すべてのおすすめ
衝動が体を揺さぶる
衝動が頭を揺さぶる
それはヒトが獣である証明
霊長類と言う動物である証明
理性は衝動を抑える
衝動を抑え虚無を残す
理性は動物を人間に変え
衝動は人間を動物に変質 ....
黒ねこが
ペリカンを好きになりました
好きだという気持を
彼女にどうやって伝えようかと
彼はとても悩んでいます
ペリカンは水辺にばかりいるし
黒ねこは水が嫌いなのです
届かない想いを
....
メソッドなど存在しない
ボロネーゼにちーずをかけますか
ええたっぷりめでおねがいします
山盛りのチーズをすぷーんで掬ってかけてくれるのを
にこにこ見守った
もあ? のーもあ?
もあ ....
恐れた 君と離れること
懼れた 君を失うこと
でも君はわたしの誰かではなかった
怖れた 君のこと
畏れた 君と同じ人であること
こんなに愛しくても
こんなに恋焦がれ ....
「水槽」
1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
雨が降っているので
君を思うのはやめよう
天気がよくても
君を思うのはやめよう
勉強しよう
爪を尖らせよう
図々しくなろう
どうせ私に
大金は入ってこない
なら
君も同 ....
たとえば
お刺身を食べるとき
お箸じゃなくてスプーン
ちょっと一周走ってくるのに運動シューズじゃなくて下駄
私の隣で
昔の彼女との楽しかった思い出話を自慢気に話する私と付 ....
ゴミ箱を作ったので
いらないものを捨てた
だけど、ゴミ箱はまだ満足していなかった
仕方がないので
最近、増えすぎて
持ちきれなくなった不安を捨てた
ゴミ箱は少し満足したようだった
その日 ....
指令塔が送ってきた電波を
アンテナで受信して
単純作業の繰り返し
それが、僕のお仕事
思考は紙くずと一緒にゴミ箱へ捨てた
はい、僕、99号
その前には98号がいて
後には ....
とろり、と満月が零れる
そんな夜に終わったのだ
もはや何も共有しないあたしたち
心は見えないほど近くて
ベクトルはすれ違った
泣きたいときこそ涙は枯れて
代わりに零れる月、琥珀 ....
五月が
裏口から入ってきて
玄関から出ていくところだったので
私は少し呼び止めて
今こうして二人でお茶を飲み
別れを惜しんでいます
何もはなさずに
はなすことなどもうなくなったから ....
これ以上 きみの声を聞いてはいけない
これ以上
もう
これ以上 きみの歌を聴いてはいけない
本当に
はまってしまいそうだ
きみのその詞を油断して聴いていると
ぼく ....
鼓動する
線路上の心臓の
信号ではじまる旅
信号で終わる旅
点滅する
信号の果てにある
命の駅
信号は
出会いの青だから
別れの赤だから
動脈と静脈が
行き交う街に ....
歩くスピードが遅いと言われても
そこで泣いてはいけないのよ
だって キーボードは早く打てるんだから
これで釣り合いが取れてると言う事
バランスが世の中を支えているのと考えれば
お ....
毒林檎を食べて死ななかった 白雪姫がいるように
姫というヤツは、毒より強い
ケダモノとクダモノとで できている
動脈と静脈みたいに
ケダモノとクダモノが
体の ....
君を傷つけていた。
僕を呪わない君の声がして
逃げ出したくなって
それでもまだ君が好きで。
逃げられません
嗚呼。
君の優しさが怖かった。
....
悲しみを表す言葉を並べて
悲しみの詩が出来たら
その悲しみは意思をもって
そっと旅立っていく
そんな気がして
僕は少し嬉しくなる
喜びを表す言葉を並べて
....
深くしわの刻まれたいかつい顔の男が夜の行軍
いないばあさんを探しに夜の行軍
他のばあさんの部屋をのぞきながら夜の行軍
ばあさんの味噌汁に入れるカボチャを探しに夜の行軍
寝ている ....
冷蔵庫を空けて見つけた
ゆずこしょうの賞味期限が
淡々と時間の経過を伝える
そんなに僕は好きではないのだ
ゆずこしょう
きっと風味は損なわれたろう
きっと、なら 逆に ....
母の日に花束を送ろう
生まれて初めての花束を送ろう
一人暮しの寂しさも
一人暮しのやすらぎも
なにやら輪郭のつかめない愛情も
きっと仕送りの一つなんだろう
だから
....
この味を知るのに20年以上かかりました。
「嫌よだってあなたって、何か臭うし、好みじゃない」
人は固定概念に左右される物です。
芳しい香り、まったりとしたコク、甘み
「あなたっ ....
小学生の頃、父と釣りに行った
昼過ぎから夕方まで
魚は一匹も釣れなかった
はら減ったべ?
タバコを吸いながら父は
僕にそう聞いた
きゅうにおなかが空いてきて
おもわず
....
あの日から遠いこころが始まった
そっちがいい
どっちがいい
気が向いたときだけ優しくできる
こらえきれず
きみを待ってる
ギター教室から
きこえる音楽
....
コンペイトウの 角を数えてみたけれど
よくわかんなくなっちゃった
だからコンペイトウの 角をおったの
まるいコンペイトウ
少しあまくて
角のぶんだけ
いとおしい
単純な味 ....
別になんでもない仲の君と
なんの因果か島根は松江の町を歩く
きれいな川 かと思いきや宍道湖
というか本当はきれいな水ではないんだけど
考えてみれば生きているってことは なん ....
昔の恋を懐かしみ
遠い日の
あの気持ちがあふれだす
淡い恋心を思い出しながら胸に秘める
目の前のあなたは
そんな私を知らない
優しく私を抱き締めるあなた
私の胸と
....
いつものように
バスを待っていたら
象がきた
大きな耳のようなドアから乗る
いつもの道を
いつもどおり走っている
だが停留所が
いつもとちがう
パンパス三丁目 オアシス北 ....
世界は現実味がなくて
絵葉書を見てるみたい。遠い。
この窓を開けて
風を部屋に送り込めば
少し生きてること
実感できるけど
ねぇ、なんだか
とうめいにんげん、になった気分
....
一面に広く冷たい月の砂丘を
春先の空に見つけること
教えてあげたこと
知ってほしくなかったこと
手紙を一枚だけ書いて
そして出 ....
昔の恋人と同じ部屋にいる
もうキスの柔らかさも
胸の感触も
はっきりとはしないのに
好きだった気持ちだけ覚えてる
なかなかきついもんだ。
縁を切った仲間のブログ ....
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