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こうばしい背中にのこる夏の日を さらさら撫でて響く虫の音
別れぎわ惜しむ間もなく日は落ちて 寄り添う影に夜は優しく
とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている
頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草
内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う
....
あんなことこんなこととかあったねと笑いたいけどまだ無理かもね
つい先日わかったことだ板チョコは二人で分けたほうがおいしい
日曜はカレーの日って決まってて玉ねぎ相手に痛み分け ....
高くばかり吹いていた風降りてきて翻る葛の葉裏の白さ
金も銀もまだ咲いてません少なくもこの風が来た道の限りは
せいせいと水色の空の低いとこに三日月そっとすくっと立ってる
西はイリ東はア ....
よそ行きの気持ちを全部詰めたから
カバンがとても重たくなった
どこからかきれいな歌聞こえたから
旅の予定をそっちへ向ける
青地図に行程表を書きこんだ
知らない街をたどる点線
....
うつむくと汗が流れてアスファルト股くぐり飛ぶ二匹の黄蝶
大空に
影を伸ばしてはばたくが
夜に黒羽根
気付かれもせず
呑まないと
ねむりかたすら分からない
昨夜よりやや
多目に注げ
この街はひとつの詩篇しずやかに置手紙のような息を吐くひと
光さす野をひたすらにゆくがいい、君、セルリアンブルーの尾びれ
湯豆腐を崩さぬようにくずしつつ星の底までゆきたいと言う
....
虹色のフーガを織った君のそば
ゆびさき揺れて
やさしいトリル
なきながら翼広げる影のあり雲間にもえる鳥のまぼろし
胸破り飛ぼうとするか呼子鳥光を背負いこだま待つ空
その薔薇を朱に染め抜いてわが小鳥囀る歌よ棘も忘れて
夏至の夜火を飼い ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259391
抜けられぬ肌いちまいも超えられず「苦しい」と笑う夏 午前二時
{引用=
夜が融け月明かりには雲の群れ網戸越しには緑が漂い
音が消え鼓膜に伝う夏の声雨上がりには雨乞いを
風を撫でていくゆびさきしなやかに瞼の裏で星を見ている
....
二十才
三十才と
越えて尚
胸に迫るよ
大したもんだ
食卓の
醤油のように
泣いていた
女が一人
わたしの部屋で
醤油には
白いお塩が
入ってる 黄色い豆も
言い訳しないで
美しく
一升瓶を
抱えてた
彼女はお酒
....
とまどったかたつむりたち目の前に信号がまだ青にならない
くちびるの荒れぐあいさえ忘れてる降り叩く雨呼吸の中に
いたむのは見とれすぎた胃ぶくろで蒼ざめるのはあなたの番だ
以上を持ち ....
缶切りで鯖味噌缶を開封し背中まるめてわぶわぶ食べる
薄荷飴ひとりで舐めてさびしがる君のことなど想ってみつつ
朝刊の明朝体が目に刺さる夜明けどこかで鳥が鳴いてる
晴れた日の午睡が好 ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない
やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる
ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
ひとり寝る
山の田舎の
一軒家
我がで選んだ
人生だろが、、、
{引用=
きみの吸う 酸素にさえも憎しみを 覚えた朝に鍵をかけます。
珈琲と本と煙草とキスだけで 育ててあげる。( it's happiness .)
純情がいない世界は ....
空をゆくまぶたたちの群れつややかに包帯となる傷の器たる
片方に吹く未練風おしのけてまぶたの周り確かめつづける
まぶたからまぶたのすきま燃え上がり夜を ....
風すこしあかるい街の片隅で Cover me またつぶやく春を
なみだ涙こぼれてもいい胸濡らしそこにたまれば空を映そう
雨の朝、こぼれる雫受けかねてただごめんねと呟いてみる
....
つつじから蜜を吸いとる口元が こぼれるようにあまく光った
胸もとはこぼれる花弁の花水木 火照る頬には蝶々が咲く
風が光れば花たちは咲き笑い きみが笑えば空が高まる
日ごと濃くなる ....
真夜中にアンモナイトは目を覚まし月の光をたべてまた寝る
松の葉が
ささった髪が
うれしくて
飛び跳ね回る
きみとカエル
魚には
冷凍船の
眩しさが
遠い海鳴り
故郷のひかり
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ
{引用=
雨だけが窓をたたきにやってきて 爪をたてて。とうずく腰骨
舌裏の孤独なすじをなぞる朝 きすの終わりはどこにあるの。
羽なんかなくてよかった きみ ....
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