去年竣工した豪奢なホテルはファサードからエントランスに到る壁、柱、床すべてがドイツ産のジュライエローの大理石で覆われている。様々な角度で切り取られたアンモナイトが磨かれた大理石の表面のいたる所にある。 ....
一晩で世界中をとびまわるサンタの時給はおいくらかしら
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り
今年
小菅刑務所にも雪は積もり
来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
....
辛いことがある
辛いけれど
生きていることには感謝できる
そんな自分が好きで
今日も生きている
辛いことがある
辛いけれど
今日も仕事に来られている
そのことに感謝できる
そんな ....
幻ナノカ 夢ノナカ
現ナノカ 幻ノナカ
「忘却機関車」ニ「貨車」、「貨車」、「貨車」
キキキキキキキ・・・ガタン
貨車ノ扉ガラガラ開イテ
三角帽子ノ小人ノ兵隊
ピョ ....
『堀田善衛 上海日記』感想
硬い文体と予想したが、意外とスイスイと読めた。
中国語も英語も多言語もあるが、間違いと漏れ字の中国語も何箇所を見つけたが、それでもそれ自体がどうでもよ ....
詩を書くことが、それぞれの書き手にとってどんな意味を持つのか。それは個人によって様々であるだろうが、おそらく書くことが自らにとっての救いになりうると感じている書き手が多く存在するものと思われる。書く ....
「死んでしまいたい」が口癖な君に
「生きていれば良いことあるよ」
と言いかけて言い切ることができなかった
それを時代のせいにしたところで何になるのだろう
夢とか希望を持ち難いこんなとき ....
悲しみもここに窮まるおらが冬
なめらかに暮れてゆくなりおらが冬
悲しみをえいっと投げておらが冬
長く人と
長く他人と
近くにいるのに
何を考えているのか わからないなんて
僕たちはとても不便だ
それに誰もが人を 他人を 自分を偽っていく
その嘘が露出しないように
必 ....
あの時の私は生まれたてのハムスターのようで
たくさんの人に囲まれていたから母は
私をパクッと飲みこみたいと思っただろうか
飲み込んでください
そしたらね
母の心臓と脳みそを食べて
私は母の ....
闇の随にGet It On 髪をかきあげ さぁ行こう
先頭に立つ超百鬼夜行 妖気溢れて しゃなりしゃなり
異類異形の大魔神 束ね 艶やかに列島縦断Delight Night
脳内の映像 ....
吹き渡る 初夏のかおりよ 青き空
風運ぶ 初夏のかおりよ 果てしなく
空いっぱい 初夏のかおりの 満ち満ちて
空駆けて 生命を運ぶ 初夏の風
すがすがし 初夏の風に 包まれて
....
青嵐 呼ぶがごとしや 朗読夜
見えねども 会場つつむ 桜花
青き花 目に爽やかに 夏を呼ぶ
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき
葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない
にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い
....
そう うつ そう うつ そうそう うつ
私のネジは100本位抜けているんですか?
そもそもメインCPUがぱっぱららりぱっぱ?
私 笑えてる?
私 笑えてる?
私 笑いません。
そう う ....
るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
崩壊するる
保育園のオルガンは息があらい
足踏みがねばついている
牛乳をこぼした
園児は花とともに卒園して
入学する前に死んだ
夜のこ ....
一緒にため息を吐こう
いや一斉にため息を吐こう
この寒空の下、缶コーヒーでも飲みながら
俺のため息、お前のため息
どっちも何のためのため息なのかわからんが
俺のため息の白さとお前のため息の白 ....
君は僕とセックスしたかったのかな?
僕は君とセックスしたかったのかな?
「いいよ、好き、きて」ってかわいく言ってくれたものね。
人間不信の僕は恐いけど信じたさ、僕だって好きだもの、セックスしたか ....
チャイナドレスからのびた白い足
細くて綺麗で素敵
ジュリアナ扇子 どこで売ってたの?
時代関係なくモテ期
君のこと シンデレラぐらいに思っているよ
嘘じゃないさ 大袈裟だけれどね ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ
波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる
夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む
あなたと
指を重む
その温度の確 ....
すべてが優しい歌のようで
すべてが明るいあこがれで
おまえらはまるで夢のようだ
洗おうともしない穢れに蓋をして白く塗り潰す
街中の繁華街の
何か ....
三度の飯を三角に並べて呼ぶ声
水張る桶に垂直に竹槍背後尖らせ
ナッツ噛む海辺は巨大な透明な墓
迂回して絶える血筋の脆い煮沸
傘潰したトンネルに死後鉄パイプ詰めに
泡に寄せ ....
だれに愛されるわけでもなく
だれを愛するわけでもない
あなたはあなたのままでいて
わたしはわたしのままでいる
独り歩くということの
ゆき場も見えぬ哀しみの
....
しんしんと 降るは涙か 粉雪か
ひりひりと 空を握る手 掴めない
しくしくと 胸のこの辺 君もそう?
どくどくと 感じているよ そろそろね
ぽとぽとと 背中に書いた さようなら ....
生きることは
死ぬことである
出会うことは
別れることである
産むことは
殺すことでもある
....
毎日尻の穴からぶりぶり汚いものを出している
ぶりぶり=うんこ
中学のとき初めて触った友達の電子辞書で
ちんこのついでにうんこを引くと
「うん」は息む音、「こ」は何だっけ
何かそういう風に ....
一番近くで、貴方を待っているからね―
過ちに会える街
【次は 終点 {ルビ蝶過=チョウカ}】
聞いた事の無い駅名だった。
3年間、生真面目で優秀な社員を演じ続けた僕は、 ....
ゆく道がまわり道だったとして
いったい何を失うっていうの
ふえていくことがあっても
失うものなんてないじゃないか
ゆく道で傷ついたとして
いったい何を失う ....
病と闘いながら
貴方の描いた自画像が
私の心を離さない
貴方は 男らしい顔だった
しかし 貴方が描いた貴方の顔は
左右の顔がアンバランス
貴方が塗った背景は
燃え立つよう ....
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