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馬鹿っぽい
酔っ払いの愚痴話に
あきれて
すぐに話題を変えたくなるけれども
それで酔っ払いの心の問題は
解決しないので
あえて
その問題の中に
ダイビングしてみよう
酔っ払いは嫌いだ ....
桜咲く
胸痛くなる
木蓮がそれを告げる
傷つく準備かたくする
君と再会してしまえば
宇宙の碧まで連れてゆかれる
暗闇のような碧まで
堕ちてゆくように舞い上 ....
ぼくのいなくなったあとのことを
湯煙のほしぞらに語りかけ
実は会話はうわのそらに
あの娘もこの空の下 眠っているのかな なんて考えて
寂しさがこみ上げるかといえば嘘になり
....
張り詰めたラップを着て
新しいキャベツが店頭に
テカテカと並んでいる
両手に乗せて天秤になるひと時に
良いキャベツは感覚で選ばれる
冷蔵庫で
一枚ずつ身包みを剥がされるのを待つ間に ....
{引用=
ここに硝子の器があります
珈琲を、{ルビ淹=い}れました
それは「食器」になりました
水とメダカを、入れました
それは「水槽」になりました
百合を一輪、挿しました
....
きみのいろんな面を見てきて
きみのどこが好きなのかがようやくわかってきた。
本当に強い人だとも思うし本当に脆い人だとも思う。
優しい人だから慈しんで来たんだと思う。
去 ....
「愛されてる」なんて
思った事はありません。
被害妄想はいつだって
私の脳を駆け回って
私の中の弱気な悪魔が
「君は邪魔だ」とささやくの
悪 ....
宇宙に
ゴミという
概念はあるのでしょうか
***
しっぽのない人間は、
しっぽのある犬よりも劣っている
そんな世界も
あるかもしれません
***
ひ ....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
だれかとだれかが言い争いを始めて
怖いとおもった
今までは 頼られ征する立場だったから
こわくなかった
でも ここを出ていく日が近づくにつれて
僕はこわさを感じていること ....
昏々と 眠る
土の中は寝返りをうてない
夢は消えない
雪に埋もれた夢の続きを
どうかどうか 続きを見せて
もいちど眠るその時に
電車が
夜になると光るのは
恋をしているからよ
夜の街を
急ぐように駆け抜ける列車の
まっすぐな光の筋
あのカタブツが
淡く夜光するさまは
なんともいじらしい
だから ....
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ
でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。
なんて、素敵じゃない?
寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ....
雪の中に埋めたのは
秋に散った
桜の葉っぱ
雪の中に埋めたのは
頑なになった
感情の石ころ
雪の中に埋めたのは
大きな白菜
真っ白な大根
雪の中に埋めたのは
恋焦がれる ....
心を投げた
思いっきり投げた
何度も何度も
あの人めがけて
投げ付けた
ぶつかり砕けた心の
小さく泣いてる破片まで
あの人は
ひとつ残らず拾ってくれて
まあるく丸 ....
1 両手を前に差し出します。
2 人差指と親指でかぎかっこを作ります。
3 なるべく今のあなたに
素直な言葉を挿入します。
4 そのまま両手を中心に向かって近付け
長方形 ....
きみは少し気付いていた。
もう、あたしがきみに恋してないことを。
久しぶりに部屋にやってきたきみは
うちの壁に飾る
シャツや写真や手紙とか
....
昨日の星が
ならんで地平に沈んでいったのを
(それは見つめ合ってるみたいだと)
キミに話したいけれど
それが言えたとして
今日には
また少し離れて
どんどん離れてしまうことの
どうしよ ....
秒針の一周で
思い出すこと
君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
どれが真実だとしても
どれが真実かわからなくなったとしても
走れ
歩くな 走れ
エントリーシートはきれいじゃなくてもいい 丁寧に書け
そんなんウソだ きれいに書け
....
そして気分は刻々と変わっていく。困ったもんだ。
人生に決別は付き物だ。
いちいち考えてはいられない。
勘を頼りに進んで行くしかないのだ。
オレの勘は勘違いの勘であることが多いのだが。
....
{引用=
カンガルーの母親には常に三匹の子供がいましたが、
お役所が決めてしまったので、
年上の二匹は殺されてしまいました、
胚の子が生まれてくるまで、
お腹の袋に子供がいないので、
....
きみはわるいおんなだ
いまごろ連絡してくるなんて
ぼくもだめなおとこだ
いまだに思う日があるなんて
繰り返してたかも知れない
どれだけ楽しくても
どれだけ切なく ....
列車の窓が
長いネックレスのように煌き
横たわって走っている
街はもう影を落とさない夜更け
きみがほら、こころ震わす音楽を
あなたがほら、光り輝く宝箱を
見つけて、染めて、頬を ....
震える指先を
ポケットに滑り込ませたら
捨て損ねたレシートが
指の間で微かに笑った
不確かな足取りで
迷子のふりをしながら
逃げ損ねた枯葉を
靴の踵で踏みにじった
丸めた背 ....
あなたに出会いたい
だまって真実だけみつめている あなたに出会いたい
玄関に かたい錠をかけたままの あなたに あいたい
あなたは だれの 姿もみようとはしないで
窓を ....
何人も 何人も
<新しいバイト先にて>
Aさんの場合
大丈夫ですとか言っちゃったけど
ちゃんと上手くできるか不安で
「じゃぁ一回やってみようか?」 ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核
私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で
私たちはつながっている
ように見える
私たちは触れあっている
....
せせらぎは
言葉を濁すことを知らない
そこはかとない波のゆらめきに
疲れた手を浸し 剥がれてしまいそうな
うろこか言葉かわからないようなものを
さらさら、と流し
そして しぐさを落と ....
ねぇ、航海しない?
突然のことで驚いた?
こんなこと言うなんて意外だった?
ううん、特に理由は無いんだけど
今日はすごく天気が良いからさ
ねぇ、航海しない?
突 ....
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