すべてのおすすめ
珊瑚のオフィス街で
一人のヒトに会った
彼はサザエが大好きで
毎日毎日 サザエを探していた
せかせかと過ぎる時間
仕事に追われ
思い出と反比例するだなんて
せかせか人には
わから ....
いつもよりほんの少しだけ
笑うことができるのなら
一日がすごく楽しくなれると思う
いつもよりほんの少しだけ
花に気づくことができるのなら
悩んでいることがすごく減ると思う
いつもよ ....
1999年
所属の解除 所属の解除
所属の解除って何ですか?
それはですね、所属を解かれるということで
学校を卒業したり、会社など ....
田舎道で話しかけられました。
「ピープル!」って言われた。
私しかいなかったから 私のことだろうと思います。
相手は トビでした。
今年こそはっきりとさせておきましょう。
私はメロンに他ならないし、
詩はメロンパンに相違ないということを。
どこにそんな議論があったと思うあなたは
要注意です。
甘いメロンの香りに
忘却を ....
乾燥しがちなこの時期は
ハンドクリームは必需品なの
年末の大掃除に
家族団欒の為の炊事洗濯で
荒んでいくあたしの指先
心まで萎んでいく前に
栄養たっぷりのクリー ....
酒は止めよう
テンション上げて
暴れて楽しい夜もあったが
最近は愚痴率がかなり高くなった
恋愛話なんか
今さらだし
それを語り出せば
結局昔話になってしまうし
飲むと頭の回 ....
良い人たちが国を造った
とりあえずの法律と
良い人たちだけの政府を造った
僕らはその人たちに
従えばそれでいい
悪い人たちは
殺してしまえばいい
良い人たちは口をそろえ ....
気づいていることに気づいた。
ただし根本はまだ見えない。
気づいていることに気づいた。
ただし崩壊はしない。
それは逃げだということにも、少し前に気づかされ ....
プレゼントには
口紅を買って頂戴
貴方に少しずつ、少しずつ
返してあげるわ
にがい涙を飲んで
つらい言葉を口にした
そんな日は、
?おやすみなさい?
両の睫毛を閉ざし
なにもかも忘れて
やわらかい場所に
からだをあずけて
{ルビ梯子 ....
冷たい朝が始まる
身が引き締まる
同時に
心も引き締まる
北の窓がかたい
冬の朝にふさわしい
のどかな昼が始まる
身が緩んでゆく
同時に
心も緩んでゆく
南の窓が優しい
冬の ....
誰か来てよ
黙ってても良いから
傍に居てよ
言葉はいらないから
お願い 私に言葉を喋らせないで
お願い 私に笑みを作らせないで
共鳴する誰かと融けあいたいだけ
走る事を辞めてから
どのくらいが経っただろうか
深く息を止める瞬間にだけ
少しだけ時間を
播き戻せる気がしていた
覚束無い手で
持ち方も知らず
軽くつまんで
取りあえず銜えて
....
歌舞伎町嘲笑っておしまい
歌舞伎町泣いてもいいのよ
歌舞伎町喧嘩はお止しよ
歌舞伎町なんでもありね
いっそ連れて行ってねぇ
結局ついて行きましょう
可憐な少女が立ってるわ ....
会社のエレベータの
非常ボタンの隙間に
白くて小さな
花が茂っているので
摘みとりたかった
けれど
摘みとらなかった
非常ボタンを
押してしまいそうで
摘み ....
ただいま放送した内容の訂正をさせていただきます。
先ほど
「意志の薄弱さは手段の目的化を招来する」
と申しましたが、正しくは
「意志を手段とした目的など薄弱過ぎる」
です。
申し訳ございま ....
鳴り踊る携帯電話
くるくると巻かれたエクステ
ゴミとなった教科書
勉強? してない
将来? 知らない
演技? 忘れない
義務となったTV見学
胡散臭いリアル
他人を蹴落とすトー ....
器に水を湛えたけれど
罅の隙間から零れ落ちてゆく
いくら注いでも満たされないままで
床に指を腕を伝って溜りを作れば
そこに逆さまの僕が映る
明日は雨だと予報が告げていた
傘を持って出掛 ....
ワレワレはカイワレで
目立ちもせず、主張もしない
今日もどこかの食卓で話題にもされず
彩として のせられてるだけなんでしょうね
それで十分なんです
それがワレワレ カイワ ....
夜中、それは終電直前のことでした。
彼女は
電話しました
彼氏に
「さみしいから、いますぐきて。」
そして
彼氏は
きま ....
久しぶりに逢ったね。
ひょいっと物陰から出てきたキミ。
いつもの笑顔だった。
少し前から 上手く連絡がとれなくて
毎日 どうしてるのかなって 思ってた
でもキミはいつもの笑顔 ....
膝のこぶには
小鬼が棲んでいて
はたちの誕生日に
こぶを切り開いて
出てきたの。
こんにちは
10年間お世話になりました
膝の中はとっても
ぽかぽかだったよ
僕は今から旅にでます ....
紫陽花の頃
手をつないで買った気早な花火に
火を点すことは結局なかった
意地をはる間に夏は去り
空は遠のき
てのひらはかじかむ
(恋は続 ....
{引用=
水は低いほうへ流れてゆくのだよ
}
空がようやく白みはじめた
霧の山小屋
去りゆく人の走り書き
{引用=
めざとくえらんで流れ込み
いつかは、とまる
....
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