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紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある

何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道

道すがら挨拶をかわした人々
 ....
告げないと決めたら
気持ちが楽になった
この手で弄ぶには
余りにも重たい心
そっと
くるんで
見えないように沈めた
深い闇のなか

秘める 秘める
永い時をかけて
世にも 魅惑的 ....
孤独の質はおなじでも

住んでる世界がちがうから

かけらの位置はおなじでも

おたがい鍵ではいられない


涙の音がする

声の匂いがする

秋の風が

微笑んでぐるり ....
 黄色い薔薇は

 不幸せの色

 幸薄く虚ろげで

 儚い


 白い薔薇は

 悲しみの色

 思いが深すぎて色さえも

 染まらない


 赤い薔薇は
 ....
「目をこらしてごらんなさい
 この世界はふわふわ漂っている
 箱庭なのです」


風が草の中でささやいている
透明な壁の向こうで
見知らぬ風景がふるるとゆれた
君はそっと魔法の呪文を唱 ....
しめった風が頬をなでるのをやめ、
埃のような雲霧が二人の呼吸を失わせていく
白くかすんだ記憶の中で
街灯だけは飴玉のように赤く潤んでいたが
  
  私はそこにいるはずなのか
  そうでな ....
地球を飼いたい
掌に乗るくらいの
小さな小さな地球があったら
わたしはそれを飼って
今度こそ
大事に大事に育てたい
毎日、綺麗な水をあげて
毎日、空気の綺麗なところで散歩をさせて
熱が ....
疲れ果てて
色褪せた
繁華街の朝を通り抜け

ガラガラの電車の
ドアのすぐ側の席に座り
手すりに頭を預けたまま
揺られる

 満員電車とすれ違うたび
 何かが足りないような
 そ ....
空が割れたような音がしたので確認すると、飛行機が近いところで飛んでいた。
わたしに白いお腹を見せているけれど、わたしはそれを雲とは間違えない。
どこから、何時の間に、こんな近くに来たのだろうと思っ ....
あたしは どうしょうもなく嘘つきで
他愛もない嘘をついちゃあ
信頼をなくしている

約束を守るのもできやしない
決めた時間に来たためしがない
社会人も失格だ

マニキュアを塗った指が好 ....
今年初めての赤トンボを、電線に見つけました。
秋になると、いつの間にか現れる赤トンボは、
どこから来て、どこへ行くのでしょうか。
きっと、調べた人がいると思います。
昆虫が好きで好きで好きな人 ....
一. 八月の再生


それは何故か寒い八月の最期でした。
私は一人、窓という格子に挟まれた中の
限られた空を見上げて、煙管をふかしていました。
すると明け方の空がぼんやり ....
あなたが私の頭を撫でたとき

私はあなたの吐息と体温を覚えた


でもお母さんやお父さんとは違うの


空から痛々しい輝きが舞い降りる中で


火照った首もとが紅茶の甘い香りにす ....
おそらは一つしきゃないもので
しよがないから
うみだけ恋うた

うみはあんまりひろいので
しよがないから
そらだけ乞うた

ひとりじゃあんまりかなしいし
ひろけりゃよけいにさびしいし ....
君のうしろを振り返っても
目蓋を擦る人間がいるだけで

青き空を見たいともどっても
青い空があるだけで

君のうしろを願っても
目蓋を擦る人間がいるだけで

青き空を見たいともどって ....
空から
落ちた日のことを
おぼえていない


海を
ながめることを海として
その浅きをのがれる
すべにおぼれる


太陽はもう
ことばではないけれど
確かにぬくもる
 ....
雨の降る寂しい夜は
樹海に似た空気を宿している
 
車の黄色いヘッドライトが雨に溶け出して
道端の排水溝に流れていくさまに寒気を覚えながら
傘もささずに一人歩いていた
 
煙のように揺ら ....
星になろうか
蛍になろうか

骨壺と帰郷してきた
あぜ道の先に鉄塔の里山
夏は盛りで
田は青くそよぐ
懐かしいともいえないぐらい
生家はそのままで
特に変わらない父が
特に変わらな ....
 ずきずきとした痛みがこころにある

 いつからか消えない痛みは
 あなたが手を繋いでくれれば消えると
 そう思い込んでいたけれど
  
 あなたがいても こころはまだ痛いままでした
 夜に泣く


 貴方を知った

 その日から

 逢えるその時を

 夢に見て


 遠い地で

 私はひとり

 貴方を想う


 愛を語り合っている
 ....
 
やわらかいものが
やわらかいものに抱かれ
育むものが
育まれたことをよろこびとした
この命の果てにある
未来がまだ懐かしかった頃

時は懐かしく
時はまた経験として
かつて見た ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
少女である
ということが特権であった時代は過ぎ
少年である
ということが特権であった時代はもっと前に過ぎ
いまや
少女でもあり少年でもある
ということが特権であるかどうかも怪し ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
僕はばらばらになってしまいました


この世界のどこかに、

今も漂い続けています


ありとあらゆるバッドエンドを繰り返して

それはもう、出来の悪い喜劇みたいに


いつ ....
永遠に交わらぬはずの者同士が
交わろうとする



水と油
そんな感じで



高温にまで熱せられた油は
邪険にも寄せる思いを弾き飛ばして
ふつふつと
行き場の無い怒りに震え ....
「お早う御座います、お兄様」
内側で弟が目を覚ましました
外に出たいと心臓に針を刺します
「もう少し待って。あの木陰に行かせて」
傍から見れば奇怪な姿でしょう
何時から弟が
私の中に棲むよ ....
 どうして人は

 独りになりたいと思った時

 海へといくのだろう


 あの人を忘れたい

 早くあの人のことを


 できるなら

 出逢う前の私に戻って

 ....
わたし、さかな

あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない

だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって

どこまでも
きっと、どこま ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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薔薇- 星月冬灯自由詩508-9-5
箱庭- 石瀬琳々自由詩7*08-9-4
喪失の仮面- 二瀬自由詩17*08-9-3
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夏の終わりという駅で- 皆月 零 ...自由詩18*08-9-3
上の空- 小原あき自由詩5*08-9-2
Drive_me_crazy...- うめバア自由詩308-9-1
赤トンボ- 小原あき自由詩8*08-9-1
八月の再生- 哀詩自由詩308-9-1
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花飲- 十二支蝶自由詩108-8-31
かなしい理由- 千波 一 ...自由詩24+*08-8-30
雨の降る寂しい夜- 飯沼ふる ...自由詩408-8-30
ロマネタリウム- ススメ自由詩908-8-30
胸に咲くトゲ- 湖月自由詩208-8-29
マリーゴールド- 星月冬灯自由詩708-8-29
未来がまだ懐かしかった頃- 小川 葉自由詩708-8-28
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風のことば- yo-yo自由詩20*08-8-26
cresc.(_渡_ひろこ_/_rabbitfighter_ ...- rabbitfighte ...自由詩23*08-8-26
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乾いたひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+*08-8-22
ナイフ- AKiHiCo自由詩308-8-22
失恋- 星月冬灯自由詩208-8-22
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