すべてのおすすめ
グッバイベイビー
きみはまだ
そこにいるのかい

トンネルを抜けると
そこは
まだ雨が降らない
東京駅だった

高層ビルが
山のように建っていて
お洒落だった
遠くの景色が霞 ....
訳もなく
お砂糖の糸の溶けて漂う
コップの中の水の宙が
明るい、そこへ
悲しい左目から順に
預ければいい


ほら
眼球が融けて、眩しい
それから右の頬 ....
きょう
たんぽぽとはるじおんを食べた
すこしだけ耳が伸びて
神様の声をきいた


あしたは
すみれとばらの花を食べる
すこしまた耳が伸びたら
まだ聞いたことのない
あなたの声が聞け ....
君が牛乳なら
僕はコーヒーだった

国道4号線
右折しても左折しても
そこは鎖骨だったから
かならずてのひらで行き止まりだった

行き止まりの
てのひらを握りあって
 ....
失った恋が

目の前で 僕抜きで

始まる としたら

それははがゆくて 怒りに満ちて

でもそれはまた

自分が何も得なかったかも知れないという

暗がりとの戦いでもあるのだ ....
淋しくなると月を見る


たったひとつしかない月を

知らない誰かと
この一瞬を共にできているかもしれないと
期待しながら
月を見る


ひとりじゃないよと
自分に言いながら
 ....
{引用=いつまでも生きていこうよ}




桜を見に
車椅子を押す
その背中
“来年も見に来よう”


孫から貰った桜の花
手の中に大事にして
見つめながら
“それまで生 ....
ひとにとって

わたくしは環境の一部でしかなくて

良い影響を与えたり

悪い影響を与えたり

これといって

影響を与えることもなかったり

季節がたのしくなかったり

 ....
野球を見に行った

試合の途中
本日の入場者数がアナウンスされて
僕が生まれ育った町の人口ほどだった

思わず観客席を見回すと
そこには
懐かしい人ばかりいるような気がした

当 ....
私にも
少し休みをくださいな


静寂の中
何にも刺激されず

自分の脳と
戯れたいんです


だから
どうか

少しだけ
私に休みをくださいな
あれは
神さまの涙だったのです

亡くなった人のために
涙を流してしまったのです

その涙の川で
溺れて亡くなったのです

私たちが
神さまでした

泣き叫ぶ人はまだ
川のよ ....
きれいな芝を見つけてしまうと

アプローチの練習がしたくなる

愛人と逢う数時間まえは

どんなふうにやるのか思ってしまう

想像と渇望のお話しだ


芝にねっころがるだけでは
 ....
彼女がいやなのは
その事柄よりも
それを知らないでいる時間

彼女がいやなのは
戦わずして逃げること


彼女がいやなのは
無視されること


人は傷つきすぎると
誰もが自分 ....
夢の中でキリンと友だちだった
野原や森を走り回って虫とりをした
僕の運転でドライブした
キリンはサンルーフから首を出して
ご機嫌に歌った
作ってきたお弁当を文句ひとつ言わず
ウィンナーも卵 ....
乾いた瞳を泳がすと
水族館にいるウツボのように
底辺を這う
つややかな自分を思う
てら、てら と
内緒話のようにひっそりとしたぬめりのなかで
色んな鱗を身に着けながら
明日の予定を考える ....
あいつには なにかしてやりたくなるんだよな

