春です。
今更ながら春です。
桜ももう葉桜に変わりつつあって、もうそんな季節になったんだと驚かされる今日この頃。釣りもシーズン…いや、新学年のシーズンになって卒業生達はどうしているのかなぁ、 ....
晴れて
水平線のまるみが遠い
海岸通りに迫る波は
テトラポッドに砕かれて
泡ばかりたてている
その水は
まだ冷たかろ
けれど青、
翡翠いろならば
思わず爪先で冒したくなる
散らばっ ....
空だけが高い 世界の隅っこ
風が通ることも難しいくらい
君の息遣いが近い
呼吸と伴に薫る 林檎ジュースとカレーの匂い
あれ?
ねぇ君
昼休みに食べたの?
不安な顔はしないで
別に気持ち悪くな ....
誰かと話しただけで幸せな気持ちになれる程
心が敏感な日の後には
必ず、誰とも話したくなくなる程
心が敏感な日が訪れる
だからアタシは
生き心地が悪いと感 ....
生まれる数十年昔の、
日用品の、
生活の、
ごく普通の、
静かな生活の、
影に、
それに
出会いたい
....
Doubt
君が言ってることは、嘘だ。
だってほら、口元が緩んでるよ。
Doubt
だからさ、そろそろ本当のことを言ってよ。
絶対に怒ったりしないからさ。
Do ....
どうも。俺、今度高校進学することが先日の6日に決定致しました。
…だからといって皆々様には精々「ふぅん」「へーあっそー」くらいにしか思えないでしょう。「だから何?」ってね。でも公開自慰( ....
「息を継ぐ」
分からないまま
首を縦に振る
流れにまかせて泳ぐ
そして時々溺れる
深い海の底で
深呼吸するような
青い空気に染まっていく
太陽と共に
嘘が暮れて
夜と共 ....
引力が、
ある
きみと、ぼく
地球と 月
引力がある
ひきあう
すべては ひきあう
きみに ぼくはひかれる
きみも ぼくに 月に
....
凍てついた太陽の下で僕は笑えずに
澱んだ空の隅っこに温もりの床を探す
それは冬のこと
日向に微睡み
夢見心地に酔いながらねえ…
ずっと、そっと
人知れず
浮かんだままで居れたらいいのにね
(僕 ....
いまもなお ビッグバンより続いてる
連鎖する水 連鎖する青
ナース服
肌から消えるアルコール
採血針を通過する赤
引っ越しを繰り返すたび立つ鳥の姿に自分重ねて変わる
....
あなたは、耳を塞いでますか?
両耳ぴったりに、埋め込んで。
風の音も聴こえないくらいに、音量を上げて。
仕舞いには、目まで瞑って。
あなたの耳に流れ込むオトは、世界を創ってます ....
つい先日相対性理論のハイファイ新書が発売された。僕も買ったが相変わらず素晴らしい。曲も良いがやはり特筆すべきはベースの人(名前忘れた)が書く歌詞だ。友人のねいちゃんがタワレコに勤めているので売れ行きを ....
みんなして結局生ぬるいところから出てしまう、出されてしまうのが怖いだけなんじゃないか、と俺は教室のほぼ中央に位置する自分の席で悪態をつく。せいぜい中二病にでもなってろ、と。その思い違い、間違った知識、 ....
「 いってきます 」
顔を覆う白い布を手に取り
もう瞳を開くことのない
祖母のきれいな顔に
一言を告げてから
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く
散歩日和の道を歩く
....
冬のノラをつきつめていくと死んでしまいそうだ
なぜノラなのか
なぜノラのままでいるのか
なぜ独りなのか
なぜそうして自販機の陰にうずくまっているのか
なぜ震えながら動かないのか
なぜ耐 ....
貴方なんて嫌い
嫌い
嫌い
嫌い
何度言っても 言い足りない
そう
こんな風に
本当に『嫌い』になれれば
こんな独りよがりな苦しみ
知らなくて済んだの ....
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味
あなただけが分かればいい
あなた ひとりにだけ 伝えられればいい
あなた以外には知られたくない気持ち
沈みゆく夕陽が
たくさんの情報を引き出して
....
一番好きな人とは、結婚できない。
というのをいつだったか、聞いたことがある。
俺の父と母はなんか、互いの義務感と利害が一致して、そんでもって父の方がすこしだまされて結婚したんじ ....
飼い猫が餌を食べませんでした。
おばあさまが朝食を2度食べました。
酒屋さんがコンビ二エンスストアになりました。
地下鉄の駅で年寄りが若者に殴られました。
子供が行方不明になりました。 ....
したたる、したたり、
侵食しはじめた月夜に
手足はどこまでも深く伸びている
やさしく影を包み込むようにして
月は、静かにあたたかい
当たり前のようにそこにいて
闇が照らすはずも ....
僕の声は届いているのでしょうか。
愛や夢や希望を、いくら声に出しても。
どこにもカタチはなくて。
空気中を浮揚して。
どこにも収まらず、何事もなかったかのように。
消えて ....
End of day glassという言葉を知ったのは中学生の時、英和辞書をぱらぱらめくっていたら、ありました。意味は、「彩色ガラス」としか書いてありませんでした。
「End of day」のことを ....
空を溶かしたような
この海が
わたしの心の奥の奥を
綺麗に洗ってくれた気がしました
空と海が重なる此処なら
泣いても
全て飲み込んでくれそうで
心の雨もどしゃ降りに
降らせてみれば
....
虫がとび、手を打つ手を打つ。三つ目を打つと拍手。聞かなかった旋律を賞賛するようで眉をひそめ。
あれッスよ。
もう新年明けましたけど今俺ん家は喪中なんでおめでとうはいいません。
で、明日誕生日なんスよ俺。
「女の子と一緒におでかけーわはーい、一人だけじゃない外出ってかなり久しぶりー。ていう ....
こんなにも
心が翻弄されるのは
貴方の言葉だから
赤い唇 乱れた吐息
離れないで まだ淋しいから
色づいた頬 潤ませた瞳
動けなくなる 今が狂おしい
愛しい傷跡に舌を沿わせて
艶めいた声に身を投げ出そう
このまま傍で熱を感じて
揺らぐ水 ....
あなたの頭はいつだって
テレビに、あるいは紙束に
あるいは口をつぐんだきりの封筒へ向けられていた
あなたは僕が
あるいは僕らが
とても嫌いで、忌避していた
冬の
割れるような ....
ほとんど水平に近い角度で
やっとその星をとらえたことがありました
あと三日で見えなくなるという百武彗星
あれはアトランタオリンピックの年でした
宇宙にいくつも弧を描きながら
あなたの天体望遠 ....
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