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炬燵の下の泉に集まる小人たち
本棚の下 隠し階段 希望の泉
頭頂部から自噴する泉は美しい
マンションに濁りなき泉下界へ落ちて
睡蓮の池にひたすら風が起こる
....
小鳥らで華やぐ樹木美しい
霧の中で体が七色に輝いている
光波・音波そのものロックする
暗闇が押し寄せて
冷たい驟雨は街を灰色に染めた
ミッドナイトを巡る 静かな宵
闇 深く 真実の時は流れ始めている
嘘をついたような蛍光灯の下で
折口信夫 読み止さしのページ ....
初夏の陽射しまぶしく
自らに課した
我が人生の一大事
聖書 日蓮御書 紐解いて
お二人とも簡素な比喩に秀でておいでだ
明かりの比喩 二つ
明かりを持ってくるのは、枡 ....
まともな感覚
正しい事は正しい
悪は悪と言い切り 思い切る
感覚が狂わされ
魂がギタギタに切り裂かれている
善良な魂 保つ者よ
テレビを静かに 消せ
音に飢えたら ベート ....
木々の緑を揺らし洗う
風の音たちが
私を遠い所へ連れ去ってゆく
ざわめきの葉葉に清純な雨が伝う
そう暴風雨は埃にまみれた
この都市を透明に塗り替えて
明日の蘇生を約束してくれる ....
私は自由だ
自己責任の及ぶ限りにおいて
父・母が名づけた
藤井邦彦という名において
己に負荷をかけ
背水の陣を形成しつつ
将来を予想し
あの未来と言う 小高い丘から
現 ....
自ずから成る
耕作の係数に支配された土
この土地に極楽鳥は野営し
その雫で濡れた重たい巣をいとなみ
静かに沈んでゆく ぬくもり
作物を繰り返し保っている
土力の茶色に緑は
....
光と風があれば 満たされる
乾ききった大地
暗い不毛の惑星
砂塵が舞い上がり
黒々とした 太陽は巌に 濃い影を落とし
(惑星のあるべき形態が近づく
風と砂塵 舞う
体を ....
はら ほろ り
はらり ほろり
宵闇を淡い 焔で燃やす
桜花 澄む
幽玄 現前と古木から湧き立ち
しとやかな肌 剥がれるように
はら ほろり はらり ほろり ....
目配せを!
広く 薄い
鈍く沈んだ
充血した目で
この曇天から
見つめ続けた
梵天の瞳
遠くまばたきをしている
曇りの灰降る 夕に
大きく息をして
大気に散る 闇 ....
白い浄化を溢れさせて
黒澄みの空
甘く 冷たい
雨を滴らせて
カーテンの先
闇の深みから
雨音は ほてった一日を
冷却して眠らせる
人は明るい蛍光灯の下
深い息を溢れさせ ....
正しい 陽光が見える
肌に心地よく
暖かな圧をともなう
今日を確信させる
無色・透明の公正な陽射し
なんぴとも
この太陽を正しく享受して
あまねく
全人的に正しく暮らさねば
....