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   一   秘密の楽園

二人の世界の入り口は
いつだってこの実験室
あなたはそっと私を呼んで
脱いだばかりの白衣を着せた
袖の長さが余っていて
なんだかとても不恰好なのだけど
 ....
灰緑の部屋で 私たちは
話をしている
天井や壁に貼りつけた
太陽や月や星たちを
そろそろ違う場所に
貼りかえようか と

私たちは長らく
この部屋に棲んでいる
いや あるいは
この ....
毒薬を零したような
紫の空に
感ぜられたのは共感
崩壊した意識に

僕を溶かした空
お前は俺だ
、と呟いた
深くなるソラノイロ

さよならTuesday
君は飲み込まれる
 ....
小学生のとき

チンチンに毛の生える早さと男らしさはあんまり関係ないと知った

中学生のとき

好きな女の子にはほんとうに親切にできないものだと悔いた

高校生のとき

 ....
あっぷるいろに、そまる
 
いみたちをよこめに
 
とりは、うたう
 
はなも、うたう
 
すなはうたえないから
 
なみにこころよせ
 
わたしをみつめる
 
ちからづよ ....
郵便受けに葉書を取りに行くと
ワニが立っていて
小包は腹の中にあると言うので
両手で口を大きく開いて
上半身を口の中に入れて
ようやく取り出すことができた
小包を開けると
小さな電卓が出 ....
  ひとをすきになって

  「どんな人?」

  と、きかれて

  あれ、これ、と、いくつか知っていることを、客観的に説明した

  ”そういう人がすき?”

  みたいな ....
You know?
The word "I love you" is the word for the person whom I love the most.
Would y ....
君を想えばね
ほら
軽く ティッシュ一箱


いや 決して
決してね
いかがわしくはないさ



君を想えば僕は
涙だけでね
ティッシュ一箱 なんだよ



いや う ....
泣いたら愛は冷めるのかジョナサン
泣いたら泣いたで
涙を拭ってやれよジョナサン
熱く腫れ上がった瞼に
キスしてやれよジョナサン
ジョナサン

泣いたら愛するのをやめるのかジョナサン
泣 ....
せっかくあてたパーマが
あまりにも不評だから
八つ当たりしたかったのに

?俺は好きだけどなぁ?なんて
ぼそっと言うから
もうどうでもよくなって

それくらいあなたの事
好き ....
久しぶりの母からのメールは
「もうおとなりのうちの庭に梅が咲いたよ」だった
慣れぬメールをポツポツとうつ母の姿が浮かぶ
娘が梅の花に興味がないのは知っているはずなのに
伝えずにいられなかったの ....
崖っぷちでお父さんが寝ていた
風邪などひかないように
布団をかけてあげた
ああ、これは夢なんだな
と分かって目が覚めると
崖っぷちで寝ている僕に
お父さんが布団をかけてくれていた
細い腕 ....
あいかわらず武士だった
参代する日でもなかろうに
女房殿に渡された温かい包みを抱えて
坂を下ってゆく

*

何やら人垣ができていて
たいそうな{ルビ賑=にぎ}わいである
隣の女房が ....
 すべり落ちてくる嘘の流星
 隙をみせたら舐め尽くされる
 枕元まで行進する藁をも掴む世代
 神経は擦り減り
 悪魔がゲームしている
 深い闇が行き場を遮る
 常に圧力のかかる後頭部
 ....
うるさい無音が舞う部屋で
あなたはピアノを奏でる
無音はあなたの音に慄き
我先にと部屋を抜け出す

その格好のままでいて
僕があなたの隣に行こうとすると
あなたは優しく
 ....
僕の奥底、根底に

通じる道は

とんでもなく

曲がりくねっていて

迷路みたいだ

なかなかゴールにたどり着かないよ


きっと皆も似たようなもの


だから、ひね ....
正月に家族で詣でた八幡神社で
ぼくは

「女にモテますように」

と神様にお願いした

パチンと2つ手を合わせて
はっきりと言葉を唱えず
頭のなかに、ゆっくりと
顔の ....
「いいの、わたし、ここで暮らすの。」

おんなのこの言い分って、すごくわからない。
こんな真っ暗でなんにもないせかいで
放っておいて、と言うように。

ぼくは、
耐えきれずきみの
葉脈 ....
クリームの眠りと
常夏の布団小屋、
紙とエンピツと寝返りと
片目と、

真夜中の薄曇りと
静かと静かと、
嘘と旅行カバンと嘘と
軽い興奮癖と
厚着と、


明日の無予定 ....
たとえ 僕の目が 病気で失われたとしても

僕は あなたの顔を ずっと覚えている

たとえ 僕の手が 事故で失われたとしても

足を 使って あなたを抱くでしょう

たとえ この宇宙が ....
(不器用であることは

 罪ではありません)


林檎の皮をどれだけ長くむけるだろうかと
無邪気にはしゃいでいた頃に

途切れてしまった命はいくつ
あの赤い肌をすべっていった ....
目覚めたら

 世界は セピア色だった





そこには セピア色のシーツと
セピア色の 僕のからだと

セピア色のテーブルと椅子
セピア色のコーヒー

セピア色の空には ....
夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ ....
たとえば
それは、
晴れわたる夢に
やさしい雨がのこした跡
テーブルのオレンジは
断続的におとずれる早朝、
半透明のまま
ころがっていて


方向性をなくした部屋に
ふりそそ ....
優しさにぶらさがる
重なる星の巡り合わせに
ふたりだけの夜
ドブ板通りの古びたカウンターで
わたしをみつめる
瞳と
Never mind
歯並びの良い口元が闇に浮ぶ
迷路のような船底で ....
言葉がやたらと出せなくなったので
修理工場へ行ってみた
そこではたくさんの農夫が
カレンダーに数字をでたらめに書いていた
故障の診断はどこですかと尋ねると
奥の池の中に入れと言われた
よく ....
わたしのこと、どれくらいすき?
ってきいたときの
これくらぁい、の両手で
だきしめられるせかいで

パパ、知らないでしょ?

わたしのくすりゆびにつながってる糸、
教えてくれたの、パパ ....
塾の講師になって二年

はじめから
教えられることなど
何一つなかったのかもしれない

今日も一人の生徒が
僕のもとを去ってゆく
「高校へ行ったら、此処へは戻ってくるな ....
温もりを感じたくて手を伸ばす
あなたは私の手を握り返し
日溜りの様に笑う
優しさは
あなたの手から私の手へ
じんわりと伝わってくる

私もあなたに笑みを返す
嬉しさは
私の手からあな ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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