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投句して波紋広がれ蓮池 濁
つぶやきは呪の声挙げる5・7・5
虚ろにてやって来るべき言葉待つ
生野菜
生で食べたら春の味
呟きが5・7・5を望む放つ鳩
言論で原子爆弾をねじ伏せる
いつか来る戦禍知る人の全滅
壁がとけゆくしぼみゆく湯気のような風
やさしさが
五臓六腑に染み渡る
ゴミみてえな奴もいる神 篩分け
神々の戯れていて「ユリシーズ」
生の風ホロスコープ見て思う
夏の風 星星の波動 鮮やかに
落つる陽や さされる地に哭く あかね月
爪キレイ お洒落しだして ココ躍る
山河あり日々の文芸花の咲く
渓谷に秘密の蓮池そえてみる
言い切りのワンセンテンス俳句の興
文芸でいい子に育つ今日の本
隠れ住むこころ豊かにタオイズム
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雨あがり電飾のにじみ道てらす
霧雨の傘もささずに歩みゆけ
水溜りビルを映して揺らぐかな
貝殻が自殺に見える冬の番組
ペンギンの
狂気を隠す
ぴこぴこ歩
ガンダムガシャポンズッシリと小2の指に限定版
悲しみもここに窮まるおらが冬
なめらかに暮れてゆくなりおらが冬
悲しみをえいっと投げておらが冬
吹き渡る 初夏のかおりよ 青き空
風運ぶ 初夏のかおりよ 果てしなく
空いっぱい 初夏のかおりの 満ち満ちて
空駆けて 生命を運ぶ 初夏の風
すがすがし 初夏の風に 包まれて
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青嵐 呼ぶがごとしや 朗読夜
見えねども 会場つつむ 桜花
青き花 目に爽やかに 夏を呼ぶ
掌の草原はしる僕がいる
生命線地平線のむこう側
夕暮れを切った爪が伸びている
風が吹く隙間を通る指と指
ないものを掌あわせたしかめる
かなしみもここに終わるなり七月の朝
ちょうどいい染まり具合ね吉野さん
散るというよりもう一度土で咲く
夜桜を薄目で見てる今日の月