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place [pleis] 1場所 2空間 3雰囲気

それは電車のドアの横
1人で寄りかかっているのが心落ちつくの
流れゆく景色を眺めるのも
物思いにふけっても
どちらも悪くない
私の ....
君がこぼした言葉の数の、
その全部が知りたい
君がこぼした言葉の数の、
その真相が知りたい

君がこぼした言葉の数に、
僕は入っていたのかな
君がこぼした言葉の数に、
僕は入っていない ....
雨をつなぐ
今日の空と明日の地を結ぶ
季節が駆け足で巡ろうとしているから
雨をつないで季節をとどめる
一粒一粒

雨をつなぐ
想いとは裏腹に
光の粒を散りばめた朝が訪れ
梅雨は明ける ....
最近どうにも足が疲れて疲れて仕方が無いので病院に行くと
一応疲れていますねと診断された
一応と言う言葉にむっとしたが
いやそれは最初から分かっているのですが
原因が分からんから調べて欲しいので ....
雨上がりの蛙が
行間を飛び越えて
次の行方をさがしている
わかったような顔をして
いつか確実に訪れる
本の終わりも知らずに

行間を飛び越える時
蛙はなにも
考えていないのだ
それ ....
おもてに映るのは
笑って
泣いて
嘘を吐いて

うらでは何を
映しているの?
遠い空しか
見てないの、ね



仰向けに眠る癖は
やっぱり
私なんか
あなたのどこにも
 ....
ごみ捨て場に
ものさしが捨ててある
とても使いこなされた
古い単位のものさし
やはり捨てないことにしたよ
と父が来て
拾いながら横目で
お前のものさしはいいな
と言った
二人にはまだ ....
ときどき浮かび上がる記憶の断片
もっとよく見ようと手を伸ばすと
するすると溶けるように消えてしまって
あとにはもどかしさばかりが残って

鮮明に思い出そうとすればするほど
ぼんや ....
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
 ....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
 ....
スイッチを入れて
ゆっくりとまわり出す
瞬間が恋だとしたら
スイッチを切るまで止まらない
換気扇はいったい
どれだけのため息を
換気しなければならないだろう
と、扇風機が
首をふりなが ....
いまがいつかわかっているのか

6月といえば、日本は全国的に雨季だ

雨というだけで憂鬱で、湿度は高く、足元は危ない

どうしてこんな時期に、しかも、わざわざ選んでまで

   ― ....
北の方角では
青年が祈っている
切実なその願いは
祈り、というより叫びのように
わたしのたましいに遠くから響いてくる

薄いカーテンの向こうでは
洗濯物が揺れている
梅雨の晴れ間と聞い ....
― 太陽は人気者でした。




 それはそうだよ

 だって、僕がいなくちゃ生命そのものが存在しないんだから。


 見てごらん

 みんなが僕を慕ってる


 作 ....
人で溢れる駅前の交差点
無造作に張られた映画のポスター
二人で決めたいつもの待ち合わせ場所


先に着いた僕が君を待つのもいつものこと
時計の針のもどかしさ
いつまで経ってもなれない ....
詩を書くのが大好きな僕は
 真夜中だって夢中になって書いちゃうよ
 君を創るのは僕だからね
 君の街の酒屋でペンと紙で作曲するように詩を書いていれば
 君が中央の机の上で踊り出す
 人々 ....
JAROって何じゃろ?
これは切実な問題だ

すこぶる切実な問題だ

私はこのしょーもないシャレと30年間格闘してきた
JAROって何じゃろ?
答えはわかっている わかりきっている
問 ....
仕事の後に
友のライブを見ようと駆けつけた 
ライブハウスがある
渋谷・ホテル街 

時折ぬるい夜風が吹いて 
{ルビ娼婦=しょうふ}の亡霊が通り過ぎ 
地を這う{ルビ鼠=ねずみ}が路地 ....
続いた雨の音階は消え
訪れた静かな夜
問うこともせず
答えることもなく
過ぎてゆくだけの影に
狭くなる胸の内

満たしていたもの
耳に慣れた雨音と
肌に馴染んだ湿度と
それらの行方 ....
ウチの近所のセクシーじいちゃん

あの年齢で囲碁、将棋、ゲートボールから

手芸、短歌、パソコンまで

ありとあらゆることをこなす芸達者なのです





この ....
小学生のころ
仲が良かった友人の家の
お父さんは雨男で
お母さんは雨女だった

家に行くたびいつも羨ましかった
彼女の家の中はいつも雨で
じゅうたんにも床にもトイレにも  ....
みんなが川で遊んでいた
川の回りに落ちている
材木とか箱とかを拾ってきては
川に流して競争していた

次の日も
みんなは昨日と同じように
草むらの中で下を向いて歩いては
水に浮かぶもの ....
「ダナエ」


私は誰にも会うことを許されず
塔に閉じ込められたダナエ

ひとりひっそりひそやかに
窓の外の雨を見ている

もしもあなたがゼウスのように
黄金の雨となって
この身 ....
何を植えるかなんて
考えもなしに
掘りおこした
庭のすみ

やわらかい土の頂きに
雀が降りて
ころころと、まろび遊ぶから
つい、嬉しく振り返って
あの人の面影を探してしまう

幸 ....
君は鳥のように 自由でいて
羽を広げて 青い空を駆けまわって

僕は大きな木でいよう
君が疲れたときに 羽を休められる

雨から君を守るため
枝をいっぱい伸ばして 大きな葉を ....
見えないカルピスがながれていたの
日曜日のよるに
へやを暗、く・して
どうしてもそれが
ほたるのようで

やんわりと
灯し、宛てる
どこかに飛んでいきそうな
空のおしり
ぼくは ....
疲れた体を
冷たいベッドに横たえて
昨日の夢の続きを再生しましょ

夢みたいな夢
現実よりもはるかに現実
どっちでも大して変わらないね


あら 
どういう風の吹き回しかし ....
青白い紫煙の行方を目で追う

あなたは煙草をくゆらせながら

目をとじて流れる音楽に聴き入っている

ゆっくりとした甘めのバラード

暗黙の了解の時間・・・

わたしはあなたとの距 ....
まっくらな子供部屋で
チカチカと色を変えて呼んでいる
淋しい映画を今夜は取り出す
黒いシフォンのスカートも
全部脱ぎ捨てて毛布に包まって

甘く馨った果実が
酒樽の底に沈んで眠った

 ....
揺れる電灯を
膝立ちのままで、消す
扇風機からの人工が
生々しく
私の頬を通り過ぎる
 
茶色い光の下
飛び交う光がある
テレビを消してみた
全く
見えなくなって、しまった
 
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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