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ちぎれ飛んでゆく

ちぎれ飛んでゆく
それぞれの痛みを

誰もがみな
語りうる限りの言葉を使って
それぞれがぶっ放しあう

あらゆる方法を試みたところで
結局は
痛みを分かち合う ....
あらかた片づいてしまって
のどが渇く
コンビニの廃墟の前で
自販機ばかりが新しい


削る自分に
どこか遠くから
別の何かを削る音が降り
崩れそうに震え重なる

 ....
コンクリートの床
スニーカーのゴム底を通して僕の体温が始まったばかりの新しい季節に薄く広がる
入れ替わるように下肢は石像のように感動を忘れる

鳥は歌わず空は晴れず
タイムリミットに怯え世界 ....
真夜中 岸辺に泳ぎ寄る魚は
不吉なほど黒い


昼の海からは
想像もできないほど大きく
ものものしい動きをする


これは
寝静まつた陸に
少女をさらひにきた悪魔の影だ

 ....
{ルビ掌=てのひら}にのせた 
{ルビ一片=ひとひら}の恋の花 
千切って夜風に放つ 

そうして青年は 
破れた心のままに 
深夜の断崖の上に立つ 

目の前には{ルビ只=ただ} 
 ....
. ............. .. ... . .......... .. .......... . ... .. . . ..... ........... .. . .... . . .. .... オミオツケが欲しい、と
書いて送ってみる
あなたと
繋がりたい 繋がりたくない
そのどちらでもない
蝶とむくつけき昆虫が

ごつちやになつて

吹き飛ばされて行く。

空中を一方向に

平行移動するやうに。



蝶はいつ飛躍をして

その流れから抜け出すだら ....
私の尾骶骨が泣いているのに
誰も気づかない

そんな哀れみを乞うようなポーズをとってみても
誰も気づかないふりをする

だって
自分が哀れんで欲しいんだもの
みんな

 ....
木枯らしの吹く寒々しい秋へと一歩、足を踏み出しましたね



この“秋”と言う季節は何処か寂しく

追憶や追懐の気持ちが大きくなることでしょう



外の微かな気温差によって心も更 ....
生まれたころを過ぎても
生まれなかった子は
やっぱり
私が殺したんだろうか

私の生まれた日に
すでに死んでいた子は
生まれなくてよかった子なの

ねえ
あなた


黄色い自 ....
瓶ジュースが主流だった頃
こんな所にも
お店屋があったのかっていう田舎みち

ケースの中で
空びん
カタカタ

ケースごと返しに行く
冷やしてくれてて
ありがとう

あの頃のお ....
5分前に着いた

時の記念日の声に
桜草の声に
促されて売り出された
音の出るテレビと
絵の出る絵本を追い払い
螺旋階段のある駅ビルに
不思議な国の子供たちを
氷詰めにして持って来た ....
君が
君が夕暮れならいいのに

ゆるやかに
侵食される
雲の隙間ならいいのに

そうして
一瞬朱に変わり
再び閉ざされる

僕は夜
君は夕暮れ

夜は待つ
夕暮れがゆく
 ....
街を歩いていると
仔猫が身をすり寄せてきて
〈子供にして下さい〉
と言った。

海岸を歩いていると
オットセイの子供が
海から這い出してきて
〈子供にして下さい〉
と言った。
 ....
お天気がよいから
ぼんやりと
窓の外を眺めていたら
あれが伊豆の大島だと
若い人が
得意そうに教えてくれた。

太ったサツマイモを
横に置いた
そんなのっぺりした形が
遠く ....
何処かかが悪いわけではない
血が滴り落ちてるわけでもないし、
痣があるわけでもない
なのに体に痛みを感じる

定かではないが、言うなれば胸の辺りが
 テレビCMの「5日間限定」の文字に
 きらりん
 あなたの目が光る

 前日の夜から
 わくわく
 明日は一緒に食べに行こう と

 そんなの作ってあげるからさぁ
 家で作 ....
雨の夜の月
雨の夜の月
誰かの傘に
しがみつく


片目を閉じて
じっとしていて
あなたの水は
内にばかり痛いから
木漏れ日のなかにすまう
古ナスのこむぎあえが
わたしをじっと
見つめている。
なみだ目で
わたしのくるぶしを
見つめている。


