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掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
EF55の復活↓
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 レールがあると列車が走る。 そんな気持ちにさせられます。工具店には金敷用にレールを10cm位に切ったものが売ってます。ロ ....
蒸す夜の リージェントホテルの地下
急な階段を降りると 黒い扉が開く
すっとした冷気と
スモーキーな空間に吸い込まれて
おもわず{ルビ噎=む}せてしまうほどの

カウンターでバーボンコーク ....
喧嘩するほど仲がいいだなんて

そんなこといってたらいけません

喧嘩できるのは気に食わないから

気に食わないのに仲良くなきゃいけないなんて、つらすぎるでしょう?

喧嘩するほど仲 ....
雲 途切れ

一ミリの朝日が
赤くなった頬を刺した

部屋中にすきまなく
想い出が散らばっていては

目を開くこともできない

新しいエナメル
くるまったタオルケット
ちらちら ....
1.

まだ小さな姉妹たちが
夜明けの色をした色鉛筆で
たくさんの羊の絵を描きながら
うとうとしていたら
一匹目の雄羊が
夏の部屋の小さな黒い空を
食べ始めました
たいへんお腹が減っ ....
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梅雨明けは嘘だった
というような空模様だよ


交差点の上には
大きな曇り空があって
今日一日分の雨の塊が
固まって浮かんでいる

 ....
胸がつまる
わけもなく

ただ自分だけが
そのわけに気づかない

からだをゆるめてゆく

なぜだか
なぜだか
泣きじゃくる

涙があふれる
声をあげる
しゃくりあげる

 ....
テレビのスイッチを入れる
あまり偉そうにも見えない小役人な校長が
あまり反省もなく頭を下げる

気付きませんでした


とりあえずの場の空気をつくり
権力という名のワイドショ ....
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いのかな
判らないよ

お願いだから
向き合って欲しいよ
ただ好きなだけじゃ
駄目なのかな
 ....
コカインとか大麻とか覚醒剤とかが
古くて腐っている
かつては良質だったもの

俺は友人たちと友人のように接することでコミュニケイトした
セックスをいつかしようとしていた友達がすきだった

 ....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
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手頃なる橙ひとつ


夕暮れの熱き雲よりつかみ取ってよ


 
(1)

掛け声と干物の臭いに押し流されるようにして
昼下がりの賑やかさに身を委ねてみる
所狭しと商品の並んだ店先を覗けば
一見かと値踏みする手練の客あしらいに
思わず半歩後ろへ下がりつつ ....
                080730


レモンの月が
パチンと弾け
花火になった
弾けて
星も光る夏
鳳仙花の種を播く

どこの誰が播いたのか
パチンと弾ける鳳仙花 ....
花の都
水の都
霧の都
東の都

東京を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意見に賛同しない
猫を愛することと、孤独を愛するということは
同一である
という意 ....
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
特急の追い越しのため
列車の停車中に
駅の端では若い女の車掌が
さりげなくにこやかに
初老の車掌と交代していた
ちょうど明日を
告げようとする頃に
常夜灯の近くを飛び回る
一匹のコガネ ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
                    080729




川中島で、
 目を覚ませ!
合い言葉は、胡瓜。

3回ほど繰り返して
黒い男が闇に消える
カラスのような目付きをした ....
抱き締めたら解けちゃうから
そっと優しい言葉だけを
掛けて横で眠っていて
僕は独りでも生きてゆける
触れられない体躯は
何を思って誰を思って
いるのだろう、

繋がる空の果てに貴方が
 ....
 私は友人を食べました

 お腹がすいたのです

 すきすぎて

 すきすぎて

 しかたなかったのです

 私の前を友人が通りかけました

 おいしそうな

 おいし ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
だいぶ昔に読んだのだけれど
北杜夫はトニオとともに
市民と詩人の問題をそのままに受け止めてしまった
マンは対立命題のつもりだったらしいけど

そんな北杜夫が好きだったと言っていいかな
もち ....
ゆきすぎた夏のよこがおを
どうしても思い出せない
急行に揺られて
日よけを半分だけ降ろす

だれもいない改札で
追いかける風は
やさしいだれかと
海のにおいがして
すれ違う夏のよ ....
生暖かい夜に下着も付けずに
シーツの海で溺れる二人

始発の時間とマンションで待つ女の話はタブー
携帯もこちらからは電話しないのがルール
科せられた制約を振りほどくように
シーツ ....
気が狂っている
音声で表示されていく地図たち
がひろがってみんなしねばいい
信号待ちから動き始めた列を追っかけてくろくながくブレーキの
ながくのびながらまっすぐ中央分離帯にむかってく痕 ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
長谷川智子さんのおすすめリスト(770)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
EF55の復活- あおば散文(批評 ...15*08-8-4
UNDER_GROUND- 西日 茜自由詩13+*08-8-4
喧嘩両成敗なら両成敗してくれたやつをいつか成敗してやりたい- 短角牛自由詩308-8-4
はつこい- 木崎綾音自由詩5*08-8-4
羊たちのまどろみの宴- りゅうの ...自由詩11*08-8-3
8月1日- beebee自由詩808-8-2
通り過ぎゆく哀しみ- yangjah自由詩108-8-2
アンビバレンスシティ- 紫音自由詩4*08-8-2
僕は疾患者だから- AKiHiCo自由詩5*08-8-1
タックス- モリマサ ...自由詩1108-7-31
ポエコ- モリマサ ...自由詩2108-7-31
夏の橙(ダイダイ)- beebee短歌708-7-31
消費されるひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*08-7-30
鳳仙花- あおば自由詩4*08-7-30
東京- rabbitfighte ...自由詩31*08-7-29
落雷のイニング- 馬野ミキ自由詩35+08-7-29
銀色の眼鏡をかけた車掌- りゅうの ...自由詩10*08-7-29
トーキョー/10min.- 石畑由紀 ...自由詩30*08-7-29
下条- あおば自由詩6*08-7-29
愛する人へ- AKiHiCo自由詩308-7-29
無情- 星月冬灯自由詩3+08-7-29
運針の、記憶- 望月 ゆ ...自由詩42*08-7-28
市民と詩人- N.K.自由詩4*08-7-28
「カエサルの月」- 高槻 空自由詩1308-7-28
シーツの汚れ- 1486 106自由詩4*08-7-28
真夏のスノー- モリマサ ...自由詩1408-7-28
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
海辺の理由- 二瀬自由詩35*08-7-28
種子- モリマサ ...自由詩1008-7-28

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