残月
maumi

宵闇に鈍き銀の皿
さらさらと被る雲に
想いの念を映すことが出来ようか

輝く光に絡まる紐を辿いて
真理に近づくことが出来ようか

待つものが 空

来たるものが 虚

振り返る日々の少なさは
重さに置き換えられ

これでもよいか
と 自分に折り合いをつけた

いいさ いいさと折り合いをつけた

つけた矢先から涙が溢れる

愚者になる顔にも
今宵の残月は少しづつ
欠けていく


自由詩 残月 Copyright maumi 2006-06-03 23:52:38縦
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