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一日、一日、僅かに、ずれていく、思い
正座して、布団に横になり、仰向けから、うつ伏せへ
窓は、白か黒か、或いは、黄色い
声、子供たちの黄色い
或いは、夜の静寂

そして、電気は付けたまま
 ....
だが実際、宮崎県民はこれからもしがらみを必要としている
正義にこだわることにより
人間がたった一つの真実を求めていないということを忘れてはならない

花王や視聴者が怒りに震えるふりをしてい ....
遠くでひらく窓にも
タンポポの慕情があふれている
薄いぼくらのかげなど
よみがえるはずもなく

ない風の群れに、まじわり、
朝のひかりに、濡れ、
ぼくらの、
冷えた熱は、
ぴんと、尖 ....
エスカルゴ、お前から風が吹く。
かわいらしい風が。
それは兎の足あと
恋人の名前
花火を見つめる子供のかお

エスカルゴ、お前の足あとは銀色で細い。
そんなお前は雨を呼ぶ。
たどたどし ....
ピアノ線で結ばれた
あなたの希望
私の誤解

でたらめに
あなたがはじく

私たちの
無数の意味が
夕暮れの
部屋に満ちる

他愛ないカーテンが
ふたりを
窓から避けてゆく ....
ペーパー
{引用=
深い紙の淵におちて
死ぬのは こわい
あんまり、静かだから。}



{引用=
白い紙面に落ちた
指は何を思うのだろう
静かに目をつぶって
目をつぶって} ....
 
テレビの上に並んだ二つの観葉植物のヴァランスが悪い

テレビが斜めになってるみたい
 黒い画面に映るあたしも斜め
  のっかっている台も斜め
   フローリングの床も斜めだし
    ....
町も風もかなしく震えるので、
ろうそくの火のように、
さびしいやさしさで、
生きものは尖ってゆく、
のだと思う

生きものは、
風の群れ、
消え入りそうなほど、
ほそく、とがって、
 ....
つかのまに慣れてしまう
なんて
できないようだ
日は少しずつ延びてゆき
僕等の時代はぼやけてゆく

時折
君の手を引きながら思う
遠くの空の下の世界を
ひとつに繋がっているは ....
封筒をあけずに
君からの手紙を読む

(もう街は雨雲でおおわれています
(まだ雨は落ちてはこないけれど
(まるで街全体が行方不明になったみたい

そう、風に
誰かの手紙がとばされ(行方 ....
なににも負けない柚子の香りにひかれて
家につれて帰った
冬なのに
ここには
まだ雪が降らない
一度も白を見ることもなく
この季節が過ぎてゆく気がする
寝ぼけた春を思い浮かべて
重たい気 ....
 
赤色の電球が落下して
横たえた体の真上で破裂する
透き通って赤いガラスの破片が
ゆっくりと飛散し
白い二の腕の内側や
{ルビ粧=めか}した鼻のてっぺんや
潤んだ眼球に降り注いで
わ ....
楽しいねと私が言う
あなたはそうかなと答える

ずいぶん長い時間車に乗るのに
私は助手席ですぐに居眠りを始めて
あなたはもう寝るのかと言って
窓の外は曇り空

ご飯だよとあなたが言うか ....
どうやら焦燥感
と云う一種の熱病にかかってしまったらしい
くるったように息を切らしながら
朝から晩まで自転車で
ぐるぐると円を描きつづけている
進むのは
まっすぐでなければ
どこにも行き ....
遠い空間という名前の洞窟があります

近い空間という名前の肉体があります
詰め込めるだけ詰めてしまうと
当然パンクしてしまいます
なんでもかんでも入れたくなるのですが
入口があるのなら当然 ....
汽笛の音が聞こえた気がした
汽車などとうに走ってないと言うのに

空っ風が聞こえたのだろう
と思う間もなく年を越していた

この部屋が時間を止めてから
どの位経つのかは解らないが
間抜 ....
結び目をほどくように、
この世からすべての母は消滅してしまったので、
わたしたちは何度でも
てのひらに
母と呼べる何物かを乗せては、
黄昏にそれらを透かして、
祈るように検分し、
うれい ....

