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きのう女にふられて夜から朝までのことを話す男に

従姉ベットって知ってる?と聞く
従姉ベッド?
従姉 ベッ ト
ベッド脇にあるから来て
とか言って寝室

これが従姉ベッド?
従姉ベッ ....
ひかりかがやく風のとうめいな冷気が頬をなでる
この都会にもあかるい季節がめぐってきた
まつわりつく悪夢にまたしても人々はさわぎたてる
真夏のように感情をたかぶらせみえてこない{ルビ明日=あした} ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる

夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
駅からちょっと斜め方向の
ひまわり商店街は
活気をとりもどすために
商店街の名前を
マシンガン・ストリート
に変更した

それぞれマシンガンと銘打った品を出す
ことにつき 


 ....
行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
からっぽになったら書くことがなくてすっきり。
かも。と十九のとき思った。
おおまちがい。

胸に睡蓮が咲くなら小説にもなるけど
胸にスランプの大穴じゃ
退屈なエッセイにすらなんないもんね。 ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
俺が やっと手にしたものは幻想だった
あるはずのところに 何もなかった

俺が やっとめぐりあえた人は透明だった
なにをしても 俺はその人をすり抜けてしまう

少しのあいだ 探し物も 何か ....
彼らの地面が

迷うことなく飛翔している

その背筋に

私はここから

敬礼する
かつてここには声があり
雨とともに舞っていた
あつまる小さな手のように
はじきはじかれ まわる歌



緑の雨に声は飛び去り
雨の緑に見えなくなった
水は煙る手になった ....
○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
「お前 最近暗いな」
お前から 俺へのメール

俺だって
自分の好きなことやってりゃ
笑いもするし はしゃぎもする
おいしもの食べりゃ
幸せだと 目も細くなる

お前が その場にいな ....
夜が

よるが

よ る が

唇に夜

指でなぞって



来ている



+



夜は沈殿する夜
夜を沈殿する夜
夜に沈殿する夜

なん ....
私の前に渇いた冬が横たわり
私は枯れた花に叱られていた
道には鳥が落とした羽根があり
私はそれを拾って空へ投げる


冬空は何か物悲しいと言い
私は何が物悲しいかと訊く
ただ確信をもっ ....
     どこから。


     
     ひやりとしている土の上で生きている梢の揺れる(揺れる)末端に刺さる光、が








        わたしの温い肌に染む ....
昨日見た夢の中で
銀世界の夜
雪だるま達が
無言の笑い声を響かせ
雪合戦をしていた

目覚めたベッドから
窓を開けると
おととい冬の子供等が
煙の吐息昇らせて
きゃっきゃっ とつく ....
 理由なんて 
 ない
 大声を 上げたんだぜ、
 因果関係を 超えていく
 大声は 勝手だ
 ピアスの数が ふえたから
 違うだろ
 隻手の声のように
 逆照射する 
 俺に
  ....
日本の冬はなんともはやうそ寒いし
不景気の師走の街もうっとうしくて
仕事らしい仕事もほとんどないし
飯島さんのせいでバルザックによみふけって
『従妹ベット』おもしろくておもしろくて
ユロ男爵 ....
ワイパーを身体につけたんだよ
ネジでさ、おへその穴に固定してね
勤続十五周年だもの
いろいろな人が去っていったもの
自分へのせめてものご褒美だもの

憧れていたんだ、ワイパーのある ....
僕と君は一緒には なれないと知りながら
別れられなかった

君と会うたび切なかったよ

寒い冬
君は自分のマフラーを僕に掛けてくれた
僕たちは1つのコートに包まれて
歩いた

それ ....
ピカソの絵のおとぎばなし
に耳をかたむける
今夜は月が半分かけている

狭い門をくぐると
ひとり占いする女
古い木のテーブルの上
その手のなかの
おどろくべき神話

ランプのほかげ ....
君が積木など買ってくるものだから
僕らは積木遊びをするしかなかった

家をつくって
壊し
城をつくって
壊し
他につくるものなど知らない僕らは
やがて一つ一つを並べ
街をつくり始 ....
気がつくと
捨てようとした広告紙の裏一面に
ひとつの名前を繰り返し書いていたりして
それがまた
自分でもびっくりするくらい意外な名前で
戸惑うというより不思議な気分になってしまって
驚愕と ....
マレー人たちが群れ遊ぶ夜
路地裏に押し潰された家並
薄明りのしたで媚びを売る
タイの女たちの問いの意味 

なにも特別な意味などない
男たちが女たちにもとめる
たったひとつの部分的な哀
 ....
足のないネクタイは
人の首にぶらさがって移動する
それも不便だろう
足をつけてあげると
嬉しそうに部屋をかけまわり始めた
帰ってきたら
スキップの仕方を教えてやらねば
今日も足のつい ....
真冬の外房の海は重く静かに
藍色に拡がり風も無く澄んでいる
寄せて来る波は高く聳え立つ岩に
強く白く砕けてその音に聴き入る
城ヶ崎海岸に立っても染み入る
目の届く限りの海は幻覚を乗せ
 ....
画家が
夜に立っていたので
話しかけた

きっと
目はジャイプールを向き
首から下が
飾り立てた子蛙だったので

「まだ見ぬ恋人」とは
昔の恋人のことですよね?
と 聞きたかった ....
柱に 「ゆるぎなくなりたい」
とかかれていたので
指でなぞっていると
重信房子みたいな髪の人が 近づいてきた
きっと この人がかいたのだ と思ったけれど 言わない
彼女が 砂の芽を ずっと指 ....
「入学」
ドキドキ
初めての気持ち
新鮮

「泣き虫」
恐がり
涙腺が弱い
慣れない

「イジメ」
怖い
痛い
辛い

「強がり」
好きな人には猛アタック
男子と遊ぶ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
従姉ベッド- 山内緋呂 ...自由詩7*04-1-28
九月のバラッド- 狸亭自由詩304-1-28
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民謡- 自由詩904-1-27
スランプ・スクラップ・スープ- 佐々宝砂自由詩2*04-1-27
八月のバラッド- 狸亭自由詩404-1-27
☆29_オレノタメニ- 貴水 水 ...自由詩204-1-27
飛行機雲- 石畑由紀 ...自由詩404-1-26
ノート(滴歌)- 木立 悟自由詩304-1-25
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24
☆26_メール- 貴水 水 ...自由詩204-1-23
夜への- たもつ自由詩1104-1-22
冬空と羽根- 和泉 輪自由詩804-1-20
輪郭だけが残っている- 嘉村奈緒自由詩1004-1-18
冬の登校- 服部 剛自由詩704-1-17
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ワイパーのある生活- たもつ自由詩2204-1-15
★3_ムクワレナイコイビト- 貴水 水 ...自由詩104-1-13
追_憶- 藤原 実自由詩204-1-12
朝のこない団地- たもつ自由詩2304-1-6
- 佐々宝砂自由詩504-1-3
パヤオの女- 狸亭自由詩304-1-3
ネクタイ- たもつ自由詩904-1-2
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電柱の下_1時間- 山内緋呂 ...自由詩703-11-3
間際- 山内緋呂 ...自由詩303-10-11
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