船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
遠いかもしれない、未来のはなし。

 地球上では、人が少なくなっていました。とってもとっても、少なくなっていました。
 種の数は、大型の哺乳類の場合、子を作れるオスメスが半数ずつで1000頭を切 ....
14秒に ひとり のHIV感染者増加 という
テレビのCM に恐怖して
コンビニで買い物をする度に 小銭を チャリン
救われた気に なっているのさ
免罪符は 今じゃコンビニでも買えるのだ チャ ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私

大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間

なん ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
てんびんに いろいろのせて きみは
てんびんが かたむくより はやく
くびを かしげてしまう

いっしゅんで すりぬけてゆく
ふあんとか そうぞうとか

ほんとうは もっと
いっし ....
水が流れている
頭の上
1メートルぐらい上を
そんな気がしている

水は澄んでいる
幸せそうに
順調に
私が立ち止まっていることには
関係なく流れている

罪のない顔をして
流 ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
僕は一人でオリンピックを開催していたのかもしれない
常に
自分で考えた競技を 自分で考えたルールで
対戦相手もいないのに 2位だったり3位だったり
時に1位だったり
まさか誰も参加していなか ....
大阪には まだ路面電車が走ってるとこがあるんやで
こっちでは チンチン電車ゆうて 呼ばれてるんよ
そんで その ちょこっと気恥ずかしい名前の電車に乗って
知り合いの 山本さんとこ遊びに行った日の ....
鴉のはばたきに覆われて
夜の鐘は少しだけ揺れる
刃の音 鋼の音
夏とともに終わる音
音はただ音としてはじまり
やがて静かに変わってゆく



前転する光と
前転する黒羽が ....
私は脂肪
脂肪なのです
だから皆が嫌う
煙たがるのです

だからここからいなくなるのも
時間の問題でした
私は脂肪
脂肪しました 

現実ではなく
WWWに逃げ込みました
私は ....
半年分の酒瓶を 片付けた

100本以上あった


少しずつ かなしみを

溶かし込みながら 

飲んだ 酒瓶に

もう一度 かなしみを

詰め直して 捨てた


それ ....
よくある日曜日だ


塩入りの湯に
ぷっかり浮かんで

野良の歌に
流れて途切れて

一日という区切りの
不自然さにまた馴染んだ


寂しいほどのシンプルに
頬を寄せる
 ....
1人でいることが淋しい
月明かりの綺麗なこんな夜は
温もりを求めて
指先が彷徨う

誰かの温もりを
あなたの温もりを
わたしを抱きしめる 強い腕

包まれるその力強さに
わたしは癒 ....
いつか来る母さんの優しい足取りを待ちながら

僕はジャングルジムの中に入って夜の保育園をそっと見つめていた

ジャングルジムの中から覗く世界は無数の穴からできていて

そこから覗く漆黒 ....
敷かれて行く なごり葉
ほつれた 眼線 が吹く

いつとも いわない 
いつかも しれない

点けられた なつ 

すすき の 香り に
消されてく

十重 の 隙間 に
刷か ....
いつからか部屋は
水槽、で
ガラス越しに燃えている
赤、また、赤
近寄るとそれは窓で、
背伸びしたそのとき
窓枠は壊れ
緑色、流れて、
流れて、


緑色をのぞきこむもの
も、 ....
ペン一本で食べていくなんて
まるで夢のような話だけど
これが二本になると
きわめて現実的な話になる
とはいうものの
アメリカ人の私にはちょっとつらい
デスネ
夜。星を見ました。
流れ星を見ました。
私は、その時、おねがいごとを一つしました。
本当は、お金持ちにもなりたいし、
          ほしいものもいっぱいあります。
だけど、その時願った ....
滑り台の上で滑り出せずにいる
後ずさることも出来ずにいる
飛行機が滑り込んでくる
地面すれすれ
空気が摩擦して
夏が濃くなる

毎日を鏡に映してみても
逆さになる他は何も変わらない
 ....
俺は なんどか地平線をみた

燃える太陽が 眠りにつくときをみた


夕映えのなかで 俺はどんな顔をしていた

綺麗だなとおもってみていたが

微笑んではいなかった



俺 ....
切り離された臓器の傍らであなたが眠っている

ちからなく

まだこちらに戻ってこない意識


真っ直ぐに伸びる廊下の向こう
夕日が熟れた色で光っていて
あの世へ行く道みたいだった
 ....
「俺って結構まじめなんだよ」
っていう男は多い
ほんとに多い
いったい何が言いたいのか
さっぱりわからない
心の中では
「へえー」と答えてるけど
別に言わない
繁華街のホテルを出た
 ....
わたしは家族に会いたいなと思って
晴れた日曜日におでかけしました

家族はどんな人だろう
わたしを愛してくれるかな
晴れた日曜日の道はゆらゆら揺れる

ポストは赤い
空は青い
犬はわ ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
ねぇ、明日は海曜日だけど
どこに連れてってくれるの。
早起きじゃなきゃ、いやよ


海曜日はわたし、忙しいわ。
ゴミを出して水着に着替えて
お皿を洗ってタオルを詰めて
洗濯機回して帽子 ....
熱帯夜に 頭寒足熱を無視して眠った 腕枕
あなたとわたし 悪夢を見たので 明日はバイバイ。

じりじりと 転げ回った 空色のシーツ
摺りきれて 明日のゴミ出しで さようなら。

代用品の  ....
純太さんのおすすめリスト(446)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
図書室- たもつ自由詩3704-10-21
遠いかもしれない、未来のはなし。- チアーヌ散文(批評 ...604-10-15
- 虹村 凌自由詩2*04-10-15
- さち自由詩14*04-10-7
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
こいわずらい- 玉兎自由詩404-9-22
行けない・・・- さち自由詩3*04-8-26
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
一人オリンピック- span自由詩3*04-8-16
大阪のやよいちゃん- 千月 話 ...自由詩4*04-8-16
夜鳥- 木立 悟自由詩504-8-16
脂肪診断書- マスイジ ...自由詩1*04-8-16
酒瓶- こむ自由詩3*04-8-16
日曜日- 松本 涼自由詩2*04-8-16
温もり- ひな自由詩104-8-15
ジャングルでもジムでもない遊具- 自由詩104-8-15
夏絵- 砂木自由詩8*04-8-15
送り火ピアニシモ- 望月 ゆ ...自由詩3*04-8-15
文筆家の憂鬱- たもつ自由詩1104-8-15
流れ星。☆彡- 天使自由詩104-8-14
鏡面- 霜天自由詩704-8-14
☆161_タマシイノタビジ_My_Soul_Journey- 貴水 水 ...自由詩3*04-8-13
麻酔- 蒼木りん未詩・独白4*04-8-7
ドトールに行きたい- チアーヌ自由詩23*04-8-4
家族に会いに- チアーヌ自由詩1004-8-4
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
海曜日- 望月 ゆ ...自由詩304-8-4
涼しいつ(すずシーツ)- 千月 話 ...自由詩4*04-8-3

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