぽつ ぽつり

とおく とおく まもなく
いっ ....
赤坂や六本木のある街だと思い込んで
温かい田舎から
運河の走る場所に出て来たのは
いつの事
     だったっけ


見える景色はいつも同じ

ときおりジェットの音が
す ....
今から
向かいます。



彼方からの発信を受けて
待ちきれずに
窓枠から
片目をのぞかせる


目の中に飛び込んできたのは
方向音痴の雨粒だけだった


そういえば
 ....


真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
水晶を手にして
天使が舌打ち

思い通りになりゃあしない

ぼくをよく知らない
きみのリアリティは
いつも 悲しみと
奇妙な苦笑いを併発させる

ぼくがいけない
5分前の明日を
 ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
郵便屋が大きな声で歌いながら
手紙を一通
白いペンキのはげかかった郵便受けに
置いていった
さっきのは春の歌だったなあ
と思いながら
熱い夏の太陽の下
僕は草をむしり続けた

 ....
夜になると

俺を迎えに来る

輝く鳥

俺はこいつに乗って

夜に

羽ばたく

月も触れそうだ

星も触れそうだ

夜の闇はそんな

できるはずも無いことを
 ....
湯船にふたり
浸かる

ほんとはあまり
気が進まなかった

汗と
湯気で
化粧がはげちゃうから

なんかすごく
恥ずかしい

でも彼は
かわいいよかわいいよって
何度も何 ....
うまれおちたとたんに
呼吸のしかたを忘れてしまった
たったいま、吸い込んだものは
なんだったろう


流れてやまない日々は いつも
右手を砂へ
左手を空へと のばして
手をつなぎたが ....
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