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真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。

湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。

何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
唐突に
襲い来る淋しさ。

全身
悪寒に震え
奈落の底へ
足元から崩れ

途徹もない空虚。

この感覚
何もかも
空しい。

欲望が消え
世界が消え
立ちすくむ。
 ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
方程式
ほう、停止。機。

萩原朔太郎
剥ぎ、藁、裂く、多、聾。

蜘蛛
苦、も。

タイ国
他意、濃く。

上着
有、和議。

小渕内閣
を、ぶちな、威嚇。

 ....
精神
背、威信。


弾、恣意。

江藤淳自殺
干支を、順次、察。

アメリカ的
飴。理科。敵。

二十世紀末
二重、性器、待つ。

影響
絵、異郷。

講演 ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章

これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
そこにプールがあって曙と泳げる。
肥満体おどらせて水飛沫をあげる。

可愛くてたまらないまるで嘘のような
滑らかな褐色の肌をしたオンナ。

残された人間の時間感じながら
オトコの命の ....
ここではないどこかへ飛んで行きたいのだ
ずうっとそう思いながら生きてきたのだ
プールの中で仰向けに空をみあげて
おおきく息を吸いこんで溜息ついて

からだにまといつくなめらかな水の揺れ
 ....
―夢々語るまいぞ 天下のことは
   しばし女房の膝枕― 98・7・3 星幸一

薄暗いカラオケクラブの片隅に陣取って
五十六歳役職定年を迎える星がいて
箸袋の裏側に書き綴った辞世の ....
不感無覚の大河を 大揺れに揺れ
流れ流れて年を越し あと二カ月と
迫りし時 苦楽隠居の夢破れ
空を見上げて大嘆息の浮かれ人

六道輪廻の迷いの果ての幕切れ
あっさりと これまた成行 ....
世の中が思うようにならない
のは 今始ったことではない
あと三カ月だなと呟いて
自分自身すらよく判らない

続けたいのに仕事がないヒト
辞めたいのにちょっくらちょいと
辞めさせてもらえな ....
眠い 眠い とても眠い
政 官 財 崩壊
若い 丸い オンナたちのおっぱい
ミンナ 謝罪 おれは謝るまい

{ルビ天使の都=クルンテープ}の朝 のっと 太陽が赤い
ヤーを送りだした後 なん ....
念願の停年まであと一年
のんびりと言い暮してきたのに
いまごろになって。

このプロジェクト
あと一仕事おねがいします。

ちょっと待ってください
このところずうっと指折り数えてきたの ....
門前町の 御下屋敷あたりに
囲って 折節通い合い お互いに
密かに会っては 愉しんでいると言う
好色一代男に 涙雨

その涙の雨とは言え 早七年
流れる時の魔物 これこそ因縁
とも言 ....
受精した瞬間選別される
年老いて死ぬ時にも選別される
優秀な種だけコピーしてふやす

人が生まれ人が生き人が死にます
男の数女の数もおもうまま
ついこの間カミサマが死んだ雲間

ニ ....
イタリーとエチオピアの混血女
闇をたたえる目 かたちのよい鼻
「{ルビ男の子=ムスコ}がひとりいるの」
ジョニ赤のハーフボトルと果物

褐色のぬれるような不条理
ぼくたちは深夜の街をは ....
モーパッサン『女の一生』一冊鞄に放りこんで
矢も楯もたまらずナリタを飛び立った
あたらしい眼鏡がなじまないので
いらいらするしエコノミーの狭いシートもきつかった
そのうち左手親指つけねがい ....
ひかりかがやく風のとうめいな冷気が頬をなでる
この都会にもあかるい季節がめぐってきた
まつわりつく悪夢にまたしても人々はさわぎたてる
真夏のように感情をたかぶらせみえてこない{ルビ明日=あした} ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
日本の冬はなんともはやうそ寒いし
不景気の師走の街もうっとうしくて
仕事らしい仕事もほとんどないし
飯島さんのせいでバルザックによみふけって
『従妹ベット』おもしろくておもしろくて
ユロ男爵 ....
マレー人たちが群れ遊ぶ夜
路地裏に押し潰された家並
薄明りのしたで媚びを売る
タイの女たちの問いの意味 

なにも特別な意味などない
男たちが女たちにもとめる
たったひとつの部分的な哀
 ....
真冬の外房の海は重く静かに
藍色に拡がり風も無く澄んでいる
寄せて来る波は高く聳え立つ岩に
強く白く砕けてその音に聴き入る
城ヶ崎海岸に立っても染み入る
目の届く限りの海は幻覚を乗せ
 ....
純太さんの狸亭さんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海賊- 狸亭自由詩1604-6-4
梅雨空に- 狸亭自由詩16*04-5-30
この淋しさは- 狸亭自由詩904-3-29
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
短詩の試み_5- 狸亭自由詩104-3-24
短詩の試み_2- 狸亭自由詩204-3-22
存在と現象- 狸亭自由詩1804-3-20
もう一つの理由 - 狸亭自由詩604-3-11
ここではないどこかへ- 狸亭自由詩704-3-9
星幸一論- 狸亭自由詩404-3-7
あと二カ月- 狸亭自由詩504-3-4
あと三カ月- 狸亭自由詩404-3-1
あと五カ月- 狸亭自由詩704-2-28
あと一年- 狸亭自由詩504-2-23
通い女- 狸亭自由詩404-2-15
新世紀- 狸亭自由詩504-2-11
ソフィー- 狸亭自由詩304-2-6
三月のバラッド- 狸亭自由詩204-2-3
九月のバラッド- 狸亭自由詩304-1-28
八月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-27
浮気のバラッド- 狸亭自由詩204-1-17
パヤオの女- 狸亭自由詩304-1-3
冬の海のバラッド- 狸亭自由詩303-12-13

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