天窓にかがやくすずめばちの羽音に湯気はかかり
「今 ....
金属バットの表面でなぞる
裏面でスライダーを弾く音

 船端で聞いたどよめきは
 確かなものであったのだが
 護送船団が沈められて以来
 運ぶものが居なくなり
 声を聞くとも ....
今は昔、をとこありけり。
片田舎に住みければ、いとあやしき箱にて文を交じらふ。
箱の中に、あまた集ふ詩歌の会ありて、よき歌には人々
より数を賜る。
思ひ起こして歌をばと箱の中に投げ打つも賜ず、 ....
僕が知っているのは
大手町で働き始めた頃のあなたの瞳からだ。

コンクリートの照り返し、
液晶モニタの照明、
窓の無い会議室の蛍光灯、
非常灯の赤いランプ、
最終退室の暗闇、
 ....
君って
すんごいスリムだけどさ
場所によっては
そうでもないよね?

そういうと
君は高らかに宣言する

戦争がぼっ発しました!
もう戦争です!
戦争しかありません!
こらこら ....
古い自由帳の表紙の
写真の仔犬は大人になって
もう死んでしまったかな

わたしはまだ
生きているけれど

自由帳に
じゆうなゆめを
描かなくなったよ


いつの頃から
ゆめは ....
 


深夜に

マリをつく者がゐる

深いえにしの糸で

操られてゐるかのやうに

マリは闇の奥にのがれていきはしない



人がマリをつき

その手をもう一つの見 ....
                  放っておいたアイスは
               溶けてべたべたになっていた
           僕はそれをスープ・クリーム・アイス
           ....
ぎらつく夕日を受けて

入江の港を出ていく船がある

あの火玉のごとく直進するものは

いつたい

いづこへ

いづこの国へ



いや そんな単純明快なものではな ....
ゆくりなくくるげなす
いかずちににた電信ばしらの
ほうふくこうげきに
日の出はもはや
せんざいいちぐうの
しろえさす
なえなえびの
くくぅるだいみょうを

天かいのホックにつるした。 ....
今日、ガラスに

アメが、うつった。

ゲキガの、ナカヲ
セレブリティー、の、吐瀉物は、穿つ。

申し訳ない軍人ラッパ
ケマリをもったままでいてくれないか。
そこにあるんだたまが。
 ....
水在らあらあさんの未詩・独白おすすめリスト(261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちぎれ飛んでゆく- 大覚アキ ...未詩・独白506-10-18
ノート(木曜日)- 木立 悟未詩・独白3*06-10-18
永遠石- マッドビ ...未詩・独白406-10-17
正義のパトロール- 杉菜 晃未詩・独白9*06-10-16
涙ノ星- 服部 剛未詩・独白8*06-10-15
夜汽車- 蒼木りん未詩・独白406-10-14
恋情- フユナ未詩・独白306-10-14
飛躍- 杉菜 晃未詩・独白4*06-10-14
尾骶骨- 蒼木りん未詩・独白306-10-13
10月13日、金曜日- し ん未詩・独白2*06-10-13
命日- 蒼木りん未詩・独白206-10-12
瓶ジュースが1本飲めるのは贅沢だったのさ- 蒼木りん未詩・独白306-10-10
たそがれ駅17時05分発- あおば未詩・独白6*06-10-9
永遠- umineko未詩・独白8*06-10-8
海に返す- 杉菜 晃未詩・独白11*06-10-8
大島- あおば未詩・独白6*06-10-7
つぶやき- FUBAR未詩・独白4*06-10-6
も〜も〜戦争- 月音未詩・独白106-10-5
ノート(43Y.10・2)- 木立 悟未詩・独白106-10-5
亀裂- もしゅ未詩・独白3*06-10-5
水面を知らない- あおば未詩・独白6+*06-10-4
古典詩ほうらむ(初段)- ぽえむ君未詩・独白16*06-10-1
瞳の歳時記- 一般詩人未詩・独白3*06-10-1
あやふや- umineko未詩・独白4*06-10-1
自由帳- 蒼木りん未詩・独白406-9-28
マリ- 杉菜 晃未詩・独白5*06-9-27
_- 壱木未詩・独白206-9-26
一つの決心- 杉菜 晃未詩・独白6*06-9-24
060922- もしゅ未詩・独白1*06-9-23
今日。ガラスに、- もしゅ未詩・独白3*06-9-22

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