悲しかったことも
苦しかったことも
忘却の彼方だ


今では もう
デパートの屋上から 夕陽を見ても
電車の窓から あの坂道を眺めても
涙も でない


大切なものに 出逢えたこ ....
このレールの上を
たどっていけば
きっと キミにたどりつくのだろう


レールは まっすぐだろうか
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。


みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。


時には おじぎまで
時には なみだまで


ボクがいる ....
   

夜に逢うと、ゾクゾクした
わたしのくるまに彼を乗せ、
どこまでも走った
くらいくらい道を
誰もいないところに行きたくて
ふたりになりたくて

そしたら、山の中にいて
見渡 ....
きみの涙は

ぽろぽろこぼれて

真珠になった

ダイヤモンドみたいに輝かないし

エメラルドみたいに色鮮やかじゃないけど

とても

きれいだ

きみにとっては

良 ....
友人の部屋の隅っこに
ネジが一本転がっているので。

「このネジ何?」
「どうやら俺のものらしい」
拾い上げて見ると確かに友人の名前が書いてある
「そりゃそうだろう、お前の部屋に落ちて ....
唐突に
襲い来る淋しさ。

全身
悪寒に震え
奈落の底へ
足元から崩れ

途徹もない空虚。

この感覚
何もかも
空しい。

欲望が消え
世界が消え
立ちすくむ。
 ....
けっこっけっこう
けっこうです
タチツテタの滑り台を降りると
コテムシトタの小山にジャンプ
ケッタッケッタ
長靴にたっぷり水を飲ませろ
こってっこって
おさげ髪のブランコに
しゃぼんを ....
 洗車場の男は
 愛する女の血で満たした
 白いバケツを
 廃車寸前の車に
 ぶちまける
 身体の中にあるときは
 女にとって
 機能不全だった血は
 吐き出されて
 ....
本に挟まれた妖精がキイキイ鳴いて
目が覚めたら夜中の二時だった
丑三つ時に出るなんて妖精も日本のお化けと同じね
笑ってやったら小指噛まれた
本でぎゅーってしてやったらまたキイキイ鳴いた
気が ....
昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる

昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
ごめんなさいが
素直に 言いたい
自分を取り繕う為ではなく
怒りを上手く かわす為ではなく

本当の ごめんなさいが
素直に言えるように
なりたい

傷ついた
自分の心を 知ってい ....
俺は写真でしか

見たことないけど

白い彼岸花

お前は

なぜ白い

赤い血を流すのが悲しいのか

赤い血に染まるのが苦しいのか

赤い彼岸花に

いじめられないか ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
俺の周りにはいつも飴屋がいた
あまい飴
にがい飴
からい飴
すっぱい飴
そいつはいつも
感情なんて面倒なものだと言わんばかりに無表情な顔で
飴を入れた桶を二つ肩にしょい
金魚売りの要領 ....
真夜中のこれからが

俺の時間

なにをやって遊ぼうか

どんなことしても

眠れない不安は

解消されない

あなたの

指で

俺の瞼を閉じてくれ

父より母よ ....
傘の隙間から覗き込んでみると
まだまだ空は真っ白で
そこだけは変わらないでいてくれるから
いつまでも届くような気分になる

辺り一面に響いた雨音を
傘の裏側で受け止めながら
跳ねる地面の ....
僕の心は海へ流れ 魚がくわえ

あの人が住んでる岸へと流れていく

その魚を 漁師が釣って

あの人の家の近くのスーパーへ行く

大切に大切に包まれた 僕の想いは

あの人の家族が ....
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう

あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか

その合間 ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
君の人生を色にたとえたら

何色

僕は何気なく聞いた

君は

オレンジ色って笑って言ったね

君らしい答えで

君らしい笑顔だったよ

バラ色ってほど

いいことば ....
103号棟アパートの階段を
屋上までのぼる
隠していた鍵でドアを開けると
海からの強い風が
征圧的に音をたてている
絶好の傘日和だ
家並みを見渡すと
陽射しが白く包み込んでいる

 ....
方程式
ほう、停止。機。

萩原朔太郎
剥ぎ、藁、裂く、多、聾。

蜘蛛
苦、も。

タイ国
他意、濃く。

上着
有、和議。

小渕内閣
を、ぶちな、威嚇。

 ....
精神
背、威信。


弾、恣意。

江藤淳自殺
干支を、順次、察。

アメリカ的
飴。理科。敵。

二十世紀末
二重、性器、待つ。

影響
絵、異郷。

講演 ....
夕暮れの城

ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
ふんわりした夕焼けの雲に抱かれる
お日様のいいにおいするよ
晴れた日に干したお布団みたいに
ふかふか
オレンジ色に染まる
手をつないだ影も笑顔も
胸がこんなに苦しいのは
あの日の楽しい思 ....
窓をあける
蠍座がみえる

もうそんな季節なのだ
夜明けまえ小さな田舎の駅にも明かりは点り
どこかからきてどこかにゆく青い電車が
轟音を引きずってゆく
さよならを言うまでもなかった別れ
 ....
愛する人

僕が君の何だろうなんて

もう聞かないよ

思ったより

色が白くて

胸が大きかった



僕の腕の中で眠っている

それで僕は何もいらない

愛す ....
I 暗い、底から視た喜劇
  -至端しき外気
It's見上げた敗走兵の回。
音も無い
そんな雨に出会って

そんな中に
佇んで
包まれて

張り付いた前髪から跳ねる雫も
もう遠くの出来事のようで


霞んでいく風景に
この道はどこへ行くのかと
この私 ....
純太さんのおすすめリスト(446)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しみも苦しみも忘却の彼方- 望月 ゆ ...自由詩5*04-4-2
レール- 望月 ゆ ...自由詩8*04-4-1
さよなら国- 望月 ゆ ...自由詩24*04-4-1
その日のデート- チアーヌ自由詩404-3-30
☆91_シンジュ- 貴水 水 ...自由詩604-3-29
ネジが転がっているので- たもつ自由詩1904-3-29
この淋しさは- 狸亭自由詩904-3-29
学習- 湾鶴自由詩404-3-28
白と黒と赤- カンチェ ...自由詩304-3-28
妖精- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-28
雲の切れ間- 快晴自由詩9*04-3-28
のぞみ- さち自由詩8*04-3-27
☆89_シロイ…ヒガンバナ- 貴水 水 ...自由詩704-3-27
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
恋風味- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-26
☆87_マヨナカニ…ヒトリ- 貴水 水 ...自由詩404-3-26
まっしろ- 霜天自由詩304-3-25
想い- Rubb ...自由詩404-3-25
夕焼けのソネットさん- AB(な ...自由詩904-3-25
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
★51_オレンジイロノ…- 貴水 水 ...自由詩704-3-25
傘日和- アンテ自由詩204-3-25
短詩の試み_5- 狸亭自由詩104-3-24
短詩の試み_2- 狸亭自由詩204-3-22
夕暮れの城- 折釘未詩・独白604-3-22
夕焼けお布団- 暗闇れも ...自由詩2*04-3-21
アンチ・アーレス- 佐々宝砂自由詩704-3-21
★48_アイスルヒト- 貴水 水 ...自由詩7*04-3-21
灰塗- 六崎杏介自由詩104-3-20
煙雨- 霜天自由詩704-3-20

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