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空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた

ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
君は
君の家に入らない

雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている

私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく

 ....
山奥の一軒の家のために
立てられた電柱は
その家に誰も住まなくなってからも
一人で立っていた
電線はつながっていたが
電気が流れることはもう期待できない

電柱は昔を思い出した
まだそ ....
むずかしい顔をしていても
だれかに名前を
許すとき

見えない風に
腕だけ乗せる、ような
わたしはひとつの窓になる


だれかの背中のさびしさに
おもわず声を
かけるとき

 ....
脱税しました
空は晴れていました
脱税したお金で
スポーツカーを買いました
お金が足りないので
模型のスポーツカーでした
海の近くでした
風に匂いがありました
一輪車が得意でした
上 ....
こくどうぞいの
みんかの
せまい
げんかんさきに
すいそうが
ほうちされている
あまみずがたまり
みずは
じょうおんのまま
やはり
ほうちされている
かつて
そのなかには
ち ....
窓際の花瓶に挿した花を想うと
降る雨の着水点はまあるくて
本当にまあるくて
揺れる心も
みずたまりの世界の中だけでも
空から降る生命の一滴

内側からでしょうか
包まれたいと
願う湿 ....
 僕は夜遅く ドラマチックレコードを聴く
 布団の中に潜りながら涙を流す
 あの頃の記憶が蘇ってくる
 僕の膨張した心を絞り出して涙が出てくる
 雨に沈んだ森
 僕は君の作ってくれた様々な布 ....
カフカが並んだ本棚をなぞりながら
一冊だけ足りないわねと
君は言った

僕はどの本が足りないのか知りたかったけれど
君の興味はもう既に他の物に移っていて
きっと尋ねても無駄なんだ ....
燃やされた
おじいちゃん
体じゅう

今までもらった愛
にじみ出ていって骨

死ぬ前
愛するおばあちゃんに言った
「愛してるよ」

愛してる
これからも
死ぬ間際の
現在形 ....
みずいろのまちで
しゃぼんだまのような
おさないひびを
かさねたぼくら

なつかしさに、
めをつむるのも
いいかもしれない

ただ

きみとぼくは
べつのいきものだったね
い ....
ゆふぐれ
ふみきり
みずたまり


おむかえの
はは、したがへて
黄いろいぼうし
せおう赤


あたらしいくつ
よごさずに
じょうずに
とべた、よ


はがいっぽん
 ....
雨上がりの食パンは
暗い部屋の中で
その白さが大きく目立つ
外が明るくなるよりも
少しだけ早く
明るさの存在を示してくれる
そのやわらかさを見ていると
午後はどこに出かけようかと
なん ....
紙屑に
バージン・オイル
垂らして


間違いなく
マイケル・ジョーダンの
サイン


燐寸で
燃やしてる


鼻を
くんくん
させて
 ....
鳥篭に入れられた鳥は
再び大空を飛ぶ事を夢見る
借り物の安全や平穏よりも
自由な世界に憧れる

だけどいつしかち志を失い
逃げ出すことを諦めてしまう
果てしなく広がる空を見つ ....
今まで空だったところに
建物がどんどんつくられて
空が狭くなってゆく
青くてやわらかい空が
暗くてかたいものに
覆われてゆく
辛いときに空を見上げても
もっと悲しくなるだけで
この弱さ ....
微かに血の色を混ぜた
純白の火照り。
月光を浴びた濃淡の起伏が、
永くしずかに波打つ夜

幾重にも重なりあう
厳かな山脈を流離う爛漫、
滑り落ちる霞のごとく
裾野へ降りて散る花、死、花 ....
今朝の星占いでは久々の1位で
思わず身を乗り出してTVを見た

いつもと同じ様に家を出たのに
電車の乗り継ぎも
信号の青も
とてもスムーズだった

会社の前で同僚と会い
トークがウケ ....
まるで横断歩道みたいにされたら
間違えて踏んじまうのも無理ないさ
いて、って声が聞こえなきゃ
あんただってすぐには分かりゃしないよ

鏡の中で色を合わせて
おんなじ姿をしてみるの ....
マンゴーが坂道を転がっていきます。
南国の坂道をマンゴーが転がっていきます。
坂道の先に見えるのは珊瑚礁を誇る海です。

マンゴーが加速して転がっていきます。
海の薫りで辺りは満たされていま ....
低い空の音のなかで
部屋は明るくふるえている
明るさはやがて点になり
糸にほどけて消えてゆく
音はずっと鳴りつづけている
空はさらに低くなる


底の歪んだ容れものが
 ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない

靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない

ネクタイを買いに行って
好みの ....
卒業を間近に控えた僕らは
夜の学校に忍び込んだ
校庭のフェンスを飛び越えて
誰もいないグラウンドを走り回った

大人と子どもの隔たりは
いつの間にか消えてしまった
僕は助走が ....
ひかりの 牽引が
ここちよい 日だった
つむじ風が 花びらを
まとって 帰ってゆくのを
ひねもす ながめていた
駅には
西口と東口があるけれど
どっちに行けばいいの
陽が昇るのは東だけれど
どっちに行けばいいの

僕たち迷子だ
生まれたときから

古い月を見ている
古い星を見て ....
崩れ落ちたものを 

積み直すのも困難で

維持するのも難しく

それをしようともしない私

それを後悔しない私
晴天の空間に
眩暈を誘いながら在る 誰
敷石の上に薄い影投げる日が
暮れる 薄刃の風が

私やお前を切るのだろう
誰 曝して満ちた

静か 冷えてゆく
夜か 息か
表と裏は
本当は裏と表かも知れないって話を
当たり前の事だけど


生き物は羽だとか羽根だとか
落としたりはするけどいきなり生えたりはしないって話を
引力に掴まえられて


土に還 ....
 
地球上の酸素を
30秒だけ
消してみたい
 
きっと、みんな
エアコンを使わなくなる
 
 
地球上の愛を
1日だけ
消してみたい
 
きっと、みんな
空っぽになる
 ....
山中 烏流さんの自由詩おすすめリスト(975)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヴィーナス・ブリッジⅡ- Rin K自由詩32*07-4-18
雨の犬- 藤丘 香 ...自由詩43*07-4-18
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少し妬けた- 千波 一 ...自由詩13*07-4-18
脱税- たもつ自由詩1307-4-18
くんれん(ねつ)- たもつ自由詩807-4-18
花瓶の花- 鯨 勇魚自由詩4*07-4-18
ドラマチックレコード- はじめ自由詩9*07-4-18
不揃いカフカ- なかがわ ...自由詩2*07-4-18
りんねのうた- ゆうさく自由詩3*07-4-17
つみぶかい- アオゾラ ...自由詩6*07-4-17
いちねんせい- 佐野権太自由詩23*07-4-17
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鳥籠- 1486 106自由詩9*07-4-16
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ら、むーん_★- atsuchan69自由詩17*07-4-11
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フェンス- 1486 106自由詩5*07-4-9
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崩壊- 空 春色自由詩3*07-3-24
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生れ落ちて- 石田 圭 ...自由詩37*07-3-23
試し、に- 倉持 雛自由詩1007-3-23

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