あいつになにかしてやるのは俺ってのがいいのかな

好きなのかな そうじゃないといいな

携帯もつと話し掛けたくて切なくなるんだよな

ただ ....
悪いことをしそうな夜は
思い出として残ってる

悪いことをした夜は
事実として残ってる

ただそれだけの違いなのに
昨日も、今日も、明日にも
かならず夜はやってくる

あな ....
時間の音がする

何かと思ったら
雨漏りだった

いつのまに
雨が降ったんだろう

いつから人は
泣くことを覚えたんだろう

雨の旧道を走り去る
一台の車の
静けさのように
ピアノ伴奏のある

昔の洋楽を聴きながら

朝の街道をドライブする

ニッポンのビジネスマン

街路樹の子宮のなかをゆく


きょうもハードな商談がいくつかある

じぶんたち ....
ニホンオオカミが
絶滅したのだと言う

友達がいないかわりに
家族を愛したのだと言う

満月の夜は
月に向かって吠えたのだと言う

満月だけが
友達だったのだと言う

ウ ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い




 ....
喪服を着て
ビール一杯で酔っ払う

泣けばすべてを否定してしまうだろう
僕はそれが怖かった

生きていることが奇跡だって
知っていても毎日僕らは
生きるための具体的 ....
スーパーマーケットの
牛肉コーナーに牛がいる
豚肉コーナーには豚がいて
鶏肉コーナーから鳩が逃げた

野菜コーナーを
案山子が何も言わずに
見つめている

店長と人妻店員が不倫した
 ....
一人ぼっちでないてたの。

じゃまには、なりたくなかったと。
だから、からだをすてたのだと。



一人ぼっちでないてたの。

「邪魔にならない=関わらない」

「関わらない=忘 ....
雲の上で
誰か泣いている

その
降り注ぐ雨の下
泣いている人もいるだろう

雲の上で
誰か泣いている

誰にも気づかれることなく

誰にもなぐさめられることなく
保守的であることが、お前を駄目にしてしまうと
片手で数え切れる、僅ない友人らから同じ日のうちに云われたので
帰りぎわに籠一杯に酒を、
よりにもよってコンビニで買い込んで
帰宅するや否や ....
美味しそうな楽しみがあったので
夫と半分こして食べた
牛乳パンのようにほんのり甘く
甘いものが大好物の夫は
半分になった楽しみを
美味しそうに食べている
その頬が幸せを含んで
ぷくり、と ....
神様がホームに立つと
いつのまにか
列車がやって来て
旅は始まる

次の駅は
あなたです
              080226


かみさま、かみさま
かみさま!
 かみさま
4度目の正直者が
自己責任をとって自害した
(可哀想な男だが
男だから
一人くらい居なくて ....
つむじまがりさんの自由詩おすすめリスト(385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グッバイベイビー- 小川 葉自由詩7*08-4-22
お砂糖不全- A道化自由詩308-4-20
- yo-yo自由詩20*08-4-18
あかさたな限界- 小川 葉自由詩4*08-4-18
勝ちたいもの- 短角牛自由詩208-4-16
- 舞狐自由詩6*08-4-16
生き甲斐(お花見)- 小原あき自由詩10*08-4-16
季節がたのしくなかったり- 吉岡ペペ ...自由詩608-4-16
野球観戦- 小川 葉自由詩1208-4-15
願い- 舞狐自由詩4*08-4-10
致死量の涙- 小川 葉自由詩4*08-4-10
芝について- 吉岡ペペ ...自由詩508-4-8
彼女- 舞狐自由詩7*08-4-8
夢のキリン- たもつ自由詩908-4-4
社会水族館- ゆるこ自由詩208-4-4
詩日記−変な悩み−4月2日- 短角牛自由詩108-4-2
左手に右手を添える癖- 小川 葉自由詩3*08-3-27
時間の音- 小川 葉自由詩4*08-3-26
ニッポンのビジネスマン- 吉岡ペペ ...自由詩708-3-25
ニホンオオカミ- 小川 葉自由詩308-3-25
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
春雨- 鎖骨自由詩1*08-3-24
喪服を着て- 自由詩408-3-23
カニバリズム- 小川 葉自由詩3*08-3-21
ゆうれいソング- 三奈自由詩6*08-3-20
雲の上で誰か泣いている- 風音自由詩7*08-3-20
デバイス- 鎖骨自由詩1*08-3-18
美味- 小原あき自由詩19*08-3-7
神様- 小川 葉自由詩5*08-2-26
神様- あおば自由詩5*08-2-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13