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俺の周りの空気が
水滴になった時
地獄の響き、天国の夢、姫百合の塔
街灯に
スラムダンクしかけて
警官に
止められました
「夜の道を一人で歩くのは危ないから」
「でも家に帰る時、いつも ....
黄色い粒子は
空気のなかの
ささくれの、
嗚呼、
うまくいえやしない

葉っぱが赤く
色づきたくないと
南風に揺られながら

きらめきストリートを
歩いている、
おとこのこおん ....
ぼくはいぬ
といってもはしれない
ぬいぐるみのいぬ
ママもパパもいない
このへやに きづいたらいた

ぼくをだきしめて ほおずりしてくれる
あのこが おおきくなってからも ....
老朽化の進んだ体育館は
二階に観客席が付いていて
死んだ蛾や蝉がたくさん落ちていた
わたしは
つま先の赤いうわばきで
それらの死骸を踏み砕き
空へ近づこうとするかのように
一人でそこへの ....
届かない、ところへ
ささやく
あきらめではなく
染め抜くように
静かに
いちばん遠い胸の奥で


  月夜をおぼえているかい?
  欠けた鏡のまぶしさではなく
  影の地平から昇っ ....
はじめからこうでは
なかったはずなのに
無垢であるには混沌としている
空の色はもっと
違っていた気がする
もっと緑がかっていた気がする
ふたりはもっと
透けていた
むこうが見わたせるく ....
浅瀬のような空でした

私は止まれない魚になり
そして反芻する言葉の中で
現実だけが薄暗く沈んでいきます

ぴしゃりぴしゃりと時間の岸に
私の影が跳ねています

それよりもあなたは
 ....
重なりつづける眠りの底に
かすかに生まれ
浮かぶ手のひら


目をつむり 在るのは
無いということ
分からぬくらいに 
離れていること


隠しても隠しても
は ....
青や緑の絵の具を
うすくのばして
あの透明をあらわそうとして
さっきから
なんども失敗している
{引用=
手をひいて
石を渡る
ぬらりとした光沢に滑らせた足を
からだごと、ぐいと引き ....
*
澄んでいく記憶の端から
水色の汽車が走り出します
ため息や欠伸といった
水によく似たものたちを
揺れる貨車に詰め込んで
透きとおる空の下
滑らかなレールの上
どこまでも
どこまで ....
顔が
いい感じで
寝転んだ姿が
可愛くて
何を考えているのか
よくわからなかったけど
ちょっと好きだった

京王線が好きで
就職したら
千歳烏山あたりで
一緒に暮らそうって
言 ....
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
ひこうき雲が ゆったり
拡散しながら 高度をさげて
着陸場所を さがしている
地につくまえに すっかり
消えてしまう というのに
女と旅に出た
列車に乗って
読み方の分からない駅で降りた

駅員のいる改札を
通り抜けるときに
よい旅をと
駅員に声をかけられた

ありがとうと言い返したが
もう駅 ....
ポケットが汚れ始めている
待合室は朝から眠たい
何かの整備工の人が
口を動かしている
語りかけるように
沈黙を選ぶ言葉があった
目を閉じようとすると
少しばらばらになる
水が優しい濃度 ....
暗い部屋に私とあなたとがいて
観葉植物が光を求めていて
この部屋に太陽はなくて
そしてあなたも光を求めて泣くから
私は太陽になろうと決めた

世界はそうやって作り変えられる
それを私は腹 ....
カーテンが
レールをすべる速度で
ひかりは生まれ
わたしの部屋に
朝をさしこむ

レースを通過した
木漏れ日から
光をひとつ選び
手に入れることなど
できない
あやふやな瞬間が
 ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....

