すべてのおすすめ
夢は
この歩道橋から
飛んで
シラサギにでもなれたらいいな
ってこと

いま思いついた

私の部品が軋んで
いらないもの削らなければ
重たくて滑りも悪くて
いまはとても飛べないか ....
その{ルビ女=ひと}とは、ついに重なることはなかった。 
どんなに重なっても、何かが{ルビ逸=はぐ}れていた。 

( 左手の薬指に、指輪が光っていた 

求めるものは、柔らかきぬくもりであ ....
カズラが花をおとし
森に住む蝶が
深々と死にゆこうとする八月
砂地から
こころないひとが訪れる
こころないひとは
分銅の肩を持っており
踏み入ると
腐葉土からは
ムクゲの細かいし ....
――きみはやさしいから
  ホームページなんか作ってはだめだよ
  ウェブ日記なんかもってのほかだ


言われたことがある
ずいぶんとむかし
まだネットが一般的でなかったころ
私の髪 ....
コスモス堤防を知っていますか


私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会もなくなりました

予算がないんです


恐ろしく反り立つ
あの川の堤防は
落ちたら死 ....
正直言って
心の厚化粧は
お断り
お前 生きてしまえよ
時代がどうだとか言う奴もいるよ
金だ鉄だと騒ぐ奴もいるよ
いいんだよもうそんなことは
お前生きてしまえよ
お前生きてしまえよ

花を盗ってきてやるよ
王宮があるだ ....
気づいたら皆、拳を振り上げていた
革命が起きると、歓喜を響かせた
常識を穿ち、列を連ね
信号を振り払って、行進を続ける



気づいたら皆、行進を始めていた
これは自由だと、歓喜を狂わ ....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
  

雨が降っている


破れた蝙蝠傘をさした賢治さんが
しゃがみこんでいる

100年経っても
芽はまだ出ないらしい


僕らはときどき
種は蒔かれなかったんじゃないかと ....
{引用=あなたは歌うような
あしぶみで

まぶしくかすむ
曖昧な 八月十五日、は
さいわい
のびやかな放物線をえがいて止まる

おともなく



あたしは
きょう
部屋 ....
祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
湿度高き日に
あなたの白き指を想う
その指がなぞる先
北上する飛行機雲のひとすじ
オホーツクを抜け、
北極海へと達するに違いない航跡の
さて、
北の海も、夏ともなれば、
さすがに日差し ....
毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込めた清少納言は
雌鳥も知っていただろう

鬨の声を上げて
殺到する軍勢を
風車がなぎ倒して ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶった切る

パートナーの夏休み
退屈する会社員が
機関車に乗り込む
風来坊の顔をした
顔 ....
夜よ深まれ
闇はもっともっと深くまで
暗く、黒く

私の胸に小さな灯り
ゆるりとめぐる闇となり
深く、深く

包み込む暖かさや
優しさなどいらない
そんなものはいらない

ほし ....
パラパラと雨が降る
うそだよ
雨は
黙って降るのだよ
パラパラなんて言わないよ
パラパラと屋根にぶつかり目を回す
パラパラと番傘めがけて落っこちて
パラバラになって痛いから
パ ....
こんばんは わたし

こんばんは あなた


窓の外で

覗いてるのはだれ


漂うさざ波の天井

青い空に白い雲の天井の

部屋


明かりを消せば

月明かり ....
新しい病院へ向かう車の後部座席で
寝転がって窓の向こうを見ていた
お泊りはもういやなんだけど
指を銜えるほど
もうちっちゃい子供でもない

やがてドアが開き
傘をさしながら
ゴメン
 ....
得意料理は
肉じゃがね

どうせウソつくなら

もう少し
なんだろう

オトコの心を掴めるウソを言うといいよ

たとえば野菜炒め

たぶん反応がちがうよ

それと野菜炒めな ....
きょうは333日めだよ
わたしはあたまおかしいから
ぞろ目の数字 だいすきなんだ


いいんだ
公開自慰行為だろうが なんだろうが
そんなところは とっくに超えたんだから
 ....
ある朝きみは命を拾う
実際には夜かもしれない
でも
それに気付くのは朝だ
夢で獄死してからだ

