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水の中に
水の流れは
ある

散らかった 地上の
裸足の 指先

踏み入れた途端に
邪魔にしかならない
底に つかずに
囚われる しかなくても

ついてゆくよ
ついておい ....
らんらんらん と いうほどではなく
ふんふんふん と いうくらいの
ちいさな
ちいさな
おうえんかが
こころのなかで なってます
たぶん
かあさんの こもりうたのこえで
俺が眠れないと

お前は一緒に

月を見ていてくれた

なにも話さなかった


俺は

子どものころは

なんの不自由もなかった

お前もそうだと言っていた


大 ....
君と桜の下を歩く

これが最初で最後だと

俺は知っている


それでも

とても嬉しい


君との1分が

俺にとって永遠だから

君の笑顔が

俺にとっての永遠 ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
きみがぼくにすてられたって
そんなふうにおもっているとしたなら
それは 
とんでもないまちがいなんだよ


きみ、
ぼくとであうまえにだって
だれかとであってたんだろう?
だれかとキ ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
高層ビルのすきま
通勤ラッシュの駅のホーム
それに似た、二酸化炭素の中

たりない、
たりない、と
うわごとのきみたちを
いつだって満たしてあげたいと
信号を送っているのだけれど
 ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます


あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、

ふい ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
並木道の
みえない、ずっと向こう
から
容赦なくやってきた足音

かんたんには受け入れられない、
決して受け入れちゃいけない、
と わたしは
いつまでも
スカートのすそに
砂のま ....
どんな時でも

どんな時でもだ
どんな時でもだのことを想像してみろ
創造もしてみろ
例えばこうだ

ああ、あれは何だと皆が天を指差すとき、そこにはぎらぎらと燃え上がる太陽が、
急に目も ....
天窓からのながめが
この世のすべてだとしたら
世界はキャラメルだ。

でこもぼこもなく
のっぺらぼうにつづく地面には
ただただ
マス目だけがのっかっていて
人々は暇をもてあますとそこで ....
ねむらない 転回
の上

めざめようと 立つ

剥がれていく 
瞼 こすれ

短くとも

大破 の 孤独
燃やしたい
卵二個とひきかえに
体を売った 女の子

てびきした 少年
十代らしい

権力のある大人が
相手 らしい
新聞記事 外国の記事

よいわるいではなく
よわい立場で

 ....
目の前にある箱を片っ端から開ける
どれもこれもいらないことを
確かめたくて
どうせなら
きれいな公衆便所に入りたいでしょう?
みんなが使っているのに違いないのに
いつもきれいで
新しいペーパーが補充されていて
いい匂いがする
そんな公衆便所に入りたいでしょう?
 ....
毛むくじゃらの腹をした雨雲
雨のハープを光らせ
シトシト
静けさの幕につつまれたこの部屋で
風をうけた花が揺らいで匂うように
ストーブが笑顔をもらす
暖かさが
君のぬくもりが
豊かで穏 ....
  夕暮れの図書館で
  あなたは時間を忘れて頬杖をついていましたね
  わたしは夕焼けに見惚れるふりをして
  ずっとあなたを待っていたのですよ
  あなたがわたしを思い出すまで
   ....
「奥さん」
と呼ばれて振り向いた
そこにはオウムがいた
オウムはオウムスタンドに
鎖で繋がれて
にこにこ笑っている
「なあに」
とわたしは答える
オウムは首をかしげ
「こんにちは」
 ....
おそらく兄だ

拳銃がかくしてあった
モデルガンじゃない
重み 鈍色

ライラックピンクのスカートに押し込んだ

まずは倉庫だ
こんな時は倉庫
死ぬのか
あほか
こんなときに ....
夕焼けのピンクと朝焼けの黄色を
サンドイッチする
日常は素早く私をすり抜けてく
また置いてかれる
また残されてしまう

隙間みたいになって
いつも誰からも見えない場所で
きっと私は斜め ....
あなたはたぶん
わたしがシアワセと感じる指先や
透明になれるほんのすこしの暗号を
ちゃんと知っていて
いつだって手をひいて
この思慮深い森の出口につづく
複雑な線をといて
近道へ、
近 ....
 キャンディグリーンのミニカー
 メイド・イン・ベルギーのミント菓子
 ずいぶん磨り減った消しゴム
 片方だけの水色の手袋

そういう
何の価値もないものを
何の価値もないものだけをかき ....
午前一時
俺のあのころが
反転する

ベレー帽かぶった美知子が
学生集会からとび出し
目の前に現れる

上気した頬に そばかすをちらし
瞳をキラキラ輝かせて
俺にささやきかける
 ....
すべての葉を散らした体内で
葉たちはもう
おしゃべりをしているころだ
プリンが食べたいの
入院している妻がそう言うので
会社の帰りにコンビニに寄って
プッチンプリンを買って面会に行った

病室の硬いベッドに二人並んで腰掛けて
プッチンプリンを食べながら
や ....
朝、目をさましたら地球儀の上でした
当然ですが、びっくりしました
あんまりびっくりしたので
枕元のメガネをさがしあてるのに
2分40秒もかかってしまいました
頭の上のあたりを
何度も何度も ....
あなたの隣にいると
体中の
毛穴が開くのを感じるの
ぶわあっと
体中から
何かが噴出して
息が出来ないくらい
それがなんなのか
わからないまま
いつもキスしてる
障子を そりで 滑る
目で 滑る

黒い瞳は 夜で
誰かが つぶやいた

名前が 揺れて

ずっと そばにいるんだ
閉めた囲いの


すべっていくんだ
純太さんの自由詩おすすめリスト(419)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目にうつるもの- 砂木自由詩5*05-4-17
うたごえ- さち自由詩505-4-17
☆192_ツキヲ、ミテイテクレタ- 貴水 水 ...自由詩305-4-15
☆191_サクラノシタデ- 貴水 水 ...自由詩4*05-4-15
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
りさいくる- 望月 ゆ ...自由詩3*05-3-7
冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
一円玉のささやき- 望月 ゆ ...自由詩5*05-2-15
やわらかく夜は- 望月 ゆ ...自由詩23*05-2-3
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
誰そ彼(たそがれ)- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-30
どんな時でも- ふるる自由詩5*05-1-19
キャラメルの日- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-19
ひらく- 砂木自由詩4*05-1-18
新聞記事から- 砂木自由詩7*05-1-18
- チアーヌ自由詩405-1-17
公衆便所- チアーヌ自由詩605-1-17
1月15日- シネマホ ...自由詩205-1-15
夕暮れの頃- 嘉野千尋自由詩12*05-1-15
オウム- チアーヌ自由詩805-1-15
銃はスカートの中- 山内緋呂 ...自由詩805-1-15
光の虫- 自由詩4*05-1-15
ナビゲート- 望月 ゆ ...自由詩10*05-1-15
ホムンクルス- 大覚アキ ...自由詩505-1-15
あのころ- 草野大悟自由詩405-1-15
若葉の言葉- たもつ自由詩1005-1-14
プッチンプリン- 大覚アキ ...自由詩1105-1-14
地球儀- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-10
毛穴- チアーヌ自由詩805-1-10
滑走- 砂木自由詩8*05-1-9

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