ずいぶん昔
わたしたちは恋人同士だった
あんなにも完璧に
理想的な形で
つながっていたのに
満月の夜だっただろうか
わたしが
あの柔らかな部屋から
いとも容易く
追放されてしま ....
 
まるで、その背中から
おぼろに光る翼が生えてきそうな
おんなのこ達
三十を過ぎても
ひらひらと

生きていると初めて知るのは
人が曲線で結ばれている
と解る時だ


黄 ....
{引用=風が、何度もしみわたる
夜だから、
キョウシツとかツウガクロとかイエの
水槽のなかで、
わたし、
うまく息継ぎが、できなくて、
ホント、苦しくて、
ハダカのまま、
濡れています ....
合わせた両の手の
粗雑な隙間から
滑らかな液体が
落ちてゆき
跳ね返る硬さの
音 確かめた
深夜の台所
よりよい
冷たさへ
空に挟まった三日月が目覚めて
非常階段でぼくはお腹のあたりを気にしてる
睫毛に乗っかるすばやい冷たい、風速は冬
あいかわらずきみは頭上に世界を背負ってるんだろう
右肩にだけ残る重み
まばたき ....
常磐道がおわると
首都高の入り口がこんでいて
道路はあたしたちをのせたまま不規則にぐらぐらとゆれ
アクセルをあさく何度もブレーキペダルと踏み変えながら
時間を値踏みし
その感覚のままクリスマ ....
外に出ると鈍い光がまとわりついてきた
いつもの道を導かれるように歩くと
そこには自然に古い家が佇む
黄色と紅色に染まった蔦が揺れ、
冬に備えた小太りな雀が
私の身長よりも低い電線に
落ちそ ....
街灯一つ無い深い森の中で

木々の隙間からの月明かりを頼りに歩く



濃霧に見舞われて

1メートル先が見えない



銃声が聞こえて

薬きょうが落ちたままにされている ....
水の中に住む人があると聞いた
僕はその川辺に足を運んだ
静かな水を覗き込むと
空を貫く孤独が映った

僕は深く息を吸い込んで
あなたの名前を呼んだ
あなたの名前を叫んだ
声を出さずに叫 ....
底冷えに震えながら
変化する気圧を感じていた

煙の色が変わったら
仮定した波形すら
忘れて良いのだと感じた

変化する音も色差も
比率でしか無かった

煙の味が変わったら
定義 ....
ふるらふらるる
風うごかして
冬の晴れ間の
{ルビ鈍=にび}のたびだち
雪に隠れた原おだやかに
駆けても駆けても
昼のお帰り


てててて まわる
うたのかたち
鳥が ....
こどもの頃
よくやっていたのは

梅の枝を一本切ってきて
瓶にさして風呂場に置いた

すると
風呂場は毎晩温かいものだから
梅が早くつぼみをつけて
白いちいさな花が咲く

金色の ....
ビジネスホテルの一階の
回転寿司屋で黒人さんの握った
トロのしゃりがあまりにも真っ白くて
私は奥歯で笑いながら
虎を溶かして作ったバターを思い出す
たしか、色素の抜けた太めのコックが
伝統 ....
水在らあらあさんの未詩・独白おすすめリスト(261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呪文- 結城 森 ...未詩・独白1*07-1-23
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WEISS- m.qyi未詩・独白1707-1-19
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(ノート)- 青色銀河 ...未詩・独白307-1-13
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洞窟のスケッチ- 七尾きよ ...未詩・独白6*07-1-8
軽便- ねなぎ未詩・独白507-1-5
書簡A- 青色銀河 ...未詩・独白207-1-4
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流れる音- 及川三貴未詩・独白2*06-12-26
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収差- ねなぎ未詩・独白306-12-18
ノート(ある冬のうた)- 木立 悟未詩・独白406-12-12
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