答以外を聞かせてほしい
色の名前を教えてほしい
集めた感情をまとめてほしい
楽器の供養 ....
ねこが
ルビを踏んだので
今日はお休みです

謹厳実直なルビジウムは
光を浴びてからは
倹約を旨とするようになり
ねこのお供をして
お宮参りに行きます

もうじき梅雨が晴れて
暑 ....
色鉛筆や
油絵の具はあとでごまかしが利くんだよね
水彩は
厄介なんだよ
透明感があって
きれいだけど
良い紙を使えばいいのかな
今は
何にでも虎の巻があるからね
罪悪感の欠片もない
 ....
     「喫茶店にて 私も理解できぬ他人との会話に関する考察。」








そんなに悲しい歌を詠んでばっかりじゃ、誰にも評価されないよ。


 ....
アジャパーなどと言ってはなりません
アジャパーとはどういう意味か
君説明したまえとは
絶対に言われないから
のんきなものさ
叱られないように使えばよいさ
アジャー
パーになっちゃった
 ....
大人の塗り絵
色鉛筆は
木のじゃなくちゃだめさ

わたしが絵を描くのをやめたころ
色鉛筆は
みんな子どもにやったのさ

塗り絵の風景画は
なくなりつつある田舎の風景で
あったとして ....
馬鈴薯
100円
マジックの数字に
目を吸い付けられて
動けない
カラスの勘三郎は
動けなくなって
悪戯な犬にかみ殺された
マジックの数字が悪いのだと
100円ショップの店長は
朝 ....
がちゃん
ものの割れる音がする
ごとん
ものの落ちる音がする

どんどん増える音
増えすぎたので
耳を塞いで居る

ガチャン
ガラスの割れる音
ゴトン
電車の繋ぎ目から
重た ....
会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた

共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない

迷惑な三角帽子
巫 ....
水在らあらあさんの未詩・独白おすすめリスト(261)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
理由はないの- 蒼木りん未詩・独白506-8-30
逸れた夜_- 服部 剛未詩・独白8*06-8-29
森の祭- フユナ未詩・独白706-8-29
Not_Found- 若原光彦未詩・独白706-8-29
コスモス堤防- 蒼木りん未詩・独白306-8-29
つぶやき- FUBAR未詩・独白2*06-8-29
ハートフルヴォイス- 若原光彦未詩・独白6*06-8-28
あとで- 木賊ゾク未詩・独白3*06-8-27
キャラバン- あおば未詩・独白6*06-8-24
黒い大地- AB(な ...未詩・独白306-8-23
遠音- はな 未詩・独白18*06-8-17
(祈りの場所は遠く、はるかに離れて)- たりぽん ...未詩・独白12*06-8-15
2006年夏_暑中お見舞い申し上げます- do_pi_can未詩・独白406-8-15
累卵の誉れ- あおば未詩・独白5*06-8-14
パートナーの夏休み- あおば未詩・独白5*06-8-14
流し灯籠- たりぽん ...未詩・独白1006-8-11
三宝荒神- あおば未詩・独白3*06-8-11
無題- 蒼木りん未詩・独白306-8-10
車窓に雨、- AB(な ...未詩・独白706-8-10
ムスメさんへ- よーかん未詩・独白606-8-9
333日めに_きみへ- 第2の地 ...未詩・独白206-8-8
感受性応答セヨ- 若原光彦未詩・独白5*06-8-7
ルビジウム- あおば未詩・独白6*06-8-4
重塗り- 蒼木りん未詩・独白406-8-4
ランパルトの盲雨____________懐中日記より- 木賊ゾク未詩・独白7*06-8-3
グーチョキパーなど- あおば未詩・独白4*06-7-31
大人の塗り絵- 蒼木りん未詩・独白406-7-29
自殺- あおば未詩・独白2*06-7-28
童子- あおば未詩・独白5*06-7-28
人の会話- あおば未詩・独白6*06-7-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9