家を出ると
道端に
無数の舌が落ちていた

赤信号が
誰ひとり停められなくて
途方に暮れているような真夜中だった

舌たちは
うすべにいろの花のように
可愛らしく揺れなが ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
あなたは
きえそうなひかりのまえで
手をかざしている

胸元から
オイルの切れそうなライターを出して
何度も 鳴らす



うつくしいけしきの
まんなかにいる
いつも
き ....
{引用=




軒下にぶらさがって
死んでいる私

どうしてこんなことになったのかと
突っついてみるのだが
むなしく揺れるばかりで
答えるはずもない




 霧の ....
ぼくの 住む 土地で

自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは

10年も むかしに なる

それは かぼそく いっぴきの 系譜が

つづいて 啼いて いたのだ けれど

 ....
水になろうとするように
魚が魚のかたちで泳いでいる
そんな潮溜まりでは
生きものの群れがまばゆいという


空を仰ぐひとは
吐息ほどの
祈りの水を浮力にかえようとする
浮いては沈む
 ....
雨に吸い取られるように
街から見上げると
あしもとの同心円は
忘れてしまう
私ではないあちこちを中心に
広がる波紋の重なりで
まちは夏の終わりに濡れて
遠い港の潮臭いしぶきまで
思い起 ....
{引用=


  事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
  眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
  夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ....
ようやく朝がきているよ
そんな嘘で早起きをした
きみのなかはどうなってるんだろう


街中のプラスチック踏んづけて
はだしできみを追いかける
冷えたアスファルトとうらはらに
 ....
 彫刻家であると同時に、優秀な墓石職人でもあったミロは
首だけの友人に言った。―墓の無い墓もあると。
一方で、友人は相方である胴体の到着を待ち続けていた…切り離された
胴体は雑踏の中をふらふらと ....
続きだけの道を歩く 方角は二十七個ある

なだらかな草原の坂 みんな自由になった
緑の夕日を待つだけ 幻燈機に集う少年達

何も見えないままだ 足音が聞こえてくる
大人はいなくなった 一つ ....
 
さっきまで

少し怖い夢を見ていたんだ

もう覚えてないけれど

だからホッとしているのかな

左耳のピアスの穴ごしに見る

生まれたての世界に

君がいち ....
山中 烏流さんの自由詩おすすめリスト(975)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰も居ない、一日の終わりに- 狩心自由詩5*07-9-9
夕暮セピア- ゆうさく自由詩4*07-9-9
ぼくはいぬ- 青の詩人自由詩2*07-9-9
赤いうわばきとたいくかん- 吉田ぐん ...自由詩2507-9-7
忘れたくないから- たりぽん ...自由詩1107-9-6
やさしいいいわけ- 小川 葉自由詩607-9-4
問いかけ- 松本 涼自由詩807-9-4
ひとり_まなざし- 木立 悟自由詩1007-9-4
夏のあとがき- 佐野権太自由詩28*07-9-4
水色について- Tsu-Yo自由詩1407-9-3
京王線の彼氏- チアーヌ自由詩6*07-9-3
九月のみずいろ- 銀猫自由詩28*07-9-3
そろもん(秋空の話)- みつべえ自由詩707-9-3
- なかがわ ...自由詩2*07-9-3
その海から(理由)- たもつ自由詩1607-9-2
ワールズエンド- 雨宮 之 ...自由詩5*07-9-2
カーテン- 小川 葉自由詩707-9-2
「フロンティア・ブルー」- Rin K自由詩29*07-9-1
こわいはなし- 吉田ぐん ...自由詩2407-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
- はな 自由詩31*07-9-1
白い一日- まどろむ ...自由詩8*07-8-31
ひぐらし- モーヌ。自由詩14*07-8-31
かたわらに魚のかなしみ- yo-yo自由詩14*07-8-31
フランクリン・シンドローム- たりぽん ...自由詩16*07-8-30
yuugi- はらだま ...自由詩21*07-8-30
自称彗星アオゾラ誤爆- アオゾラ ...自由詩6*07-8-30
彫刻- プテラノ ...自由詩6*07-8-30
粗末な笛- 月見里司自由詩207-8-29
レモンティー- アズアミ自由詩407-8-29

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