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綿菓子の 桜の枝にうずくまる 蕾に咲けと 満月の夜
涙なら頬をつたって濡らすでしょう 春の足跡 そらの手鏡
春の星 咲いた証はあしもとで かざはなと舞い 銀河流れる
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った
ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と
いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る
....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ
月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影
切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひ ....
曇が月月から曇がおや月が曇であるのか月であるのか
風やんで雪のみなもと目に沈め光のなかの光たからか
行方なくただ前のみが在る冬の泳ぐそのさき ....
{引用=
目が覚めたのは君だけださあ早く、首のバーコードをひっぺがせ!
}
もどれないことはしってた 朝のこないうちに固く結んだ靴ひも
どこまでいってもどこまでいってもこの道は ....
こんなにみにくい幼蟲見たことないそう言ったのはきみなのに。
ひとりだけサナギになった兄さんがどうしても許せなかったぼく。
巣を捨てて出て行ったあのひとは ....
ついさっき
わたしにんしん
したみたい
いぬとゆうひを
みていただけで
わがままな
こしょうとちきゅう
みてまわり
たどりついたは
かぜのないむら
もういいや
とけいこわれて
おにがしま
さら ....
日溜まりにたまる野良猫さわりたい たぶんすごいあったかいだろう
君ながむ嵐に桜は散りゆけど八重にもふくれるこの想ひかな
散ることを急かされている梅の花よ紅梅なれば君も紅さす
公園のわきの草木は繁茂してふくよかなりし君と寝転ぶ
温かい君のからだを引き寄せてただ君の手の冷えたるを知る
色白き君が寝転ぶ真昼 ....
雨去りしベランダに線コンクリのビデオデッキの下に茶褐色
色づいて朽ちた花壇に葉を行けば過ぎし日の道新しい街
峰の色流行っているものコンビニに持っているものの様変わり
ガム ....
水葬の教室
鱗を捨てた冬
シーラカンスの鳴き声を聞く
バス停の一駅ごとに君がいて
みんな逆方向を指さしてる
からだじゅう絶縁テープをまきつけて
ひとのか ....
おととしもきょねんもことしもらいねんも無鉄砲を撃つ火薬が濡れて
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限
0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ
ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
君想う
この山越えて
川越えて
いつまで想う
川の面影
rule1; 安い男を選んでも安いホテルに泊まらないこと
rule2; 濡れたコートは玄関で脱ぎ捨て君を抱きしめること
rule3; 愛する人の背姿を30秒も見つめないこと ....
自転車で法定速度はこえられない/次のカーブを鋭く曲がる
風船に君の息が入っていく入っていく
やさしい すこし こわい
屋根裏でなくした白紙の古い絵本
握りつ ....
モノクロの廊下の先にきえていく
ひかりを背負った僕の残像
何不自由なく育ちました。
ピストルの撃ち方だけを教わりました。
ガス室で呼吸ができないきみのため
....
陽の光指のフレームに切り取ると世界は消えて残る面影
携帯を開いては閉じリズム取り鳴らない音に膝が震える
夜道さえ静かならざる都市だからせめて黙って紫煙燻らせ
向こう側テレビに映る鏡像 ....
ぼくたちの名残ゆく冬も湯気になる ちゃんどらぐぷたと煮立つ雑炊
「れん点ね!」でかでかとマルを描きなぐり 正しい答えをぶっとばす君
これが冬?じゃああの頃のチルチル ....
早朝に剃刀を買うコンビニで 剃髪用です 袋いいです
昼下がり主婦がミシンを踏む音は 人を撃ち抜く練習に似て
夕暮れが鼻血のような色してた 鉄のにおいが漂って、冬
....
三度目はもう事故じゃない 手のひらで古い磁石が廻り続けて
喉笛は砥石の音色 組み敷かれ我意志のある屍となり
呪いである 凝固と気化を繰り返す二つの肉を月光が刺す
....
金星が右目で木星左の目月が微笑む口のようです
お嬢様望遠鏡でお喜び お父様!羊から鼻血が!
泣きながらミシンでつけた道筋に友達なんかは歩いてこない
塾、稽古、家庭教師にボランティア砂糖にたかる蟻は∞
乾く ....
くれないを燃やしては織る彼岸花
散りゆくあきの路にざわめく
朝を着る嘘としたしむ桔梗の日むらさきいろの欠片をかおる
銀杏というなまえに咲いた羽たちを追いかけている日記 ....
電飾のアーチ 指きり 白い息 新世界でも生きていけるさ
コスモスを見ましたすてきなコスモスでウサギが地面を跳ねていました
コスモスの背が高いのを忘れてました花もとっても大輪でした
風と一緒にコスモス畑の前に出てまた戻るとき頷かれました
こ ....
口笛で呼んでください思い出を真昼の空に漂っている
だれひとり走りつづけることやめぬ屋上からみた校庭スロット
きのうより遠くでそよぐ口笛がきこえるならば、きこえるならば
花散れど 姿残れる むねのうち
目にはその色 鼻にはその香
ふかづめした指でガラス引っ掻き鏡の向こうのカラスいじめる。
耳をとじた兎を追ってじうじうと蛇が背骨をのぼってゆく。
ひとしれずざりざりと腕に生えたうろこ包丁 ....
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