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街灯が揺れてるのだと思った
空音交じりに

現像が遅れているのだと思った
焦がれの情景に


静まり返る夜更けの頬をやっと
支える両手のひらには

掴み出せない塊に
揺らされいる ....
十七時の鐘の音は凍え
涙声にもよく似て

僕は此処に
居たたまれなくなる


そして
此処ではない場所へと
小走りで急ぎ出す僕の
おでこに

何も無い様にしか見えない宙に
飛 ....
冬空の始まりは
少し疲れた
白い横顔

鳥にも雲にも光にも
他人行儀なそぶりで


けれど其処には
秋の最後の雨と
昇ったいくらかの
私も居るのだろう


その頬はふいと
 ....
雨を吸った土の匂いの中に
小さな足音は染み込んで消え

痩せた川の澱みで回転する
小枝に自身を重ねている


どこでもないその場所で
世界はゆっくりと
瞬きをしていた


見上 ....
よくある日曜日だ


塩入りの湯に
ぷっかり浮かんで

野良の歌に
流れて途切れて

一日という区切りの
不自然さにまた馴染んだ


寂しいほどのシンプルに
頬を寄せる
 ....
純太さんの松本 涼さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カタマリ- 松本 涼自由詩3*04-12-15
メッセージ- 松本 涼自由詩5*04-12-15
冬空- 松本 涼自由詩6*04-12-6
まばたき- 松本 涼自由詩4*04-11-2
日曜日- 松本 涼自由詩2*04-8-16

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